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Posted by ブクログ
太く短く、そして記録より記憶という意味では、伊藤智仁とこの山口高志が双璧と思う。特に、山口の剛球は、当時野球を知って間もなかったワタシに強烈な印象を与え、そのピッチングフォームを真似たことをよく覚えている。
それにしても、当時は先発投手が抑えに登場することがごく普通にあった。山口もしかり。投手の分業制が進み、球数制限も当たり前になった昨今、こんな使い方をした監督は即刻批判に晒されるんだろう。けれども、太く短く、記録より記憶に残って、「剛腕」という言葉が似合う山口のような選手をまた見てみたいという、なんとも勝手なファン心理の存在をどうしても消し去ることができないでいる。
球界史に残る羽田ポカリ事件
僕は阪急ブレーブスの大ファンでした。1988年(昭和63年)に、それもあの「10・19」と同じ日に「オリックス」への身売りが発表された時は悪質な冗談だと思いました。山口高志と言えば阪急ブレーブスの「V3」の立役者としては勿論ですが、あの「羽田ポカリ事件」でも有名ですよね。彼の初球に手を出して三振しました「近鉄バファローズ」の羽田が西本幸雄監督に殴打された話はあまりにも有名ですよね。あくまでも僕の推理や憶測にしかすぎませんが、西本幸雄が本当に殴りたかったのは羽田ではなくて山口高志投手自身で、「誰でもいいから山口の前で先頭打者を殴打してやろう」と思っていたのでしょう。結局、それが効を奏したのでしょうか、山口高志はこの試合の「敗戦投手」となりましたね、
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全盛期は短かったが記録より記憶に残る剛球投手にスポットをあてたノンフィクション。
阪急ブレーブス活躍した山口高志投手。その後の阪急、阪神でのコーチ時代も含め人のつながりまで良く描かれている。
身長170cm。日本人の体格が向上下今ではなかなか背の低い投手は出てこない。それだけ山口高志の存在の凄さを今更ながら感じる。
Posted by ブクログ
長嶋ジャイアンツが2年続けて、同じチームに、それも阪急に敗れるなんてと、巨人の星(新の方)で観客に言わしめたチームに、山口はいた。まだ小学生の四年とか五年だったので、残念ながら速さは覚えていないけど、山田、足立、福本、加藤、マルカーノというメンバーの中にたしかにいたのは覚えてる。この本によれば、ただ「いた」のではなくて、なくてはならない存在だったんだな。
今こうしてこの話を読んだ上でタイムスリップして、あの3連敗から3連勝して迎えた第7戦の後楽園のスタンドに行ってみたいなぁ。