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ほんわか軽~い小説では無かった
ほんわか、軽~い小説かと思いきや、結構、重く、ミステリアスな一冊だった。幽霊専門の、たそがれ探偵社に、依頼人の幽霊が、訪ねて来た時に、たまたま居合わせた中学生二人。15年前の事件を調べていく内に、出会う様々な人とその人生。中々、考えさせられる物が有った。
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いつもの青木さん!
想像と違った最後に、結構、衝撃を受けました!
すべてが繋がっていたとはね。。
毎回、ほどよく現実逃避できるので、このシリーズが好きです。
次も楽しみ!
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今までのシリーズの中で一番好きだった。
次点が映画館だろうか。
登場人物も(青木さん2回目だけど)腹が立たない、憎めないやつキャラでイライラせず、最後の事件大詰めもスピード感あってよかった。
相変わらずこのほのぼのとしたファンタジーの話に、ネグレクト(っぽい)や猟奇殺人事件、家族問題などを突然織り交ぜてくるところが色んな意味で凄いと思う。
郵便局のレイプ未遂シーンも唖然としたけれど、なぜこんなにあっさりと出てくるんだろうなとも。
せっかく生死を描いてる小説なのだから、もっと大事にして欲しいような気もする。
とはいえこれで真面目にやったら重たいのだろうか。
スミレと有働さんも出てきたけれど、スミレってこんな頓珍漢だったろうか……。
既に知っていた子だから許容出来たけど身近にはいてほしくないタイプだと思う笑
有働さんは相変わらず有働さんで安心した。
毎度出てくるタマエお祖母様(伯母様)も、騒々しくてイラッとする時もあれど慣れてきた感じがある。
Posted by ブクログ
幻想シリーズ第4弾
幽霊専門の探偵社の手伝いをするハメになった
中学生男女。
ちょっとおまぬけな幽霊たちも憎めない
「郵便局」の青井さん
「映画館」のスミレと有働
「日記店」の「大奥様」
過去のシリーズの人たちもからんで、ニヤッとなります
Posted by ブクログ
幻想シリーズなんですが、このシリーズの「シリーズなのかな?あぁ、シリーズなんだね」という緩いつながり方がとても好ましい。登場人物がそれぞれ素敵なキャラクターで、個性を発揮してるんだけれども、シリーズであることを強く主張しない。その分、「うん、そうだよね、そうそう」とにんまりさせられる感じが、これもまた、好ましいのです。
さすがに、探偵社。今までで、最も事件らしい事件となりました。ご都合主義かと思えるくらい、すべてのことが事件に集約されていくのは、幽霊が中心人物なのだから、仕方がないことで、それが文章にスピード感を与えているんですね。
一番意外だと驚いたのは、探偵社の新所長、へえ、あんたが所長になるのかい!とウキウキしました。
そういえば、探偵社なのに、所長なんですね。
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堀川アサコさんが書かれた「幻想探偵社 (講談社文庫)」は、「幻想郵便局 (講談社文庫)」から続くシリーズ物の第4作目だ。今回は幽霊専門の探偵社が舞台の物語だが、怖くもなければ恐ろしくもなく、ほんわかとした心温まる物語だ。
《あらすじ》
中学校の野球部でエースをつとめる海彦は、チームを夏季大会で準優勝に導いた真面目な性格の生徒。そんな海彦は父親のちょっとした一言でスランプに陥ってしまい、やむなく野球部を休部してしまう。
周囲の理解を得られないまま、やるせない気持ちで街を歩く海彦の前に、同級生で密かに憧れていたユカリの生徒手帳が落ちていた。慌てて周囲を見渡すとユカリは古ぼけた雑居ビルに入っていくところで、慌てて追いかけた海彦は「たそがれ探偵社」という不思議な探偵社に紛れ込んでしまう。
エレベーターで一緒になったヤンキー姿の大島は、よくよく見ると影がない幽霊。「たそがれ探偵社」は幽霊専門の探偵社で、幽霊の悩みや頼みを解決するための探偵社だったのだ。
