【感想・ネタバレ】財務省と大新聞が隠す本当は世界一の日本経済のレビュー

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「国益」<「省益」志向の売国共

2022年12月15日

「財政再建派」(=健全財政派)の看板を掲げる財務省は「失われた20年」どころか、それを更に更新しようと躍起に成っている。
政治家が言う「積極財政」など「自分達が選挙で落ちたくないから、国民に媚びを売っている」としか見ていないのだろうが、この20年以上、そうした不毛な争いの末、どっち付かすの中途半端...続きを読むな財政政策を続けた為、日本の国力がドンドン低下している現在、彼等は何故そこまで「財政再建」に拘るのか?本書もそうだが、互いに自分達の主張をぶつけ合うばかりでは、話は進展しない。財務省への悪口も同様で、子供の喧嘩に等しい。

国力が低下し、国内経済が立ち行かなくなっても、「借金の無い健全な財政に戻せば、自ずと経済力は戻ってくる」と、彼等は本気で考えているのだろうか?その時点で、税収が激減していたとしても…?

国家公務員の中でもエリートと呼ばれる彼等が、何故「国益」よりも「省益」を大事にするのか?何故、自国を守る防衛力を忌み嫌い「最低限度」や「国債は使わせず増税で賄え」と、平気なすまし顔で言えるのか?そしてその考えを、首相に押し付けられるのか?
「自国を滅ぼしたい」とでも思っているのか、最早怒りや憤りを超え、嫌味でも何でもなく心の底から疑問である。

どっちみち何を言ったとて国民から忌み嫌われている省庁の代表なのだからw、建前論やおためごかしは抜きで、本当の胸の内を一度シッカリと聞かせてもらいたいものだ。
その時には「円」や「日本国債」の国際信用度への認識も併せて、事務方トップが国民へ「自分達の本意」を正直に語らせてあげるべきだと思う。これ以上喧嘩ばかりしていても、わが国は自滅するだけなのだ。

#アツい #タメになる #ダーク

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Posted by ブクログ 2018年01月25日

日本の経済状況がこの本を読むことで、如何に安定したものなのかを知ることができます。新聞の経済に関する記事は、本当にアテにならないので、我々素人は本書のような信頼できる本を探して読むことで、勉強することが一番だと思います。

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Posted by ブクログ 2017年01月13日

財政再建派の主張の胡散臭さを分かりやすく解説している。東大法学部出身者だらけの財務官僚は経済学の素人ばかりというのは面白い。やっと金融緩和が軌道に乗ってきたので、課題は実のある財政出動が出来るかどうか。

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Posted by ブクログ 2017年01月12日

財務省が、自分たちのポチである大新聞を使い、情報コントロール、プロパガンダし、自分たちの好きなように税金を使いたいというメカニズムが分かりやすく書かれている本です。
せめて経済学部出身者が、もっと深くきちんと経済メカニズムを知ったうえで、経済政策を実践していかなければならないのに、なぜか東大法学部出...続きを読む身のものがトップ。
また、きちんとした経済分析情報を流通させなければならないのに、思考停止し、ポチとしての機能だけ発揮する大新聞のていたらく。
しかしながら、財務省もさすがに経済活動上生じてしまう事実・データは改ざんできない。
自分たちに不都合な情報は、見えにくい状態で発信する。
笑ってしまったのは、ギリシャ危機と日本経済が同じだということの根拠である学説が、エクセルの操作を間違え、重大な計算ミスがあったということ。
こんなニュースが、絶対日本では流通しません(笑)。
また、国際金融のトリレンマをきちんと適用すれば、明らかにギリシャ経済の破たんは証明できるのです。
最後に内容を紹介しておきます。
第1章 日本経済の実力と官僚・記者の実力
第2章 日本国の財政の嘘
第3章 税と金利と社会保障の真実
第4章 日本と中国とEUの近未来
あとがき 日本経済を貶める行為の本質
頭の中がホントすっきりする本でした(大笑)。

