【感想・ネタバレ】なぜヒラリー・クリントンを大統領にしないのか?のレビュー

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Posted by ブクログ

今年はアメリカ大統領選です。
大統領について、大統領選挙について知っているようで知らないことだらけだったので復習しようと思って、本を探してみたのですが意外とないものですね。。。

そんなときに見つけたのがこれ。タイトル的には何だかゴシップ本のような感じがしますが、過去の大統領選挙を例に具体的な解説があってとても分かり易かったです。もちろん、今回の大統領選挙の行方についてもしっかり書いてあります!(実は、そもそも「民主党」と「共和党」の違いについてもよくわかっていなかったのですが、筆者は40年以上ニューヨークに住んでいるので、そのあたりの細かいニュアンスについても書かれているのでよいです!)

ということで、そろそろ各党の予備選も始まりますのでその前の復習?予習にどうぞ!笑

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2018年04月04日

Posted by ブクログ

 この本は、2015年11月に出版された本で、タイトルはヒラリー・クリントンとなっているが、大統領選挙に関する情報が載っている。
 著者いわく「今では、アメリカの大統領に立候補し、大統領を目指す人ほど、強いエゴを持っている人はいないのではないかと思う」というように、ぎらぎらとした野心を持ちながら様々な批判を浴びても図太い神経を持ちかつ有権者にアピールできる能力、人柄、コミュニケーション能力を駆使する人でないと務まらないのがアメリカ大統領だ。

 今回の特徴はよく言われているが現状に対する怒りだ。共和党ではドナルド・トランプやテッド・クルーズ、民主党ではバー二ー・サンダースといったように左右で既成の政治に対する不満受け皿となっている候補者たちがいる。

 ヒラリーに関しては、「ガラスの天井」と闘う女性というように、女性が大統領になるのにはエベレスト山くらいの高い壁がそびえたっている。果たして現状を「チェンジ」していくことが出来るのか。

 アメリカ大統領選挙で目立つのがネガティブキャンペーンだ。真実だろうが嘘だろうが先に言ったもの勝ちという側面が見られエル。まさに、アメリカ社会の黒い影がちらついて見える。

 アメリカは左右に分裂している状態が続いている。その状態を解消できる日はやってくるのか。その役目をどの候補ならできるのか気になるところだ。

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2016年04月01日

Posted by ブクログ

アメリカ大統領選挙の行方が気になって読んでみた。
ヒラリーは果たして女性初の大統領になれるのか。
ヒラリーだけでなく、トランプや他の候補、アメリカの大統領の選び方や、その問題点など書かれてある。
2016年11月8日新しい大統領が決まる。

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2016年03月20日

Posted by ブクログ

主観多いが読みやすい。筆者がニューヨークに住むまでの話(英字紙のアシスタント、メーカーの駐在、国連勤務、学費返済など)や、アメリカ程住みやすい国はない、自然が多くものが安く?などのあまり聞かない意見も新鮮だった。NSCについてもサラッと書かれてたり、自分の知識が浅いので、読めば読むほど勉強になった。

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2016年03月10日

Posted by ブクログ

著者の主観もかなり入っていますが、それも含めて2016年の大統領選の現状と今後の行方見通しについて概観出来、とても整理して状況の理解が進みました。

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2015年12月21日

Posted by ブクログ

またこれも近所の本屋からの衝動買い、ではあるけれど、さっきの曽野本ほど、ミスった、とは思ってはいない。
バーで、おじさんの話を付き合いで聞いてるんだっけな?みたいな文体ではあるが。まあいいや。

私個人としては、マイノリティ&リベラル、理論的でTOPを支える実働チームがしっかりしてる、という理由で、Obamaに続いて、ぜひ、女性初の大統領となってほしいと思ってるよ。(そして、女性の次はOkama大統領。)

ただ、読むほどに、いまひとつ人望や人間味に欠ける、エスタブリッシュメント側のヒラリーじゃ、トランプに負けるんじゃね?と思える。(筆者は共和党支持だし、そりゃそうか?)

~下記、いつもどおり、さらに雑な感想。~
トランプになったら、混乱だよね~。
ロクな施策は実行できなさそうなので、ビジネスマンとして、手っ取り早い戦争を吹っ掛けるだろうか。戦場は、中東か、極東か。
で、ブルーカラーの白人を送り込んで、雇用確保し収入を保証。
戦費は日本や中国が出す。
もしくは、米国内内戦とかね。
南VS北とか、白VSカラードとかではない。
エスタブリッシュメントVS反エス、、というよりも、
白人ブルーワーカーVSカラードマイノリティ、とか?
(これはいわゆる「殺しあえ~」)
(私の貧困な知識ではもちろんわかりません!)

