【感想・ネタバレ】純潔のマリア(2)のレビュー

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ネタバレ 購入済み

終始コミカル。でもズシンと重い

絵が綺麗、そして女の子が可愛い
正しさとは、正義とは何か
揺れ動くエゼキエルの心中
そんな中で無慈悲な制裁

最終巻に続く

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2020年06月08日

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ネタバレ

 マリアの元にミカエルの使い・エゼキエルが使わされる。監視役だ。
 しかし、マリアはエゼキエルの目を盗んでは力を揮う(どのように目を盗むかは、問題ではない)。
 そしてエゼキエルは知っていく。
 神の元に平等である人間たちが、いかに不平等な生活を送っているか。
 天界が人間を『平等』にするため、どれだけの『不幸』を見殺しにしているか。
 少なくとも、マリアの行為は人間たちを幸せにしている。ごく一部だが。
 エゼキエルたちに取っては、自分の目の前の子どもに、足下に花が咲いているのを教えることすら不平等を生む愚行だ。
 「敬虔ではないとしても、あの者の行いそのものは断罪に値するのか悩ましいのです」
 ついにエゼキエルはそう疑問を持ってしまう。
 そして、次にマリアが力を使った時は、殺すように命令を受けてしまう。
 エゼキエルはどうするか。
 マリアが力を使わないように、彼女に届く依頼の手紙を焼いていくのだ。

 2巻は、ほぼ完全にエゼキエルが主人公だ。
 さっきもちょっと書いたけど、作者であるの石川雅之さんは、多分「マリアがいかにしてエゼキエルの目を盗むか」などの細かいポイントには全く興味がない。描こうと思えば面白いエピソードを描くこともできるだろうけど、一切しない(氏の実力は『週刊石川雅之』などで実証済みだ)。
 石川さんが描こうとしているのは、マリアと接することでエゼキエルの心がいかに変わっていくかだ。
 第2巻のラスト、マリアが止めようとする大きな戦争の描き込みは、いつにも増して凄まじい。正気の沙汰ではない。氏は基本的にアシスタントを使わないのだが(Ustreamで作画風景を配信している)、とてもそうは思えない。
 ミカエルの命令には逆らえず、戦場の上空で力を揮おうとしたマリアを、エゼキエルは貫いてしまう(彼女は槍なのだ)。
 どうやら致命傷は外したらしいのだが(推測)、エゼキエルの心中は察してあまりある。
 マリアの思考に同調してしまい、しかし天の命令には逆らえず、彼女を殺さねばならないのに、殺し損ねた。
 もはや地上にも天界にも、彼女の味方はいない。

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2013年07月17日

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菌まんがで有名な「もやしもん」の作者
ギャクではなくシリアス。中世ヨーロッパ舞台。
宗教批判的な、ようなファンタジー。
魔女マリアが、神に変わって人間たちの戦争をメチャクチャにする。
聞いたことのある天使たちや伝説上の動物とか出てきて面白い。キャラのやり取りも緩くて、なごむ。

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2012年06月18日

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監視者として送り込まれたはずのエゼキエルの心の揺れ動きがよかった。
アルテミスとプリアポスとエゼキエルのどつき漫才(つっつき漫才?)も和む。
1~2巻で垣間見えるのは、宗教批判ではなく、宗教に介在する人間批判とでもいうべきかな?
それこそ、世界で一番「宗教」にシームレスに寛容な日本ならではの着眼だと思います。

このところ菌ネタから離れてる「もやしもん」より勢いがありますね。

最近では、神々のバケーション漫画である「聖☆おにいさん」や、風呂事情に特化された「テルマエ・ロマエ」も海外で好評だそうですが、この作品もぜひ海外に評価を問うて欲しいです。

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2012年05月23日

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読み応えありましたわ。

様々な登場人物達のそれぞれの思惑と信条、葛藤、そして洒落た駆け引きからバカな演出まで、まぁ、面白く楽しく。
第2巻全体を通してドラマがダイナミックに描かれます。
ラストの場の緻密な描写。そのラストの更にクライマックス、まぁ、最後の最後まで見逃せません。

まだ物語がどこに向かうのかはわかりませんが、既に断然次巻を読みたくて仕方ありません。
おもしろかったぁ~!!!