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Posted by ブクログ 2016年10月07日

経済学を学んだことがなかった自分でもわかりやすい例えと、根拠となるソースが明示されているので、難しい内容ではありませんでした。

もう少し理解したいと思うのでこの本に書かれている内容をノートにまとめてみたいと思いました。

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Posted by ブクログ 2023年08月04日

岸田政権になり国民の様々な負担が増える中、国に向けられる視線というのは冷ややかになっています。
感覚ではなく、具体的に何が諸悪の根源なのか?また、日本国の財政問題や社会保障問題の事実を的確に知るために役立つ本でした。

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Posted by ブクログ 2020年10月11日

1.何をもって日本の経済を1位と言っているのかを知る
なぜ借金説が蔓延しているのかを知る

2.日本政府の資産は約700兆円にのぼり、このような国は珍しいとされている。日本の財政に対してのイメージは、「財政赤字なので増税して税収を増やす」「財政縮小をして赤字を削減する」といったイメージが強いと思われ...続きを読むる。しかし、それは財務省と手を組んだマスコミの報道操作によるものである。実際のところ、日本の財政は完ぺきではないものの、世界的にみても多くの資産を有している国である。なぜ、日本の財政=困窮というイメージが根強いのか、情報操作をどのようにして行っているのか、実際に公表されている統計を基に、著者が数々の疑問を明らかにしていく一冊となっています。

3.まず、日本政府が持っている資産の大半は有価証券・預貯金であり、これが70%近くを占めている。つまり、すぐに換金できる資産ということです。財務省が提示している貸借対照表を見てみれば一目瞭然で、これを基に様々な報道のウソを見抜くことができます。日本のように多く資産を有している政府は珍しく、これを見る限り財政に苦しんでいるようには見えないです。なぜそうまでして嘘の情報を流すのか。それは、官僚たちが得をするからです。また、マスコミは官僚に逆らえば情報が取れなくなり、記事が書けなくなります。記事を書くためには、官僚の犬として働くしかないということです。
おそらく、どこの国でもこのような関係性は長年続いているのでしょう。国民はこのような関係に気づき、嘘を見抜ける眼を養っていく必要があります。世界的に見て日本人はお人よしが多く、政府の言いなりになっている印象があります。自分たちの生活を守るためにも、自分で力をつけていかなくてはならないと感じました。

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Posted by ブクログ 2019年06月21日

日本には借金はあるが資産も十分にあるので財務状態は全く問題ない。
財務省が公表しているバランスシートを見れば明らか。
実質の借金は100兆程度

マスコミは増税したい財務省のいいなり。
嘘ばかり。
財務省は法学部出身が最も多く経済のプロではない。

格付け会社S&Pはでたらめばかりで全く信用...続きを読むできない。
財政再建の条件は
名目GDP成長率>名目公債利子率
名目GDP成長率=実質GDP成長率+物価上昇率
なので物価上昇率を上げることが重要

財政出動して景気を良くしたほうが税収が伸びて財政状態も改善する。
そのためには減税が効果的。
消費税を上げても消費が抑制されるため必ずしも税収が増えるとは限らない。
むしろ逆効果。

年金問題の解決策はすでにわかっているが、既得権益者の反対があり実行ができないだけ。本気でやろうと思えばいつでも可能。

預金封鎖をしても政治的なメリットは全くないためやらない。

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Posted by ブクログ 2019年02月23日

日本経済は破綻しない!という事を論拠立てて説明。この読書での一番の収穫は、経済学の用い方を思い出させてくれた事。回帰分析の活用法なんてすっかり忘れていたので、それだけでも充分価値があった。