大島は海彦やユカリと同じ中学校の卒業生だったが、自分がどうして死んでしまったのかを忘れてしまった大島のために、海彦とユカリは中学校で起こった15年前の事件について調べ始める。その途中でも、様々な幽霊の頼みごとに遭遇し解決していくが、大島が死んでしまった謎に迫るにつれて、海彦とユカリにも徐々に危険が迫ってくる。
幽霊が専門の探偵社という設定ながら、海彦とユカリ、探偵社の青木や幽霊の大島など、関連する人物同士のやりとりが心温まる内容になっている。また、物語が進む中で登場してくる街の人々との会話や交流もほんわかと優しく、スイスイと読んでいくことのできる物語だった。
ちょっと不思議な設定ながら、登場するエピソードは心温まるものや心に響くものばかり。登場人物の設定も相まって、心温まる素敵な物語に仕上がっていた。
暑い夏にすんなりと読める清涼感のある物語だと思う。
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幻想シリーズ。幻想郵便局以来、ひさしぶりにこの著者の本を読みました。自然に幽霊が存在するような描写が面白く、特に幽霊と生者の掛け合いがよかった。他のシリーズも読んでみたい。
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幽霊問題専門の探偵社。どこぞの怪異を調べてほしい人や、巷でウロウロしている幽霊さん達のために活動する。探偵長はあの人で‥‥ いやぁ参りました。
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記憶喪失の幽霊、大島の死の謎をふたりの中学生探偵の海彦とユカリが追いかける。
幻想郵便局に続いての一冊でしたが、独特のユルい世界観が好きです。登場するブラウン管テレビなどのアナログ的な世界観も手伝っているのかもしれない。
海彦とユカリの恋愛観も、初々しくて良いです。大人になると素直さがなくなって来るからなと思ったりしました。
Posted by ブクログ
シリーズ物とは知らなかった。
幽霊限定の探偵社の不思議な話。
怪談、推理小説、青春もの。様々な要素が入ってるけど、まとまっている。
ラストは謎。
そして幽霊は実はその辺にウヨウヨいる。妙に納得。
Posted by ブクログ
野球部をドロップアウトした中学生の海彦が拾った生徒手帳が好きな子のものだった、という導入から、なんか甘酸っぱい展開なんだが、最後は結構えぐいな。相思相愛の海彦とユカリの二人が幽霊になったヤンキーの大島の身体を探すのだが、ずるずると意外なことが分かってくるのが面白い。
Posted by ブクログ
今度は中学生が探偵社でアルバイト
幽霊が依頼人の探偵です。
幽霊が通り過ぎるとぞくっと冷たい感じがするらしいですが、ここの幽霊は、食事もするし、あつい感情もある。そして今度は、探偵に依頼するほどの悩みもある。よほど、現世に生きている人たちの方が冷たいような。。。
過去の事件の真相を知った中学生の二人は、これからも、幽霊に関わって生きていくのでしょうか?
Posted by ブクログ
ほんわか、のほほん、、のファンタジー・ミステリー・ホラー・バラエティ・ラヴコメ…第四弾。スミレちゃんが懐かしい!、大島ちゃんは過去作の真理子さんを彷彿させるなぁ♪。
Posted by ブクログ
今回も男性が主人公なのかぁ~
と思い読み始めたら
幻想シリーズおなじみ
あの家系の人が!
なんであの人がここに!
なかなか楽しく読めましたよ。
探偵社の話しでしたが
このシリーズ毎回探偵のような
謎解きしてるんだよね。
この本のようななんか楽しそうな
死後の世界があればいいなぁ~
って感じたね
Posted by ブクログ
野球を止めた海彦と、探偵社に縁があった楠本さんが主体となって動きまくる話。
ほのぼのした話かなーと思いきや、
海彦たちが解決していく問題群が密接に繋がって、
大きな本筋になっていくところがニクい。
一つのまとまった話だったんだなと実感させられた。
一種のミステリー。
いつか消えるとわかっていながらも、
ずっと前からの知り合いのように、
和気藹々と盛り上がる大島ちゃんと海彦たちの関係が
微笑ましくもあり。やりきれなくもあり。
既存の幻想シリーズとリンクしているから、その前のシリーズ分を読んでおくと、
登場人物が重なって、世界観がより広がるかも?