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2011年10月16日

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面白かったです。1巻はギャグが多かったですが、今回はもちろんギャグも有りましたが、それ以上にストーリーに考えさせられます。後半のエゼキエルとマリアには泣きそうになりました。特にマリアの台詞たちが重すぎて辛くなります。次回…エゼキエル、頑張って。

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2011年10月09日

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今巻はマリアが魔女の力を行使しないようにお目付け役としてやってきた大天使ミカエルの名代エゼキエルが、異端だとされるマリアの戦争を止めるという行為が、人の願いを聞くという筋の通った慈善行為に思えてしまって、、、でもそんなマリアを裁かなければならない。その葛藤に悩む話でした。

なにが正しいのかわからない、と悩むエゼキエルには共感出来る。天界のやることには矛盾を感じるし、マリアが聖人に見えて仕方ない。

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2011年10月09日

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エゼキエルがミカエルの使いなのに一番揺れ動いている。マリアはどうして責められないといけないんだろう。どうして神は助けてくれないんだろう。いろいろ考えさせられる。

#深い

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2023年08月23日

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イングランドの魔女ビブ登場。まだマリアとの絡みは少ないが、今後に期待。何故マリアが戦を止めさせて人間を救うのかの原点を見せられたエゼキエルの葛藤が人間っぽくて興味深い。冷徹な大天使ミカエルと慈悲深い魔女マリアという着想が楽しい。カバーはいつものマリアと違って可愛らしく「小悪魔」的だ。

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2017年08月27日

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そのうち堕天しそうに人間くさい天使だなあ、と思っていただけに最後にせざるを得なかった行為の悲痛さあまりある。って、巻末の予告でちょっとずっこけたけど。いやいやこれからが大変なのか。

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2013年11月28日

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 ジャンヌダルクが火刑になった年から22年後、百年戦争は終結する。ってことは、この漫画は、その22年の間の話です。

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2013年02月07日

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1巻に引き続き、魔女マリアが争いを止めるために魔法を行使しまくる物語。天使に目をつけられ、お目付け役の鳩が常駐するようになったにもかかわらず、自分の力を使うことを厭わないマリアだが、本巻の最後では……これからどう展開していくのかが気になるところ。

石川雅之は長編になればなるほどぐだぐだしていく印象があるのだが(短編のクオリティは短篇集で証明されている)、『純潔のマリア』ではどのような決着が描かれるのだろうか?彼に実力があることはわかりきっていることなので、中編・長編をもっとうまくまとめあげてくれると嬉しいなと思う。

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2012年08月11日

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結局私はこの作者の描くボンテージ姉様を追っかけているだけなのか。この巻のテーマにある予定説(信仰の深浅と救済は無関係)は珍しいものでないが、最近どこかで見たなーと思ったら、VINLAND SAGAに似たのがあった。宗教哲学楽しいけど眠れなくなる(´ぅω・`)ネムイ。はよ3巻出ろヽ(´ー`)ノ

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2011年12月12日

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第二巻。戦争という重いテーマを扱う作品だが、下ネタの軽妙さで作品全体の雰囲気が明るくも暗くもなりすぎない丁度いいバランスになっている。舞台設定や登場人物の紹介の印象が強かった1巻より、テーマである戦争や性について掘り下げられている。というかエゼキエル、お前もか……

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2011年11月03日

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1巻から日が経っていたので再読しないと最初ストーリーが繋がりませんでしたw しかし通しで読むと少しずつストーリーが進んでいるし地味に面白い。次巻が楽しみです!