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Posted by ブクログ 2017年07月29日

1000兆円近い借金を抱える日本国が、実は500兆円もの金融資産を保持していることを明らかにしている点だけでも価値ある一冊。換金できないインフラや不動産も含めると800兆円もの資産をもっているらしい。なんと、日本国の財政はほぼバランスしていた!
…ということで、日本財政を安泰とするのが本書の趣旨なの...続きを読むだが、それは本当なのかねぇ?アベノミクスの礼賛も行き過ぎている気がするし。政府は人間と違って不老不死だから、国債を永久に借り換えることができるってのは、かなり幼稚なレトリック、あるいは机上の空論でないのかねぇ?もちろん金融緩和でデフレ脱却と景気回復を実現する必要はあるとはいえ、そのうえで財政健全化は必須だと思うのだけど。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2017年05月22日

「マスコミ情報をうのみにしないこと」
まさにその通りです。


しかし一般人には、
政府や大新聞が隠している「本当の日本経済」を見抜く眼力を持っていないため、
独自の判断をするのが難しいところでしょう。

何事もまずは疑ってかかり、
「違う見方はできないかな」
「立場を変えてみたらどうかな」
「他の...続きを読むデータと併せてみたらどうかな」
といった視点で考える癖をつけることでしょうね。

このスキルは、ビジネスマンのみならず、生きていくためにも今後ますます必要になっていくと思います。

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Posted by ブクログ 2017年01月14日

今日は晴耕「雨読」改め 「雪読」です。一般庶民に現金で税金バックしてください。私はお酒に消費することを約束します。決して貯金はしません。財務省お願いします。

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Posted by ブクログ 2016年11月03日

アベノミクスや黒田バズーカの強い賛同者の本。国家は個人と違い永久的なのだから大丈夫なのだと。莫大な借金してでも景気上昇を図るべきとし、財政緊縮は大誤りと断ずる。財務省と大新聞に悪態つく。私など後者の緊縮派だったから心配になっちゃう。結局ロジックは把握しきれなかったんだが、正しければ目から鱗ものだろう...続きを読む。為政者の皆さん宜しく御検討の程お願い申し上げます。

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Posted by ブクログ 2016年10月23日

日本の経済はこの先どうなるか?悲観的に見ている方も多いかと思いますが、実情はこの書籍を読めば分かります。新聞やテレビから流れているニュースも鵜呑みにするのではなく、もう少し自分で考える必要性は当然の事、色々な書籍を読んで知識を得るのも大切。この書籍の内容も、経済に疎い人でも分かりやすく書かれていて、...続きを読む勉強になるのではないでしょうか。

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Posted by ブクログ 2016年10月23日

財務省がイニシアチブを取りたいがために日本の財政や経済は悪いという誤った情報操作をしている。新聞やテレビは財務省の与える情報を鵜呑みにしている。という前提でデータを基に説明。非常に説得力があり、分かりやすい。日本はまだまだ沈んでないことがよくわかった。マスコミの言うことを信用し過ぎないことも大切だ。...続きを読むさすが上念司さん。ボイスでもよく聞いてるけど分かりやすい。財政再建はすでに終わりました、おめでとうございます。あっぱれだ。

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Posted by ブクログ 2016年10月01日

この本はネットで見つけた本なのですが、タイトル名を構成している「本当は世界一の日本経済」という文言に目を惹かれました。この本の著者は今までに何冊か読んできているので、いい加減な内容ではないと信じて読みました。

このタイトルには、その前に枕詞があり、それが、「財務省と大新聞が隠す」とあります。最近の...続きを読む新聞は会社に置いてあるので見ますが、時々、誤解を招く表現やグラフが描かれているのを見ることがあり、筆者の上念氏は、あのような事を言っているのだなと思いました。

今までの本でも、日本経済は実質世界一である、と主張されていましたが、この本では、最近のデータに基づき、各国との比較で書かれて、面白かったです。誰かこの本の批判をしてくれると面白いのですが、誰か出てきませんかね。

以下は気になったポイントです。

・大新聞が財務省は日本銀行の見解を無批判に報道(日本経済の悲観論)するのは、財務省の記者クラブ、日銀クラブのキャップを経験しないと出世できないから(p5)

・物価上昇率が2%に届かない場合、むしろインフレの発生は好ましいので、日銀は2013年から国債買い入れを緩めていない。物価が上昇する気配を見せれば、買い入れを減らせばよい(p17)

