【感想・ネタバレ】臨床真実士ユイカの論理 文渡家の一族のレビュー

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臨床真実士の設定とそれを活かした論理思考による怒濤の解決編。肝心の論理に抜けや強引に感じられるところがあるのが玉に瑕だけれど、全体としては悪くない。

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2017年09月11日

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言葉の真と偽、ウソとホントを判別できる「障害」を持った探偵役が活躍するミステリ。一見数学の命題にも似た感じがあって、躊躇したのですが。よく読んでみればそれほど難しくはありませんでした。一旦定義を理解できれば楽。そして例文があまりに面白すぎて(笑)。
一族滅亡の危機を乗り越え、自ら閉ざされた村を作り出した文渡一族の中で起こる連続殺人。だけど犯人探しではなく、「誰が嘘をついているか」が依頼内容。もちろんそこから犯人にも繋がるわけですが。この「嘘吐きパズル」部分は、序盤の定義を理解すれば案外素直に分かりました。だけど……もちろんそれだけじゃないんだなあ。
ラストの怒涛の解決部分にはもう唖然。そしてこの完璧に閉ざされた世界だからこその解決法にも絶句。でもものすごく綺麗な解決なんだよねえこれが……!

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2017年01月30日

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う~ん面白い。そして難しい。 
嘘の専門家。 
嘘の物語。 
嘘の人間関係。 
嘘の家族関係。 
嘘の生活。 
嘘の人生。 
よくできたミステリーだった。

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2016年06月19日

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ネタバレ

 古野まほろ新シリーズ。
 表紙に騙されがちだけど、『天帝』の供物的な衒学趣味も『二条』の警察写実主義も、これでもかと削ぎ落としたロジックミステリ。壮大なクイズみたいなものである。にしてもか、わ、い、す、ぎ、た←
 設定的にトンデモでミステリとしては反則だろうと思われる唯花の《障害》も、限定条件としてしか使われてないので置いていかれることもないし、
 少なくともこの事件に関しての情報や背後関係に関して唯花と読者のライブラリには差がなく、
 超大学生的な知識を駆使されるわけでもなく、
 探偵役と読者が対等になるように苦心されているというのがGood。
 ここまで純粋論理に徹していると、読者への挑戦状も活き活きとしてくるもので。たまらん。

 ただ難点としては、この純粋論理を適応出来るフィールドがひどく限られるということ。
 だからこそ系統の似ている黙示録シリーズ、特にぐるりよざ殺人事件と舞台装置が似通ってしまっているところもあるけれど、そのぶん、アプローチの差が際立ってるとも云える。
 なんともやりよる…!

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2016年05月23日

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薄いのに面白い!
けどもっとこの世界に浸っていたいからもう少し長くてもいいのよ?
なんて、天帝初読直後の僕では考えられないような心酔っぷりです。古野まほろ、じわじわ来る…

核のトリック自体は前例があるものの、ある種の特殊設定を用いたロジカルな推理で導かれるそれには圧倒されました。
辻真先大先生も言ってましたが、世界が崩壊する様は本格ミステリの醍醐味。
はやくも自作が待ち遠しいです。

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2016年04月25日

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タイガにまほろが参戦の新シリーズ。
著者も発売前に「『ぐるりよざ』以来のロジックミステリ」と自己解釈している通り、本格ミステリの枠内目一杯で繰り広げられるパズラー。
起承がやや駆け足気味で、あれよあれよという間に解決編に突入してしまったのは残念だが、解決編の探偵っぷりは斬新で見もの。
特に、何重にもなった真相が次々明かされていく展開でも、後に進めば進むほど衝撃度が高まっていく感触は、いうほどなかなか味わえない。最初の謎解きまでは先読みできたが、以降は本格を堪能できた。本編ラストなど、本当に思いもよらない。
個人的には、舞台設定はより重厚で、キャラ設定は今回よりは軽めの、『ぐるりよざ』のが好みだが、ロジック偏重のシリーズとして、次も期待。
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2016年04月20日

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ネタバレ

この手の小説なので、人物が描けてないとか、設定があまりに現実離れしているとかの批判はすべきでないかもしれない。ただ登場人物にもほとんど感情移入が出来ず、あまりの理屈っぽさに投げ出しそうになった。ホームズ役のユイカちゃんにもう少し可愛げがあれば、もっとこの作品を楽しめそうな気がした。

それでも読み進め解決篇に至ると、ものすごい力業での解決で、「それはないでしょ」と心の中で叫びながら読み終えたが、論理的には破綻してる所はないので、見事に作者の手管に騙されたというべきなのかもしれない。

途中で感じた違和感を大事にしていたら、自分でも謎解きが出来たかもしれない。

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2023年02月19日

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やはり謎の作り方は天才的。
論理学を直接ミステリに導入するために、言葉の客観的真偽と主観的真偽を判定する障害を特殊設定的に盛り込むという世界観は面白い。挑戦状が差し込まれるミステリでもあり、フェアな伏線やヒントが仕込まれているので、謎解きを楽しむこともできる。
冒頭でしっかりと家系図を把握できるわかりやすさも謎解きへのフェアさにこだわりを持っていることを感じさせる。謎と解決の質が高い。
機械的な舞台と設定ではあるが、しっかり魅せるところは魅せる、シリーズの一作目としての面白さも感じた。

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2020年12月20日

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言葉の真偽を瞬時に判別できる本多唯花。彼女のもとに旧家の跡取り・文渡英佐から一族のなかで誰が嘘をついているのか鑑別してほしいという依頼がくる。実は、一族が住む隔離された村で英佐の弟・慶佐が殺されていて…
一族の跡取りとか隔離された村とか私の好きな設定なんだけど、集中して読まないと論理でこんがらがってしまいそうになりました(^^;)

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2017年12月12日

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面白かった。
気を抜いて読んでいると、たちまちわからなくなり、緊張感を持って読破。
なるほど。そーゆーことかぁ。

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2017年11月06日

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言葉の真偽、虚実を判別できる特技(障害)を持った少女ユイカ、外界から完璧に隔絶した村で生きる財閥一族などわくわくする設定のミステリ。一族の一人が殺されたことで、「嘘をついているのが誰なのか」を鑑定するためにユイカたちは村を訪れる…
主人公の能力の設定がちょっとややこしく、それを用いた真偽の判定という探偵術は少々読むのが面倒だったが、壮大な舞台と驚きの真相、たたみかける解決編はなかなかよかった。

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2017年09月02日

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オセロのようにひっくり返る虚実にどんでん返し、論理で詰める推理。新本格というか古典ミステリのような大仕掛けな舞台設定と家系図。キャラ設定は今時で、古き良きと新しきのごった煮が面白い。7.75

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2017年03月03日

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ネタバレ

客観的真偽と主観的ウソホントを判別できる設定を活かしたラストの謎解きと目まぐるしく変貌する真相に夢中になって読まされた。怖い女性もたくさん出てきて満足。

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2016年09月24日

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論理パズルのようで面白い。途中で黒幕はわかるが、作者の主眼はそこにはないのだろう。ひたすら「真-ホント」「偽-ウソ」などとくり返すのはうっとうしいが、作者らしい。

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2016年07月25日

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