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2011年10月31日

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ネタバレ

グットアフタヌーン連載の為なかなか続刊が出なくてやきもきしたけどようやく2巻!この方の画面の書き込みは美しい。

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2011年10月16日

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ネタバレ

切ないハナシだ。この物語はとても切ない。登場人物たちもみな泣いている。この切なさをどうするのか。次巻、大期待。

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2011年10月12日

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ネタバレ

テーマは重いけど、登場人物の魅力とギャグ成分が意外に多いのとで、
のめり込んであっという間に読み終わりました。

軍隊と同等かそれ以上の魔力があっても、結局戦争を止める事はできない。
ミカエルが言うように天上より下に住む人間は完全な平和には到達できないんですかねー。

スティーブン・キングのとある小説に『神様って残酷』というフレーズがあるのですが、ミカエルとエゼキエルとのやり取りでそれを想い出しました。

100年戦争からだいぶ経った現在ですら
イスラエルからパレスチナが独立できないし…。

って、話しそれましたが、
ただ抗う事だけが結論とならざるを得なかったマリアが
魔女仲間の中で孤立しても自分を持って戦う様はかっこよかった。

次巻待ち切れないです。

理屈っぽいレビューになってしまいましたが、面白かったし、泣けました。

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2011年10月12日

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マリアも、エゼキエルもかわいい…♥
サキュバスたちもかわいい♥
話が深くなってきたなぁ
登場人物に魅力があるから面白いな
深夜でアニメになったらいいのに

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2011年10月10日

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なんか1巻が紹介としたら、2巻はさらにマリアがなぜ魔女として魔力を使うのかを掘り下げる内容。
イングランドの魔女もなかなかナイスなキャラでした。
相変わらずフクロウがかわいい。
しかし、世界史選択だったにも関わらずもはやこの辺ごちゃごちゃで覚えてないからもう一度勉強しようかなー。

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2011年10月10日

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人々の願いに応え、その確固たる意志も力ももつ魔女マリア。
しかし、それを許さんとする天の意志。
2巻では、その天上の教会からエゼキエルが監視人として加わるんだけど、このキャラクターの今まで信じてきたものと、実際目にし感じたものとの葛藤の描写がすごく良かった。何が正しいかわからない、そういう意味では読者の視点に一番近いんじゃないか、と思った。

ギャグも交えつつ、サクサク読みつつ、後半にかけてグッと引き込まれました。特に14話のマリアはほんと女神にしかみえん。

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2011年10月08日

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完全に趣味だなあ。百年戦争と魔女と処女と大天使。2巻になってかなりマリアのキャラクターがみえてきた。

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2011年10月08日

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絵柄に慣れてきた(?)ら面白くなってきた。ふくろうと鳩が相変わらずかわいい。もやしもんの(読んだこと無いけれど)作者さんだったんだ。

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2015年02月27日

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魔女として力を行使すること、神様、天使、なんだか壮大な話になってきたなぁ。そして、そんな壮大な話の中で、純潔さが後々どこまで物語と関係してくるのかも楽しみに読むことにします

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2013年06月21日

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「もやしもん」の石川雅之による中世ヨーロッパが舞台のファンタジー。 主人公の魔女キャラが立ってます。宗教批判、英仏戦争などを交えて描いてますが1巻ほどの面白さはなくなった感。

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2011年11月25日

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もやしもんの石川雅之の別の作品。

けっこう思いテーマを描きたいのは伝わってくるし、内容はそれなりに濃いと思うけど、宗教論争はあんまり興味ないので、正直ちょっと面白くない。

石川雅之はエロで男性読者を喜ばせてください!

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2011年11月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

1巻より、2巻のほうが面白い。

でも断然もやしもんのほうが面白い。

そんなもやしもんは読むのやめてるし買ってないんだけど。

若干ヴィンランドサガとかも思い出しますね。

民は神にいのるけど
結局神はなにをしてくれるのさ

なんてのが多少見えますね。

こんな漫画でも気兼ねなくかけるのが日本のいいところでしょうか。

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2011年10月26日

Posted by ブクログ

1巻に引き続き、2巻も一気読み。

駄目だぁ、続きが物凄く気になる!
基本コミックス派なんだけど、この続きを1年以上待てんっ。
思いあまって本誌に手を出してしまいそうな勢い。

と、個人的な葛藤は措いといて。

誰になんと言われようと、自分の信念を貫くマリアが凄いな、と。
でも、そんなマリアを止めようとする天の教会の意図って何なんだろう、と。

それはそうと。
石川センセの描く鳥類って、どうしてこんなにシンプルなんだろう?

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2011年10月08日

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