・政府と日銀を「統合政府」を見れば、その財政状態は改善している。統合政府資産と負債の割合は、2012年の155%から2015年の130%となっている(p19)

・政府からの出資金や借入金の引き上げは、一部の既得権を持つ人にとっては迷惑な話なので抵抗する。これが日本の財政健全化を妨げている(p22)

・日本では素人でも記事が仕組みが整っている、それが記者クラブという制度である(p42)

・日本だけば唯一通貨量を増やさず、他の主要国は通貨量を増やしたので円高が発生した、日本が世界から信頼されるようになったわけではない(p60)

・デフレとは、物価の継続的な下落を意味するマクロ経済学の用語、物価とは世に出回る商品を加重平均して決まる、個別の商品価格の下落ではない(p77)

・外国から借金をすれば、海外から資金が流入するので、資本収支は黒字、日本から外国に投資すると赤字となる。また、経常収支(=貿易・サービス収支+所得収支)が黒字なら、資本収支は赤字、反対もその通り、という関係が必ず成り立つ。(p81)

・国際収支の発展段階、1)未成熟な初期:開国から明治時代、2)成熟した債務国:貿易サービス収支が黒字化した明治時代、3)債務返済国:高度経済成長時代、4)未成熟な政権国:2000年まで、5)成熟した債権国:2000年以降、6)債権取り崩し国(p84)

・2014年末の主要国の対外純資産は、1位:日本366兆円、2位:中国214兆円、3位:ドイツ154兆円、4位スイス・香港:99兆円(p90)

・日銀が国債を半分(新規160兆円の内)も買うので、民間銀行が割りをくっている(p97)

・日銀は国債を満期まで保有して借り換えをしない、手持ち国債を市場で売ることにより、インフレ率の上昇を防ぐことができる(p90)

・日銀の負債に発行銀行券:89兆円があるが、これは世に流通している日本銀行券(現金)のこと、流通価値を保証している点で負債となっているが、一般的な負債ではない(p107)

・プライマリーバランスは、前年の名目GDP成長率を強い相関があるので、財政再建をしたいのなら名目GDPをあげれば良い。名目GDP成長率=実質GDP成長率+物価上昇率なので、物価上昇率=インフレ目標を達成することが大事である(p111)

・ハイパーインフレの定義は、古典的定義(フィリップケーガン)では、年率1万3000%、国際会計基準では年率26%(p116)

・人口の減少は、むしろインフレの原因となる。死んだ人の財産は生き残った人が相続するので、お金の総量は変化なし。モノが減って、お金が現状維持なのでモノの値段が上がる(p123)

・日本全体で資産は7751兆円、負債は7748兆円、日銀の資産3兆円を加えるとバランスする。(p142)

・年収500万円、3000万円の住宅ローンを組むと、債務残高比率600%、政府債務はGDP比で200%超えたくらいでビビるのはダブルスタンダード。日本では中古住宅は価値がない、85%が新築物件。木造は22年で減価償却が終了し、建物価値がゼロになる。(p158)

・消費税の増税において、最初こそは税収は5兆円増えたが、二度目はマイナス、三度目は2.4兆円(p165)

・10年以下の満期国債は全体の75%、現在の国債利回りはマイナス、つまり、10年以内に借り換えによってマイナス金利の国債に入れ替わる、大半の国債が金利を払うものから貰う国債に変わることになる(p191)

・大東亜戦争により、国富の41%(1340億円)が被害を受けた、鉱工業生産力は1935年の2割強、軍人が360万人、従事者160万人、大陸・南方からの引揚者が650万人、合計1000万人以上が溢れた(p203)

・旧円から新円切り替え、預金封鎖が行われた。旧円は新円と交換しない限り、流通させることはできない。交換機間は2月25日から3月7日(1946)のみであった(p204)

・預金封鎖の目的は、インフレ抑制、闇市場から物資と資金をあぶり出すこと、現在の日本ではメリットがないだろう(p207)

