【感想・ネタバレ】ムカシ×ムカシ REMINISCENCEのレビュー

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ネタバレ

本シリーズでは今のところ一番面白いと思いました。文学的でロマンティックでそして悲劇的なストーリーで、そんな雰囲気がとても好きでした。
そして結末ですが...いろいろ思うところがあり、考察を検索していて、衝撃。なるほど全てが腑に落ちたという感じでした。読み直してみると伏線もところどころに散りばめられていました。

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2023年03月05日

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いつもの真鍋と小川さん(時々椙田さん)に永田さんが加わって、会話がより面白く感じた。
小川さんと友達になりたい気持ちが膨らんでいく、、、。
椙田さんはやっぱりまだそういった活動をしていたのだな、というのがわかってなんだか安心した。
紫子さんはどうしてるのかな、と思った。

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2021年10月08日

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Xシリーズの文庫は、帯が太めで、紙がざらりとした質感で好きです。本編を読む前に、表紙の絵と、帯の質感を楽しんで、それから中に入っている栞の詩を読むのが好きです。SMシリーズからずっとそうしてきているので、森先生の講談社文庫の小説を読むときの、一種の儀式のようにも思ったりします。

Xシリーズの1巻目を読んだときは、えらくあっさりしているな、いやSMシリーズもVシリーズもあっさりしていたけれど、と思ったものでしたが、だんだんと色が変わってきました。タマムシ色というか、ある角度から見ると驚くほど透明で、またある角度から見ると濁っているように思うほど濃厚で、毎回それを体験しては、ううむさすが!と唸っています。

猫目トーチカさんが解説の部分でもおっしゃっていますが、これまで森先生が培ってきた読者との「信頼関係」をあますところなく使っていて、特にエピローグの会話は鳥肌ものです。たぶんXシリーズから入るひとにも理解できるような造りにはなっていると思うのですが、SM・Vシリーズを体験してきていると、まるで走馬灯のように、つまり自分自身が経験してきたように、あああのときの事件の、あのときの彼の行動はつまり…と、ふいに過去の体験が現実に繋がって意味をなす瞬間を感じます。

どかんと突き飛ばされるような衝撃ではなくて、どちらかといえば、あと数時間遅れてこの場所に来ていたら、私も事故に巻き込まれていたのかも…とうすら寒くなるような、そんな衝撃がじわじわと心を侵食するのが、恐ろしくもあり楽しくもあり。

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2017年11月01日

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秘密めいた家族、広くてなにがあるのかわからないお屋敷。大好きなミステリーの舞台だったが今回だけは人物に引き寄せられました。一葉が一番惹き付けられたかな。それにしてもレギュラー陣に謎が多すぎる。

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2017年05月18日

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面白かった。
探偵役としては頼りないけど、小川さんは今までに読んだシリーズの中で一番魅力的な人物だな、、、。

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2023年10月17日

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東京近郊に広大な敷地を持つ旧家・百目鬼家の屋敷内で老夫婦が刺殺される事件が起きる。老夫婦の遺の整理と鑑定を請け負ったSYアート&リサーチの面々は新たな事件に遭遇する。Xシリーズ第4作。

SYアート&リサーチに新たなメンバーが入り、少しにぎやかになります。森博嗣作品は刊行順に読むと、登場人物の関係や動きがわかりやすくなります。

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2022年03月19日

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再読。Xシリーズ4作品目。お金持ちのお屋敷で起こった殺人事件……ではなく、そこの遺産整理をする小川さん達。近作の「歌の終わりは海」に少し似ているように感じた。以前読んだ時よりしんみり。再読っていいもんだな。

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2022年02月18日

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森博嗣ミステリイ、Xシリーズ。探偵が「どーん」と解決みたいな派手さはないけど、小川さん、永田さん、真鍋君のやりとりが面白い。
犯行の動機や、表紙の意味など、感慨深いところも多い。面白かったっす。

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2017年11月09日

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森博嗣Xシリーズ第4弾

樋口一葉と河童の関係がどうもよくわからないが、ストーリーは面白かった。今回は、前3作と少し展開が違っているのが印象的で、椙田の出番がかなり多かったと感じた。今回のメインの登場人物である一葉が、小川と同じような年齢で、親近感を持っていたためか、小川の心理描写が多く、なかなか胸にグッとくるものがあった。
真鍋と同級生の永田とのやりとりも面白い。やはりこのシリーズもミステリーというより、物語中の人間模様が魅力的なのではないだろうか。真鍋くんと永田さん、いい雰囲気。真鍋くんの、早とちりして恥をかくのはちょっと、という気持ちに共感する。
この事件の結末は結構意外に思ったが、椙田はわかっていたのだろうか。最後はやはり、以前のシリーズを読んでいると、おまけの楽しみが付いてくるといったかんじだろうか。
解説が漫画家の猫目トーチカさんで、漫画の入った解説というのはちょっと新鮮だった。この人の真鍋くんと永田さんはこういうイメージなのか。

