【感想・ネタバレ】セイバーメトリクスの落とし穴~マネー・ボールを超える野球論~のレビュー

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Posted by ブクログ

こんなにちゃんとした人だとは思わなかった。野球のトレンドについて体系的に整理されている。少し古い本だがそれを感じさせない。栗山監督が褒められてて嬉しかった。やっぱり野球は、面白い!

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2022年05月07日

Posted by ブクログ

野球に関しても
仕事や日常生活に関しても
新しいものをデータを参考に受け入れることと
大局観が大切だと感じさせられました。

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2021年12月21日

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たまにある
「著者の分析力に感嘆して、この著者でありとあらゆるものを本にしてほしい」
と思わせる好著!
そんな概念なんか知らなかった、プロ解説者からでも聞いたことないようなことが盛りだくさん
ダルビッシュさんのお墨付きですし、好きな分野を極めるとこれほどに痛快なのだなと

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2020年12月13日

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6月のプロ野球開幕が決まり、野球が恋しくなり購入しました。

率直に言って、本が出てすぐ読まなかったのを後悔するぐらい面白かったです。読んだことでOPSやFBRについての理解が進みました。一方でデータを重視しすぎて現実が面白くなくなる危険性も指摘されており、その通りだと感じる点も多くありました。

野球は再現性が低く、選手も球界も変化し続けていくだからこそ面白いと思います。早く球場に足を運べるようになってほしいと改めて感じました。

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2020年05月24日

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理論が凄い。
素人とは思えない膨大な情報量と知識。
NPBやアマチュア野球を中心として観ているので、MLBの話になるとその都度調べたり、選手に関してはYouTubeを見たりしたので読むのに時間がかかったが今まで知らないMLBの世界を知れたことや興味を持つきっかけともなった。
次回作はNPBの話題が中心となるであろうと期待している。

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2019年12月23日

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野球好きなら今では知らない人はいないであろうお股ニキさんの通称『お股本』。
ダルビッシュとのやり取りで有名ですが、ダルビッシュだけでなく、ホークスの千賀滉大、高橋純平、和田毅、大竹耕太郎も読んだ名作。

名作というのは目次から「オラ、ワクワクすっぞ!」ってくらい高まるもの。各章で必ず刺さる項目があるのが良くて、大抵中弛みになる傾向になる中盤(本作なら4〜6章)も目次の時点で面白いです。

以下、箇条書きで感想を書いていきます。
・野球の技術論(正確にはお股ニキの見方・考え方のエッセンス)についてメインに書かれているが、本文や脚注に選手紹介や用語解説があるから読む前は詳しくなくても大丈夫!ただし、野球のルールは知っといてねw
・日本(の野球)の問題点についても書かれている。
・スラットやピッチング、バッティングについては、アナライザー達がyoutubeやtwitterに動画をあげてくれているのでそれを参考にすれば捗る。
・各所で「今後の野球はどうなっていくのか」について書かれている。そこだけでも野球好きの投資界隈は必読の内容。
・2019年2月時点の情報ベースなのでそこは適宜置き換えてね。

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2019年11月17日

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本書を語る上で、触れなきゃいけないのは著者のこと。野球経験は中学野球部中退。しかしながら、野球好きが高じて膨大な数の試合を観戦、そこから得た知識と独自の研究が加わり、プロ野球経験者顔負けの慧眼と分析力。そこに分かりやすく伝える卓越したアウトプット力が加わり、Twitterにて監督采配や投球術について鋭い考察を連発。ちなみにこういう人を「プロウト(プロの素人)評論家」と呼ぶそうな。

ある時、ダルビッシュについて発信すると、なんと本人からリツイート。交流はそれだけに留まらず、ダルビッシュに伝授した“お股ツーシーム”を実際の試合で投じるという、著者の指摘の鋭さを裏付けるとともに、ダルビッシュの良きアドバイスなら素直に傾聴する柔軟な姿勢について、当時多くのメディアで取り上げられた。

本書は、これまでのTwitterの考察をベースに、昨今野球界のトレンドテーマである「フライボール革命」「盗塁やバント等の小技の減少」「継投の緻密化」「ジャイロボールの存在有無」「2番打者強打者論」等についてケレンのない持論を開陳。この一冊丸ごと「現代プロ野球論」になっている。今の野球って、こんなことになってるの⁈と思うはず。

