【感想・ネタバレ】大庭みな子の枕草子 シリーズ古典(4)のレビュー

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Posted by ブクログ

  枕草子は平安中期に中宮定子へと仕える清少納言によって書かれたものです。日本最古の随筆であり、方丈記や徒然草と並んで三大随筆として有名です。"春はあけぼの"の始まりで知られることも多い枕草子は風流で女性らしく、およそ300段あまりの章段から構成されています。

  色彩の美しさや音の流れがとても洗礼されており、遠い昔のことながら当時の様子をありありと思い浮かべることができました。「かわいらしいもの」や「ばつのわるいもの」のように「~もの」として清少納言が徒然に書いた段では私も思わず笑って頷くようなものがあったり、才気溢れる彼女と宮廷の男性とのやり取りは面白かったりと楽しんで読むことができました。

  草子の中にはところどころに清少納言の人柄が見え隠れしていました。気づくとこの男性に媚びず宮さま(中宮定子)を心から慕い、時には拗ねたりもするような彼女にすっかり愛着が沸いていました。原文で読めたらもっと雰囲気を味わえるのだろうけど、古文が苦手な私には難しいようです。

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2011年07月14日

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