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2017年08月14日

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『常軌を逸した短絡的な判断だが、自分の命よりも大切なものを守ろうとした。』

Xシリーズ第4弾。タイトルからエピローグまで、首尾一貫してリーズニングの連鎖で描写されている。森作品の大部分は、ファクトベースで話を展開してこの辺りの解釈をオープンにする傾向が強いため中々新鮮。

「血」というコンディションは、「性」というそれと、非常に類似した性質を有する。いずれも「命」とともに授かるものであり、「生」に多大なる影響を与えうる。これらが「命」よりも大事なものになってしまったとき、できることは「生命」を断ち切ることだけ。なんとも皮肉な話である。

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2017年05月03日

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血筋が起こした切ない一家騒動。
秘密を知ったが最後という怖ろしさがあるのに、儚くて美しくて、切ない。

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2023年02月25日

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小説として面白いという評価はあまり無さそうだけど、久々に読んだXシリーズでは、この本が一番好きだなと思った。
ジェンダーの話も森作品でズバリ触れられるのは、やや珍しい。あ、森作品では、ジェンダ、ですが。

この本が好きだなと思えたのは、小川さんが周りの人たちを観察して、好意的に評して、自身のことも、明るい諦めの境地で言及している様子に好感がもてたから。
武道をはじめたキッカケは萌絵なのかな?
小川さんが亡くした、大切な人って誰なんだろう。私が既読分を全部忘れてるだけかもしれないけど、この先が楽しみだな。

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2022年05月21日

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ようやく再読終わった〜!!次からは完全に初読!

タイトルしか覚えてなかったな…一葉さんの最後の小説、小川さんの言葉によるあらすじだけでも面白かった。
密室のトリック、最後まで一切メンションないのがすごい。犯人と動機だけは辛うじて明らかになるけど、どんな科学的証拠が残っていたのかさえ何にも教えてもらえないまま終わってる。あくまで小川さんたちと同じ状況。だれも謎解きをしない、解答編がないのが新鮮すぎて。面白いなあ。

保呂草さんと各務亜樹良がちょいちょい出てきて嬉しい。この2人、良くも悪くも本当にお似合いなんだもん。

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2021年12月08日

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いつものとおり小川さんと真鍋くんが何となくがんばります。まあそんなことより各務さんが出てくれたことが1番驚きました。「ドルで?」ってやりとり、なんかいいですねえ。

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2021年09月26日

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再読。Xシリーズ第四弾。今作の犯人の動機は明かされてしまえばわりと簡単な部類なんだろうけれど、それでもその本当の部分はきっとその現実に直面した本人にしかわからないものなんだろうと思う。小川さんはいつも貧乏くじを引いてしまうなぁ…。

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2021年07月29日

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Xシリーズの4。からくりはそんなに難しくないが、その奥にある動機は深い。Xシリーズの軸はそこにあるのかも。常連たちの関係もだんだん変わってきたし、以前のシリーズとの関わりも出て来そう。

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2020年01月01日

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ネタバレ

意味ありげな一族や、キーとなりそうなアイテムなど本格らしい要素を散りばめても結局のところ書くのは、犯行へ及んだ犯人なりの理由。しかも想像で補完するところが多い。自分が望む自分であるための犯行。

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2019年07月15日

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ネタバレ


Xシリーズ4弾。真鍋の芸大の同級生永田絵里子が登場。百目鬼家を巡る殺人事件。孫君坂一葉の鬱的な話。作家としてうまくいかない、先祖の女流作家百目一葉の話。祖父の百目鬼は養子であり先祖との血縁がなく、自分が誰か分からなくなり事実を無にするために家族を殺す。森博嗣っぽい話。百目鬼家にあった絵で儲けた椙田と各務アキラも出てくる。新キャラの永田は天真爛漫な感じで真鍋とのやり取りもなかなか面白い。
椙田から永田に対して、秘密を共有しているという感覚を味わわせることで自分も仲間になれたと感じやる気を出せるというテクニック。人を使うときには重要らしい。

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2018年10月08日

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■やっぱり、河童の祟りですか?

東京近郊に広大な敷地をもつ百目鬼家は大正期の女流作家、百目一葉を世に出した旧家。その息子夫妻が屋敷内で刺殺され、遺品の製理と鑑定を請け負ったSYアート&リサーチの小川と真鍋、アルバイトの永田は新たな殺人に遭遇する。古い河童の絵と謎めいた文の意味するものは。Xシリーズ、待望の第四弾!

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2017年12月18日

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Xシリーズ第4弾
かなり久しぶりにXシリーズを読んだのでおいてけぼり感は否めないが、今回も楽しく読めた。椙田の出番が割と少なく小川の内面がよく見えた。真鍋も相変わらず良いキャラだし永田が出て来て翻弄されている様は面白い。
古井戸から河童 からの血をめぐるお話
最後のあの人は…

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2017年09月19日

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