【感想・ネタバレ】キングを探せのレビュー

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四人の男が、トランプを行う交換殺人。動機から犯人を当てられない完全犯罪は成立するのか。探偵役の法月綸太郎の鋭い推理と、驚きの結末。『キングを探せ』のタイトルに騙されてはいけない。

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2023年01月17日

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ネタバレ

このシリーズを読むのは久しぶりだ。今回は倒叙ミステリだった。
四重の交換殺人の謎に挑む法月親子。
叙述トリック的なところは少しずるい気がしたけれど、きれいに騙されてしまったので、とても楽しく読めた。
星5つ。

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2019年05月06日

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このミス2013年版8位。四重交換殺人という今までになかったパタンを扱った本格ミステリー。設定が斬新だけど、しっかりと事件が構成されている上に、それらが語られる順番が良く練られており、事件が発生する過程、解決していく過程がそれぞれ楽しめる。フーダニット(誰が犯人か)に加えて、何が起こっているのかという興味が続く。テンポの良い展開で一気読みできる娯楽小説の最高峰です。パズル的な複雑さがあるんだけど、解決していく手順で丁寧に説明されていくのでわかりやすい。普通はトリックが優れている良くできた小説でも、面倒くさいので、小説読みながらページを戻ったりしてまじめに推理する気にはならないのだけど、この小説はちょうど自分のレベルに合っていて真相の推理とかしながら読んだ。少し、ご都合主義的なところは気になるけど娯楽小説としてはまあ良いのじゃないでしょうか。タイトルもグッドです。

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2017年02月02日

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ネタバレ

法月綸太郎による作家・法月綸太郎と父親の法月警視が活躍するミステリ長編。
冒頭から四重交換殺人がテーマであることが明かされ、その犯人たちがいかにして殺人を実行するのか、相談をするところから物語が始まる。犯人たちと綸太郎たちのそれぞれの側から物語が展開するため、途中までは綸太郎たちの読者にとっては的外れに見える推理に苦笑しながら読み進めていくことになるが、いつの間にか作者の周到な伏線の元、読者もミスリードされていき、最終盤のどんでん返しに見事騙される爽快感を味わうことになる。
現代は様々なツールが身近になり、本格ミステリ作家にとっては非常にトリックを仕掛けにくい状況なのではないかと思うが、そんな中でもSuicaを使ったコインロッカーやカラオケボックスなどを駆使して犯人たちがいかにして匿名性を保っていくかを丁寧に描く。
さらに、犯人の一人を恐喝する人物の登場で犯人への共感を読者に植えつけていくなど、様々な要素を的確にかつ不自然にならないように盛り込んでいく様はさすが。
本作のタイトルは、本作で重要な役割を果たすトランプにもひっかけてあるが、ラストの法月警視の言葉が本作タイトルにもつながっていて大変興味深い。
そこかしこでさすがと思わせる作者の力量を示しており、間違いなく作者の代表作のひとつと言える。

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2015年10月16日

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ネタバレ

まさに頭脳戦。交換殺人というメインテーマに、犯人たちの目論見と、法月の鋭い推理のぶつかり合いだけでも十分楽しめた。
さらに解説に書いてある、小説自体に巧みに、ふんだんに盛り込まれたミスリーディングの手法には感嘆した。指摘されるまで、普通に印象操作にひっかかってたことすら気づいていなかった。まさかそんな細部にまで仕掛けがなされていたとは。それを狙って書ける(描ける)なんて。面白い、面白いよ。

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2015年09月29日

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初読みの作家さんです。読みやすく、序盤から物語に引き込まれました。倒叙ミステリーなのである程度犯人はわかっているのですが、後から明かされる真相には本当に驚かされました。

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2023年02月13日

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わかりやすいのに巧妙で何度も驚かされる。
事件を探る親子の関係性が不思議なのも面白い。
殺意を持っていて、機会があればそれを実現しようという思いがある人ってそんな簡単に集まるものなのか‥
そうではないと祈りたい

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2023年01月28日

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★4.1 2022.02.04

はぁ、そう来たか。
早く早く、とページをめくる手が進む。
ネタバレになると困るので詳しくは書けないが、交換殺人の謎解きは想像の上の上の上にやってくる。
相変わらず、法月警視の息子綸太郎が推理力を発揮してくれるのが頼もしい。


↓↓↓内容↓↓↓
繁華街のカラオケボックスに集う四人の男。めいめいに殺意を抱えた彼らの、今日は結団式だった。目的は一つ、動機から手繰られないようターゲットを取り換えること。トランプのカードが、誰が誰を殺るか定めていく。四重交換殺人を企む犯人たちと、法月警視&綸太郎コンビの、熾烈な頭脳戦をご堪能あれ!

