【感想・ネタバレ】熊西美術部らふすけ先輩(1)のレビュー

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Posted by ブクログ

やっと読んで、感想が書ける
個人的なこだわりに過ぎないのだが、『ユキとスミ』、『ふたりのじかん』が手元に揃うまで、グッと我慢していた
本棚でじっくり寝かせた甲斐があった、と言っておこう
好きの順位は別として、この『熊西美術部らふすけ先輩』が三つの作品の中で、一番にエロい、と感じた、個人的に
なので、線の一本一本から出る艶美を堪能したいって人は、これがお勧めだ
おにお先生の作品は、どれも色っぽさが凝縮しているが、美術が主軸であるからか、この『熊西美術部らふすけ先輩』が一番にエロい、表現が
作中でも触れているが、美術ってのは、ギリギリのとこを攻めていた歴史がある。人間、古来から、エロを探求し、禁じられるほどに、その情念は強まり、やや苦しいまでの言い訳と、見事な逃げ道を見つけてきたんだろう
これもまた、人間らしさであり、芸術家のサガであろう
先輩キャラが後輩に翻弄されるってストーリーが好きな人も、間違いなく、はまれるだろう
描かれる、その行為に背骨をなぞられるような快感に痺れるヤンキー娘の嵐先輩の赤面は、実に好い。飯が丼で三杯はいけるね
アブノーマルな扉を開かれ、危険な領域に踏み込んでしまいそうな自分がヤバい、と頭じゃ分かっていても、後輩の圧に逆らえないチョロさ、最高
ただ、この『熊西美術部らふすけ先輩』が宿す、最大の魅力は、エロい絵柄や、テンポのいいストーリーではなく、主役である誠二の絵に対する情熱、ガチと読みたいくらいの真剣さだろう
何でもそうだが、一つの事に対して、集中力が最大限まで高まり、余計な物が目や耳から入らず、全力を傾けている瞬間の男の子の顔って、ほんと、胸がギュッと掴まれる
誰かに認められたい、世界的に有名になりたい、その気持ちは決して、悪いことじゃない。ただ、本気で好きな事をしてる時って、それすらも不純物で、没頭すると、真っ先に削ぎ落とされるものだと思う
先輩と後輩って関係ではなく、かと言って、恋愛未満でもある。やっぱり、画家とモデル、この表現がピッタリと来る二人だ
果たして、嵐先輩は一線を越えちゃうのか、恋人となったら誠二の絵にはどんな変化が生じるのか、様々な点が気になる(2)が待ち遠しい
どの回もエロく、誠二と嵐先輩のイチャつきに砂糖と血が吐ける。中でも、第8話「先輩は反抗期。」は一推し。今日こそ主導権を握ってやるって気概から、誠二に対して、ツレない態度で接する嵐先輩だけど、演技がわざとらしいっつーか、意図が見え見えすぎて、ほっこりする。健闘虚しく、裏目に出るどころか、いつも以上に辱められている点もいい
この台詞を引用に選んだのは、どことなく、誠二の嵐先輩に対しての、執着が感じられたので。本心はまるで見せず、腹の中も読めないけど、彼の嵐先輩に対するキモチは、間違いなく、「特別」なんだろうな。きっと、彼が男として告白する時は、ブルックと同じくらい、しれっと、さりげなく言うんだろうな

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2017年10月07日

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