【感想・ネタバレ】大宰相 田中角栄 ロッキード裁判は無罪だったのレビュー

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Posted by ブクログ

田原総一郎の文章を初めて読んだ。
田原総一郎がテレビで話している様子から、どんな文章を書くのか懐疑的だったが、読みやすくかつ構成も考えられている一冊であった。さすがジャーナリストである。文才は確かなものがある。
日本を知るためにはアメリカを知る必要がある。日本はペリーで開国し、戦後はGHQに占領されていたのだから。
そして、戦後の政治の中でアメリカと日本が交差した象徴がロッキード事件ではないか。ロッキード事件にアメリカと日本の関係、もっと言えば戦後日本の政治史が浮き彫りになるのではないか。そんな思いから本書を読んだ。
結論から言えば、戦後政治史の中に田中角栄を位置付け、ロッキード事件を検証し、田中角栄以後の政治がどうなったかまで学べる良書である。
ただし、本書は2002年発刊の『日本の政治〜田中角栄・角栄以後』を2004年に改訂して文庫化したものにさらに付録をつけて再度刊行したものである。したがって、2002年の文章がベースになっている。
ロッキード事件関連で、近年になって明らかになったところは他の本を読みたい。その下地になる一冊として秀逸であった。
また、田原総一郎の他の本も読みたくなった。

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2021年05月17日

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