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2022年02月05日

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学生の頃に購入して、最後まで読み終えて無かったので
読んでみました‼️

初めての法月さんの作品。
このようなスタイルで他作品も執筆しているのか
少し興味が湧いてきました。

僕も、交換殺人の小説は初めてで、、
交換殺人のメリット・デメリットが分かりやすく
物語に描かれており、綺麗に練り込まれていると思いました。。

完璧に小説家・法月の推理を信じて僕も読んでましたよw
まさか、、行きすぎるとは(推理しすぎでああなる笑)

事件の全貌も最後に読みやすく書いているので
良かった作品です‼️

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2020年08月24日

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4人の男性が交換殺人の計画に練るシーンから始まる。さて、誰が誰を殺害するのか…?はじめは順調かと思われた計画。やがて予定外の事が起きて綻び始める。倫太郎の豊かな想像力によって違う方向に流れる推理を横目に、一気に最後まで読むと…あちこちに張り巡らされた伏線が、いちいちツボにはまる。タイトルがイカしてるね!面白かった。

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2018年09月23日

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内容的にはありえない偶然の繰り返しで犯罪が成立してるけど、それを読者が見ぬくのは中々難しい。最初の時点で先入観を持たせられるので、最後の種明かしで自分が思い込みをしていたことに気付く。
結局一番得をしてるのは、あの人の友人のあの人だったな。

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2017年08月21日

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4人による交換殺人を描いた本格ミステリー。
本シリーズを読むのは初めてだが、ミスリードの巧みさを感じる。

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2016年09月07日

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よく練られていておもしろい。だれもが理解できるトランプを用いた交換殺人の流れはわかりやすく、シンプルで好感。ただ、軽さも否めない。偶然の寄与はちょっときにいらない。

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2016年08月06日

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スタート地点から犯人の手法はわかっているので、最初は少し面白さに欠けるが、後半から一気に面白くなる。

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2016年02月16日

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最初からずっと引っ掛かっていたことが、最後に意外なかたちで腑に落ちる。無駄がなくスイスイ読めるのに頭を使う、王道ミステリー。

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2016年05月11日

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4人で交換殺人を行う場合、何通り?
 4人の殺意が集結し、4重交換殺人が発生。犯人グループと法月&綸太郎コンビによる頭脳戦を堪能できる。トランプを使った仕掛けや、タイトルのネーミングセンスも光っており、2013年本格ミステリベスト1位も納得。
 上記の通りパズラーとしての醍醐味は十分だったが、クライマックスの盛り上がりは今ひとつ。加えて、割とたんたんと話が進んでいく印象だった。登場人物に個性が感じられなかったからかもしれない。

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2015年12月19日

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とても王道なミステリ。
今の流行りか交換殺人ものでした。いろいろトリックがあるんだろうなあと匂わせる冒頭でしたが私は気づかず最後は驚かされました。
途中で犯人側が亡くなるあたりで淡々としたストーリーから一気に読ませる感じになってましたね。
現代舞台ですがしっかり本格で面白かったです。

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2015年10月31日

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イマイチ惹かれるところが無いが、上手いと思うし面白いと感じる。
まず構成が上手い。最後にひっくり返される面白さもある。
でも何とく惹かれるところが無いのはなんでだろう。

多分、文章が変に上手すぎるからかもしれない。
贅沢な言い分だとは思う。

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2015年10月08日

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導入の交換殺人チーム4人の会話から事件発生の流れにまずワクワクさせられ、探偵役の法月親子の推理と追跡、さらにそこから計画外の事態が絡んできて、予想出来ない物語の展開に振り回され続けた。特に秀逸なのがセリフ回し、そして犯人サイドの計画の修正だろう。物語全編に巧みに隠された作者の仕掛けに驚かされる良作でした。