ギリギリまで、トランプ勝つかもよ、って言われ続けて、結果はヒラリーかな、とは思う、というか、思いたい。

けど、トランプチームは、マーケがうまい。
引っ掻き回し屋のトリックスターが世界皇帝につくとしたら、それは、マーケの魔術が、虚であっても実効性を持つ社会の自爆装置なのだろう。
それも天命といえば、天命か。

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2016年05月30日

Posted by ブクログ

昨日、サンプルで送っていただきました。
早速、今日読み始めて、一気に読み終わりました。
内容は、面白いか、面白くないかと言われれば、面白かったです。
ただし、タイトルが書籍の内容にふさわしくないと思いました。
確かに、ヒラリーが女性であるがゆえに、米国で根強く存在する「glass ceiling」の影響を受けて、来年の大統領選挙に当選できないかもしれない、という著者の憂慮(?)も一部書かれています。
しかし、内容の大部分を占めているのは、幼いころから米国の大統領に興味をもっていた在米経験40年の著者の大統領選挙に対する洞察です。
経験から導き出した洞察には「なるほど」と思う部分もありますが、それは科学的な分析には基づいておらず、著者の意見の枠をはみ出す「確からしさ」には到達していません。
また、ヒラリーの変節を揶揄しながらも、著者自身の政党・政治家に対する肩入れがコロコロ変節するなど、人の価値観をどうのこうの言えるような人物とは思えません。
加えて、共和党を支持する保守派の著者がニューヨークでの生活ぶりを描写している場面は、ただ単に自慢したいだけなのかと思わせ、読みながら苦笑せざるをえませんでした。
以上のような点を総合すると、星3つあたりが妥当な書籍ではないかと考えます。

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2015年12月02日

Posted by ブクログ

献本でいただきました。ありがとうございます。

【一章・真夏の変異】
両党の多数いる候補者のなかでも共和党はドナルド・トランプ氏とベン・カーソン氏(少しだけ)、民主党からはヒラリー・ローダム・クリントン氏の三名に焦点をあてて筆者の考察をやや辛辣に語っている。ことトランプ氏に対しては多くを語り、この人物は相応しくないとこき下ろす。
入稿後の噴出したのでしょうが党代表になったらヒラリー氏にとってダメージの大きいと表記されているベン・カーソン氏は現在疑惑の人のようで大統領選はさらに混沌としている。個人的に今回は党代表には選ばれない気がする。

【二章・愛されないヒラリー】
ヒラリー氏をさらに掘り下げながら、帯にある「男社会」にも切り込んでいく。女性が社会進出しても必ずぶつかる妨害、この本では「ガラスの天井」の彼女の経歴を交え語っていく。
計算高い女という認識で書き連ねているためそのように感じてしまうが、本当にヒラリーはそこまで計算だかいのだろうかという疑問が残る。国務長官時代私的サーバーを使った件での右往左往した印象に計算は見えない。ただ他の政治家同様にいかに票を集めるかに終始している。
確かにファーストレディー時代のごたごたでは上手く立ち回ったように見えるが結局うやむやにしただけじゃないか? 政治的野心は人一倍有るだろうが、彼女にはしたたかさが足りないのは数々の言動が、この著書にも記載されている。決して佐野氏が持ち上げるほど計算高い女性などではないと。

【三章・反体制の扇動者とダークホース】
反体制派とは様々な権力にかみつき強烈な存在感と指示を得ているトランプ氏。ダークホースとはマルコ・ルビオ氏と女性候補のカーリー・フィオーリナ氏。
この章はこの両者の掘り下げると共にに、ブッシュ家三代目の大統領をもくろむジェフ・ブッシュ氏と国民のワシントン不信に触れていく。
不思議なのはワシントンに不信感をもっているアメリカ国民がトランプ氏のような、聞き心地の良いことを言っても解決策を示さないばかりか、共和党内での足の引っ張り合いに終始し、政治に触れない、いわば無駄な時間ばかりの選挙戦が繰り広げられている。著書にも佐野氏なりの分析がされているがやっぱり、トランプ氏のどこが良いのか私にはさっぱり分からない。彼の発言は外交摩擦しか生み出さないのは誰の目にも明らかだ。

【四章・日本人が知らないアメリカ大統領選】
佐野氏の軽い経歴の後、日米関係の見直しだ。大統領への印象はネガティブ、ポジティブ記載されているがそのどちらも思ったことがある。実のところ大した興味が無いからこそ、著者が思うおおよその日本人に合致したに過ぎない。これは私だけじゃないだろう。結局、海の向こうの大統領。著者ほどの興味など抱きようがない。
今までの章とはうって変わりアメリカ大統領と日本との外交戦略についてだが、まあ認識していたとおり日本は歴代大統領から大きな負担をおわされていた弱腰外交は悲しくなる。日本政府は佐野氏が提言するとおり、次の大統領の戦略にたいしての備えは早い段階からしてほしいものだ。備えあれば憂いなし。これは国益の確保にも言える言葉じゃないか。
次は選挙態勢への皮肉がつまった文章だった。これを読んで思うことは、与党となった政党が政党内で候補を挙げ外にアピールしながら政党内の投票で決める日本式と国民が選挙で大統領を決めるアメリカ式、どちらも一長一短だなということ。(著書のなかで日本の党代表選挙には触れられていないが)
日本式は、近年の一年で国の代表が替わるという国内外にも無責任がまかり通るが、アメリカ式は政治がショーとなり、集金できなければ才覚があっても大統領選に立候補することすら難しい現実。
果てには投票おおよそ二年前から始めるネガティブキャンペーンの陰湿さが際経つ。実に馬鹿げているし、一国の長を決めるとは言え非道に映るのは私だけではないと思いたい。果たして何十年と生きて清廉潔白な人間などいるのだろうか。あまりに潔白すぎても人間味がないだろうに。

