【感想・ネタバレ】NO推理、NO探偵?のレビュー

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ネタバレ 購入済み

ゆる~い短編集だけどメフィスト受賞作だからなんかあるだろうと思ってたら、取り戻した推理で改めて解決していく展開で、最後に犯人当てもあって、やっぱり一筋縄ではいかないところが面白かった。
電子書籍で読んだので残りページ数がーみたいなのは実感できなかったけど、何ページの何行目って説明にハイパーリンクでも貼っとけってツッコミは、実際注釈にリンク貼ってあって電子ならではのメタを楽しめた。
物語から現実に引き戻されるのでメタは嫌いって意見も分かるけど、物語の世界と現実世界が繋がって一緒に楽しめる感じのメタが好き。

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2019年12月03日

Posted by ブクログ

ー 不安だ!もっと偉大なるマンネリズム、黄金の様式美に支配された本格ミステリの世界で私はやっていきたいのに! ー

推理力を封じられた名探偵に降りかかる事件の数々。
推理力が戻った時に明らかになる真相。
新しい形のメタミステリー。
面白い!

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2019年01月20日

Posted by ブクログ

途中、アイとユウの口調が似ていて混乱した。もう少し意図的に口調を変えた方が読者としては嬉しいかな。各話で各ジャンルのお約束に沿った内容で「お約束」の再確認(?)は役に立ちそうだし(笑)、それを踏まえた上で、ラストでしっかりまとめる趣向は楽しめた。

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2018年07月28日

Posted by ブクログ

途中まで、てか終盤まで地獄の道のりだった、は、言い過ぎかもしれないけど、兎に角、苦行だった。
それが、あの頁からの世界が変わる瞬間の衝撃が強烈だった。
こういう展開初めてだったし、それまで辛かったから余計に…。

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2020年09月17日

Posted by ブクログ

「推理って、別にいらなくない?」
『事件→推理→解決なんて図式に唾を吐け! 事件→解決こそが今のトレンドだ、たぶん。
あとはプラスアルファで個性を出していけば、それこそが現代ミステリである。』

「何で急に黙り出したのよ」
「ちょっと今は話しかけないでね。今は地の文で川越の魅力を語っているんだから」
「うわっ、また出たよ、謎の概念『地の文』」

『旅情ミステリを成立させるんだから黙ってろ。
私は地の文で、名探偵に悪態をついた。』

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2020年01月10日

Posted by ブクログ

非常に評価の難しい作品。メフィスト賞の問題作という触れ込みだが、逆にメフィスト賞でしか日の目を見なかったかもしれない。序盤から終盤までかなりキツめの出来の悪いコントのような会話と地の文が続き、メタ発言が連発される。この辺りは多くの人にとって苦痛だろう。推理のできなくなった探偵とその助手が様々なミステリのシチュエーションをパロディしながら皮肉りつつ進行していき、196ページ以降の展開は一気に新境地に突き抜ける。その点は評価に値する。しかしそこまでがあまりにナンセンス、個人的には趣向は好きだがもっとうまく仕上げて欲しかった。最後の展開は良く出来ていて、ある種の試みとして成功していると言っていいかもしれない。しかしこれを許容できるか否かは、どこまで序盤からしつこいくらいに続く寒いギャグとコントを受け入れられるかにかかっている。地の文や会話やメタ発言は地続きに展開を揺さぶるため、そこが許容できないとラストも受け入れがたい。正直なところ同人誌でやれ、と思わないでもないが、ミステリの多様性としてこんな作品の一つも世に出ない世界の方がよほど不健全なようにも思う。とりあえずは好意的に捉えたい作品。

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2017年09月19日

Posted by ブクログ

清々しいまでのメタネタ。推理を奪われた探偵に推理など不要とのたまい、様々なジャンルでの活躍を目論む助手。メフィスト賞に相応しいハジケっぷりと、とっておきの仕掛けに心くすぐられました。