・1945年9月=100として、1948年には600、1949年には800となった。インフレ率は月率で4.9%(p208)

・ハイパーインフレを発生させる要件は、1)生産設備の徹底的破壊、2)労働力の極端な不足、3)高額紙幣の大量発行(ゼネスト支援のための補助金=通貨発行を支給)、この要件を、ドイツやジンバブエは満たしていた(p214)

・日本は高度成長から低成長へと転換したが、その時に日本が行ったのは、投資から消費への経済構造の転換、さまざまな自由化による市場開放である(p227)

・ソ連が崩壊して始めたわかったことだが、GDPはその半分であった。1928-1985年までの国民所得は公式統計では90倍であるが、実際は6.5倍、平均成長率は8.3%(公式)に対して、実際は3.3%(p229)

・GDPと失業率の間には、オークンの法則という負の相関、物価と失業率には、フィリップス曲線で知られる逆相関がある。各政府機関が産出した値をこれらの法則にあてはめると、日本の場合はすべて整合する。中国の場合は整合できない(p232)

・日本が中国大陸で戦っていた相手は、主に蒋介石の国民党軍や、張学良が率いた大軍閥(p234)

・財政の壁の根拠となった論文には、政府債務が90%を超えると成長率はマイナス0.1%になるとしていたが、正しいデータを使うと、プラス2.2%であることがわかり、執筆者(ロゴフ・ラインハート)も認めざるを得なかった、つまり債務残高と経済成長には強い相関がないことがわかった(p244)

2016年10月1日作成

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2019年03月31日

リフレ派の人たちの考え方をちゃんと理解したくて読んでみた。

上念司さんは、TBSラジオのボイスをずっと聴いてたのでよく知ってる。弁達者で、経済だけでなくアニメネタとかもの話も面白い。ボイス聴いてた頃から好きだった。

ただ、どうもこのリフレ派の人たちの「いくら国債(借金)増やしても大丈夫」って話は...続きを読む納得できない。本読んでも結局納得できなかった。

理由は1つ。
話がうますぎるから。

バブル後の金融・財政政策に失敗したこととか、財務省が信じられないとか、マスコミの話を鵜呑みしない方が良い、消費税を今上げてもしかたない、というのはすべてその通り。ただ、それが国家に寿命がないから国債いくら増やしても大丈夫、という話にはつながらない。

反リフレ派の人の別の本も並行で読んだが、この国債買い入れはインフレターゲットを達成した後で、インフレを抑え込むために国債を放出する際にかなりのリスクになる(はず)。そのリスクを語っていないのが、リフレ派の信じられないところ。

一方、財政再建派の人たちの話でおかしいなと思うのが、まるで「経済成長しなくても良い」と考えている節があること。この人たちの話には、「どうやって労働者の最低賃金をあげるのか?」という具体的な施策がない。もうひたすら借金を返し続けて生きていこう、という暗い未来しかイメージできない。

財政再建派もリフレ派も、なぜか一部の話しかしてない印象を受ける。リフレ派は楽観的すぎるし、財政再建派は悲観的すぎる。

なぜ、健全に経済成長しつつ、リスクも見据えた上で健全に財政再建をしよう、という話がないのか。

日本がこれからどんどん高齢化していくこともわかってるし、2019年予算が100兆円超えたように、これから年金・医療・社会保障費が増えていくのもわかってる。そこに楽観的に解決できる策があるとは思えない。

しかし、痛みは当然伴うとは言え、生産性を上げて賃金上げて消費もしっかりした上で、国家として何十年かけて借金返していけば良い。消費が増えてないのに消費税上げてもしかたない。同じ消費税率でも消費増えたら税収は増えるんだから。