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2015年09月26日

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4人の交換殺人の話。数学の順列と組み合わせを思い出した。懐かしいね。法月親子のちょっと悪友っぽい雰囲気がいい、親子なんだけども。法月綸太郎シリーズは作品毎に表現の仕方がけっこう異なるので毎回新鮮に読めるのが楽しい。

積読本を消化するとか言いつつ早くも脱線。
立て続けに法月さんの作品を読んだのですっかりミステリーを読みたいモードに突入した。でもこれで法月綸太郎シリーズの長編は今のところすべて読み終えた…残るは短編かな?

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2024年02月04日

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ミステリ
かかった時間 2時間から2時間半くらい

交換殺人の話。帯に「読むべきミステリ」的な煽りがあったので買ったが、よく見ると「2013年」だった。十の位を見ずに、今年流行りのミステリかと思っていた。

それはそれとして、作品は普通に面白かった。謎解きゲームのような要素と、倒叙モノ特有の犯人視点のハラハラが味わえる。ただ、作者名「法月綸太郎」で、登場人物(探偵役)も「法月綸太郎」というのは、正直寒かった(エラリークイーンかな?)。また、父親との関係もあまり描ききれてない気がした。でもシリーズっぽいので、ミステリファンにはウケるのかもしれない。

文章はサラサラと読みやすく、ストレスがない。逆に言えば、大事なトリック部分以外で読者が無駄に頭を使わないでいいように気を配っているのかもしれない。

※Wikiに「エラリークイーンの心酔者」とあった。

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2023年11月29日

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王道ミステリー。この結末を予想できる人はそうそういないという意味でも、「キングを探せ」というタイトルは粋だなと思った。

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2022年08月14日

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四重交換殺人に法月親子が挑む、これぞ本格ミステリーの名作。驚愕の仕掛けとロジカルな推理を堪能せよ!

四人があつまって交換殺人の計画を企てる。彼らの犯行が進む中、主人公の法月警視と推理作家の親子が難解な事件解明に挑む本格ミステリー。

すごい仕掛けとロジカルな推理が楽しめる一冊、パズラーには堪えられない面白さですね。法月親子の掛け合いはいつもの通り小気味よく、楽しく読み進められます。

そして構成が見事! 事件が進むとともに、推理も少し進む、真相が見えてきたら実は…といった展開が素晴らしい。メイントリックもみごと、すっかり騙されました。

ただ残念なのは、二人の推理を読まされている、置いてけぼりにされているような感じがしてしまうところ。メイントリックも素晴らしいのですが、途中で気が付いても、そこから自ら推理を組み立ててみようという気が起きずで…ごめんなさい。

本格ミステリーでたっぷり推理を楽しむことができる作品です。

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2022年02月14日

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ネタバレ

見事なカラクリ。タイトルに踊らされた。キングはいなかった。ジョーカーをキングと思い込むことで、イクルくんがJを引いたという描写から、イクルくんはりさぴょんの兄の担当であると考える。しかし、りさぴょんの兄はジョーカーで、カネゴンが殺して欲しい相手がJだった。その一つの勘違いから、読者はりさぴょんとカネゴンの担当も勘違いしてしまう。

最初に、犯人目線の状況を語ることで、読者は探偵よりも真実が見通せていると思い込む。それを逆手に取りその部分にからくりをしかけているのが見事だった。

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2021年01月10日

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昔1度読んでいたのを、数年を経て再読。
今回はあまりゆっくり読める時間を取れず、数ヶ月かけて読んだせいか、時系列があやふやになり、読みにくく感じるところもあったが、全体的に楽しめた。
もっと一気に読んでしまいたかった。

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2020年10月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