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2017年09月09日

Posted by ブクログ

メフィスト賞の問題作と有名なので読んでみました!
とんでもないメタ発言のオンパレード、主人公と助手のコントのような怒涛の台詞。中学生の頃に好きだったライトノベルのテイストを彷彿とさせつつ、大量の伏線が一気に回収されていくのはさすがメフィスト賞。
1日でサクッと読めるけど、なんだかなぁ~って気持ちになったのも本当……。なんでこんなにくだらないのに伏線だけはしっかりしてるんだよ!とツッコみたくなるのも作品の良さなのかも。

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2024年02月07日

Posted by ブクログ

あ゛?(怒)

いやまぁ、前評判聞いて覚悟してたよりは序盤の4章もめんどくさくはなかったですよ。
エロゲの日常パートとかに慣れ親しんでる層なら「あー、こういう方向性ね」って思いながら、テキストウィンドウをかちかちクリックする感覚でさくさくページを繰れるような。

多分この作者さん実はすごくミステリ愛が強いんだろうな。
昔ながらの本格も斬新なメフィスト賞まわりのも大好きなんだろうな。
パロディの方向性が、なんていうか岡崎体育とかに似てる気がする。
基本的には全編アホみたいなおふざけなんだけど、大好きなものを敢えて擦ってる感じのいじり方だから不快ではないんですよね。
爽やかな気持ちで「ふざけんな!!おいメフィスト賞審査員ふざけんな!!」って叫べる良いバカミスでした。

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2022年12月19日

購入済み

ズワイガニ

第53回メフィスト賞受賞作。

頑張ってカニを剥いてみたら、めちゃくちゃ可食部が少なかった。
そんな気分です。

#泣ける

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2021年06月24日

Posted by ブクログ

何を書いてもネタバレになりそうなのでただ「これはこれは」と。

▼登場人物

【取手ユウ/とりで・ゆう】探偵助手で語り手。アイちゃんラブが高じてアイちゃんを有名探偵にしたい。そのためには推理なんていらないんじゃない? メタなプロデュースが炸裂する。田名尾呂市にある私立夢野第九高等学校の二年生。
【美智駆アイ/みちかる・あい】女子高生探偵。ロジックによる推理が身上だがとあるできごと以降推理できなくなった。

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2020年08月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

名探偵アイちゃんが推理能力を失ってしまい、助手の「私」は「推理しないミステリー」を模索してアイちゃんを振り回すという、いわゆる「メタ推理」物。
日常ミステリー、アクションミステリー、エロミステリー(!?)と、さまざまなジャンルに挑戦していく短編集で、各話に推理要素はほとんどないが、最後の章で推理能力を取り戻したアイちゃんが今までの話を推理だけで解決していくのは爽快。
推理能力を失った探偵に対する助手の言葉は辛辣で、ともすれば推理に興味がない、ミステリーに興味がないようにも思えるが、最後の最後でミステリーに対する愛を見せる。

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2019年08月09日

Posted by ブクログ

絶対にオススメしない。以上。で終わりたいところである。

メタフィクションにメインテーマに書かれた本作。個人的には、メタのいじり具合は、ありです。ハードボイルドのくだりは笑ってしまった。

読み終えて、やりたいことはわかったし、そういう作家がいることは、本ミスファンは多いに大歓迎すると思う。

帯はいけなかった。賞賛も激怒もそんな別に…

なにがいけなかったのか?やりとりが寒い、探偵と助手のキャラ分けがない、そもそもくだらない…そんなことは置いといて…笑
ツッコミがいけないのではないかと思う。ほぼ全てツッコミが下手くそである。テンションでツッコむのではなく、冷静にクールなツッコミで、例えツッコミのような言葉遊びで返せば、小説でしかできない会話が出来たのではないだろうか?

それと、やろうとしてることは、早坂吝がやってる。そこがマイナスだった。

お笑いの才能はないかもしれませんが、絶対に本ミスの革命児になりそう。そんな予感がする本作。とりあえず読みましょう。そして語る仲間を増やしたい笑。

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2017年10月10日

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