そういう意味だと、リフレ派の人たちの話の方がまだ納得できる。現在ここまで賃金が上がらない(消費が冷えてる)のは、一言でいうと日本の経営層が無能だからだもの。ここまで政府がお金バラまいても、内部留保を増やすだけで賃上げしない。長期的に社会をどう持続させるか、という視点を経営者が持っていない。リスクを取らずに、自分だけは逃げ切れると考えてるのが本当によくわかる。情けない。政府が会社に直接賃上げしろ、と言いたくなるのもわかる。まぁ、これは、過去の政権(自民党)が無能な経営者をずっと甘やかし続けたツケでもあるわけだけど。

安倍首相も安倍政権も全く信用できないけれど、インフレターゲットは達成しない(しようとしない)と意味がないのは確か。ここまでやったのだから、2%を目指して継続してもらいたい。それでも賃金上がらないなら、もう毎年継続的に賃金を上げないとペナルティ与えるって法律でも作って、経営者を追い込んでもらいたい。そうすれば、強制的にでも生産性向上のために産業(企業)構造改革せざるを得なくなるので。

この本の内容とは全く関係ないことも書いたけど、頭を整理したくて、現時点で自分の中で整理できたことをアウトプットしてみた。

この本の評価としては、納得できないことも多々あったのでこの点数です。

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Posted by ブクログ 2019年07月01日

オタク的な例示と理論的な解説に明るい展望が持てるかも

著者の上念さんは、「ニュース女子」の保守系パネリストのひとり。
地方の箱モノ再開発の失政を「サウザーの聖帝十字陵」に例えて、周りをドン引きさせる楽しい方である。
本書も、そんなテイストを全面に押し出した、軽妙なオタク的な視点や極論を交えつつも、...続きを読むデータを踏まえた理論的な展開でみせていく。
一部、紙面のために乱暴は論旨もあるようだが、納得感も損なわれていない。
(本書への反論本があれば、是非読んでみたい)
しかし、上念さんは偏差値の高い大学出身者の財務省官僚、一流新聞社記者が大嫌いのようだなあ。

・「財政破たん論」「増税論」は、財務省官僚が自らのプレゼンスを増大させるためのプロパガンダ
・「国の負債」を「家計の借金」の相似形で捉えるのは大きな間違い
・国は、日銀資産を実質、連結決済的に保有して(国債の発行、引受が同じ)、お札の無限印刷が可能。
国の負債に実質返済期限はない(無限に借り換えが可能)。
国債は値上がり継続(国際的に不人気ではない。米国の日本国債空売りファンドは破たん、笑いものに)
仮に、マイナス金利の国債に全ての負債を借り換えたとすれば、プラス金利の金融商品を大量に国は保有することになる。これだけで負債問題は解決w
→もちろんインフレ率と勘案してコントロールは行う。
→マスコミは、マイナス金利のメカニズムを理解せず、国民を脅しているだけ。
→日本は、アルゼンチン、ギリシヤ型の財政赤字ではない。

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Posted by ブクログ 2018年04月09日

QA形式で、新聞・テレビでよく言われる日本の借金、増税しないと国債暴落、などのウソを暴く。権限や天下り先を保ちたい財務省、記者クラブから外されることを恐れ財務省の広報部門に成り下がっている新聞記者たち。

財務省と官邸が主導権争いをしているのでしょうか。報道コントロールの仕組みがすごいです。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2017年01月17日

財政赤字の問題ばかりが強調されますが、実は財政再建にとって最も重要なのは物価上昇率を上げること、つまり、日銀がインフレ目標を達成することなのです

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Posted by ブクログ 2017年08月03日

虎ノ門ニュース、ザ ボイスのニュース解説でお馴染みの上念司さんのエントリー本

マクロ経済リテラシーが高くない生活者を
想定読者層に捉えてそうで、
平易に分かりやすく 真実の解説に徹している。

藻谷浩介氏に対する記述など、たぶんに
disり口調になりがちですが、
それは個人を貶めたいので決して無く...続きを読む
日本国が不幸になることを避けるために
敢えて強い調子で誤った言説を糾弾していると捉えた
日本のため、国益のために
誤った判断を下さぬよう真実を伝えたい作者を思いが詰まった良書でした

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