【五章・テレビ討論の時代】
人目に触れやすいぶん、ささいな表情変化や服装による印象でいかに有権者が揺れるかを過去に遡って語っているが容貌で弾かれてしまう人がいるというのも悲しい現実だ。

【六章・ストラテジストとネガティブ・キャンペーン】
三ページと数行しかない父ブッシュの悪行とも言うべき、口汚く事実とは異なるネガティブキャンペーンは前章の続きともとれるが、現在も大統領選のたびに行われるこのキャンペーンの元祖ではないだろうが、有効性を広めた彼の元大統領の負の功績。
この功績がブッシュの首を絞めることは想像に容易いことで、現場の空気をしっている佐野氏ならではの言葉で書かれている。国民が求めるものを機敏に感じ取りキャッチフレーズと戦略で候補を大統領へ導いていくストラテジストの手腕は素晴らしい。あえて策略家にとどまる彼らなりのポリシーを聞いてみたい。

【七章・新しい大統領の下での難しい選択】
これは本当に難しい問題だ。大統領一人で決断し、国民や果てには同盟国を納得させるための説明までしなければならないのだから、大統領という職の重たさは一般人には想像も付かない。こと世界中を恐怖させているISIL問題は、今までの戦争のように最後は交渉でということはまず不可能だろう。イスラム原理主義者にしてみれば、イスラム教は自分たちの宗教こそすべてそれ以外は悪である。話し合いの席につくにはまずイスラム教徒の大統領でなければならない。スタートラインにたどり付けるとは思えない。
アメリカがどこまで外国の戦争に介入するか。厭戦感の広がり、オバマ大統領が「アメリカは世界の大統領ではない」と言えるまでの感情が少なくともアメリカ国内にあることは理解しておくべきだろう。それに触発された諸外国の活発な活動についてはこの著書にもしるされている。なんという親切。

【八章・日本はどうする?】
モンロー主義の蔓延している、現在のアメリカ民主党でいざというときにアメリカが頼りになるかという疑問は、掲げる解決策がことなるだけで日本人ならだれもが持っているはずだ。オバマ大統領になってから特に疑問と中東問題でのごたつきでより、あてには出来ないという意思がハッキリしたんじゃないのか。結局国家関係に完璧な有効はなく、自国は自国で守しかないのではないだろうか。
リベラルの掲げる話し合いか、保守の掲げる抑止力かは別として自分の身は自分で守ろうとしか言いようがないのが現実。
G氏との会話は実に腹立たしい。日本から武力を奪い、劣等感を植え付ける教育を行い成功させたのは他ならぬアメリカのGHQなのに、まるで日本が可笑しいと言わんばかりの口ぶり。責任をとれなど曾祖父母の代のことはいわないが、自分たちのしたことはきちんと正確に理解すべき事柄だ。その傲慢さにつけ込まれヨーロッパでは盗聴騒動で懐疑的に見られ距離を取られている。
日本の地政学的にアメリカにしか頼れないからと分かっていての傲慢さなら目も当てられない。なんとも酷い認識。

タイトルはヒラリー・クリントンに絞られているけど佐野氏が取材いし自身の目で見た大統領選を、分析した書籍です。名誉、野心、エゴ。それ以上に民衆受けしやすい傲慢さがこの長期的な政治ショーに必要なのが分かりました。携わるスタッフの規模も大きく、巨大なお金や利権も動く分、今回のトランプ氏のような無知な人でも一定の支持を集めれば勝ち抜ける訳でもなく、混沌としているこのショー。今回は一体どんな逆転劇があるんでしょうか。
で、表題のなぜヒラリー・クリントンを大統領にしないのかですが、男性社会を理由にするのは行き過ぎな気がします。彼女の失言や票を意識したあからさまな行動が露骨なあまり反感を買っているだけでしょうね。
自業自得です。
また完全な男女平等社会も個人的に無理なのでは? 政府が平等を目指し女性よりの政策を出せば出すほど、男性は阻害されていると思い、男性軽視だと憤り声を上げるわけですし。

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2015年12月05日

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