○ 総合評価  ★★★☆☆
〇 サプライズ ★★★☆☆
〇 熱中度   ★★★☆☆
〇 インパクト ★★★☆☆
〇 キャラクター★☆☆☆☆
〇 読後感   ★★★☆☆
 「夢の島」,「イクル君」,「カネゴン」,「りさぴょん」。ニックネームで呼び合う全くの赤の他人の4人による交換殺人。その交換殺人に,法月警視と綸太郎のコンビが挑む。講談社ノベルス版のカバー袖には,「匿名かつ離散的な都市型犯罪を相手に,圧倒的データ不足に悩まされながら,仮想ロジックを積み重ねて未詳の犯人「キング」をあぶり出そうとする名探偵」とある。まさに,そういう作品。交換殺人による犯罪小説パートと,法月親子による謎解きミステリパートからなる。
 まず,最初に描かれるのは,夢の島によるイクル君の伯父の殺害部分。かなりリアルな犯罪の様子が描かれる。このパートのポイントは,イクル君の伯父がタンス預金を守るために偽札を用意していたこと。夢の島はこの偽札の一部も持って帰り,脅迫を受けた際に振込に使おうとしたことが,夢の島の事故死と交換殺人の判明につながっていく。
 離散的な都市型犯罪である見ず知らずの4人による交換殺人。犯罪のタイプ的に,名探偵に与えられる情報は圧倒的不足してしまい,名探偵が謎を解くことは困難。しかし,夢の島の交通事故とイクル君の伯父が残していた偽札から,複数の犯罪がつながり,法月は交換殺人の存在を知る。
 物語全体の仕掛けとしては,そもそもタイトルがミスディレクション。キングを探せというタイトルながら,キングは存在しない。4人が交換殺人に利用したトランプは,エース,ジャック,クイーンとジョーカー。カネゴンとりさぴょんは,法月がキングが存在すると勘違いしている点を利用して,交換殺人が成立していないと見せ掛ける。夢の島の妻は自殺をしていた。「自絞死」。物語の最中で,夢の島を恐喝していた恐喝者の恐喝のネタ,自分の兄がしたように,夢の島の妻も自絞死だったのでは…という話が,真相だった。イクル君は,カネゴンとりさぴょんにより口封じのために殺害されていた。
 法月綸太郎作品らしい,地味ながら堅実なミステリ。大技,力業はないが,細かい伏線がちりばめられている。力業はないといったが,交換殺人をしていた4人に「キング」がいない,いたのは「ジョーカー」という点は意外性があった。この作品の最大のインパクトである。しかし,その明かし方がそれほど効果的ではない。そもそも法月綸太郎の作風が意外性よりロジックの完成度を重視しているからだと思われるが,キングが存在せず,ジョーカーが存在していたこと,警察の勘違いを利用して生き残っていたカネゴンとりさぴょんの二人が罪を逃れようとしていた。そのことを見抜いた法月綸太郎が犯人を追い詰めるところが終盤にしっかりと描かれている。これはこれで面白くないわけではないが,意外性を効果的に演出できていない。
 よくできた作品なんだけど,傑作とまで思えなかったのは,意外性がそこまで感じられなかったからだろう。こういう作風が好みではないのが難点。法月綸太郎の作品はどれもこのような雰囲気で,アベレージは高いが,作風が好みでないからか,読後,少し物足りなく感じてしまう。トータルの評価は★3で。

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2019年12月07日

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ネタバレ

2018年6冊目。
最初何だか密室殺人ゲームみたいだなーと思ったら4重交換殺人というなかなかアクロバティックな話。
完全にそう思わされていたから後からえーってなったけど、細切れに読んでいたからか途中でこんがらがってしまった。
これは一気読みすべき作品だと思う。
そして、やっぱり好きだわ法月父子のやり取りw

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2018年01月24日

Posted by ブクログ

うーん。
悪くないけど、インパクトに欠ける気がする。
本格ミステリ、っていう感じがしない...
倒叙ものは難しいです

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2017年08月06日

Posted by ブクログ

途中までの展開はスピード感があって期待値が上がっていったが終わりに向けて失速した感が否めなかった。交換殺人というよくあるトリックを四重にするというのは面白く、また法月親子の掛け合いもまたよかった。頭を柔らかく使って読めばもっと楽しめたかも。

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2016年02月17日

Posted by ブクログ

ナンパ目的でボランティアに参加する奴っているんだな、と思いながら読み進めました。
他のシリーズも読んでみたいと思います。

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2015年11月08日

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