【感想・ネタバレ】江戸の怪奇譚のレビュー

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Posted by ブクログ

江戸時代のふしぎな話や妖怪の話を集めたものだと思って読んだからびっくり。
河童はストリートチルドレンだった、天狗は人攫いだったなど不思議な話や妖怪話を通じて江戸時代の闇をみる。
そんな学術的な本でした。
いや、それはそれで面白かったけどね。
結局生きている人間が一番怖いというような内容の中、「老女と狸」のような狸に関するエピソードだけがほっこりしました。
狸とおばあさんの組み合わせはいいね、かちかち山以外は

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2015年06月06日

Posted by ブクログ

江戸の怪談をいろんな角度で調べてます。結局人が一番怖いんじゃないかしらんと結論付けられていたりいなかったり。余談ですが、平田篤胤も会談研究していたんですね。

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2010年07月15日

Posted by ブクログ

江戸時代に起こった怪事件や怪異譚(風聞含む)を、当時の資料や著書を通して解釈し、同時に著者の現代的な視点から解き明かそうとしたもの。「神隠し」「天狗の人攫い」を児童虐待や僧侶による少年愛、「河童」をストリートチルドレンとして解釈する見方は興味深い。だが怪異を須らく合理的解釈に結び付けたり、当時の人間の迷信として否定していないところには好感が持てる。

「本書で紹介された幾つかの残酷シーンに無邪気で陰湿な興味を抱く読者がいるかもしれない点だが、そんな『子供』や『未熟な大人』にこの本はお勧めできない。これは他人が何と言おうと学術書(の一種9であり、彼らの渇を癒すにはいささか内容が複雑すぎるからだ」

とのあとがきでの著者の言葉に、この本の性格と著者の態度(矜持)がよく表れているように思う。であればこそ、帯の煽りがいささかセンセーショナルというか、文字通り“煽り”となってしまっているようにも思えるのだが。

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2010年04月13日

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