本の帯の惹句「プロ選手にもアドバイスする独学の素人が、野球界の常識を覆す」。ここでいう野球界の常識とは「プロ野球、とりわけ日本プロ野球にはびこる伝統主義」を指している。本書には理科系のリポートと思しき様々なグラフや図表が掲載されているが、著者はデータをあくまでもデータは現状把握と考察のための材料とみなしている。元来、野球は数字と親和性の強いスポーツ。DeNA監督のラミレスは昨年シーズン、データを盲信するあまり、コーチ陣と不協和音となり失速したのは記憶に新しい。また、アナリストを重用する球団も増えている。著者はその傾向を指して、選手に対する尊敬の無さの顕れであり、野球からエンターテインメント性を奪っていることだと直言する。

イチローが引退会見で発した、最近のメジャーリーグは「頭を使わずにプレーするようになった」という話と同根である。要は、
●データ有りきで、選手の判断に信頼を置いていない。
●ホームランか三振の大味な野球になりつつある。

読みながら、現在のプロ野球で用いられ、当たり前とされている作戦・戦術とは別の作戦の有用性をしばしば語り、その一方で「大局観」についても鋭い考察を披歴している。例えば、野村ID野球はあくまでも戦術であり、タイガースが勝てなかったのは、チームにエースと四番不在という戦力に乏しかったからで、ペナントレースの長丁場において、作戦でどうにかなる問題ではないという、どこかの思考停止の球団オーナーに聞かせてやりたい提言に溢れた好著でありました。

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2019年09月29日

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MLBの選手の名前は聞いたことがあっても実際にどんな選手かよく分からなかったけど、この本を読んでこの選手のここが凄いというのが少し分かった。実際にプレーしてる映像を見てみたくなった。
NPBについても深く書かれておりファンである自分も知らないことがたくさんあった。
1度読んだだけでは頭に内容が入ってない部分もあるので何度も読んでみようと思った。

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2019年09月10日

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 本書は,セイバーメトリックスに代表されるデータ分析によった選手評価・球団経営を批判し,「本当にファンが求めている野球とは何なのか,エンターテイメントと結果重視のバランスを再考する」(27頁)ことを目的としている。
 著者であるお股ニキ氏はTwitterのハンドルネームであって,もちろん本名ではない。しかし,いよいよ出版業界にも,HNとアカウント名で書を著す時代が来たものだ。
 本書の構成は,第1章で野球を再定義したのち,第2~3章でピッチング論を投球術と変化球の側面から,続く第4章でバッティング論,第5章でキャッチャー論,第6章で監督・采配論,第7章で球団経営・補強論,第8章で野球文化論を再考する。
 このうち,著者が最も力点を置いているのが,ピッチング論とキャッチャー論だと推測される。所詮,野球はバッテリーの存在を以て始まるスポーツであり,ピッチャーがいかなる球種を投じるか,そのボールをキャッチャーはいかに捕球して審判にストライクと言わしめるのかが重要だという証左でもある。
 我々団塊の世代Jr.が1970年代後半か,80年代前半にエポック社の電子野球盤で遊んでいた頃,ピッチャーの変化球といえば,スライダー,カーブ,シュート,フォーク,そこにチェンジアップが加われば良いほうだった。しかし,20-21世紀転換期あたりから,ピッチャーの球種はバラエティーに富み始めた。スプリット,ツーシーム,フォーシーム,カッター,シンカー等々,何が違うのかが,素人では明確に分からなくなってきており,複雑すぎた挙げ句,それがまた野球観戦をつまらなくさせてしまっている原因かもしれなかった。
 本書第3章のピッチング論後編(変化球編)では,その点を実に理論的に,かつ明確に解説してくれている。すなわち,ボールの変化方向としては,食い込むか逃げるかという横の変化と,ホップするか落ちるかという縦の変化が組み合わされて成り立つ。それを構成しているのが,ボールにかかる重力,抗力,揚力である。これらの力の作用が,ボールの回転方向,回転数,速度を決め,それぞれの結果によって,シンカー→チェンジアップ→スプリット→ツーシーム→フォーシーム→カッター→スライダー→カーブという順に,変化球が決まる。いわば,ピッチャーの投球とは力学の実践版であり,かなり頭を理論的に使うスポーツでもあることが,改めて認識される。
 他方,キャッチャーの役割として,著者はとりわけフレーミングの重要性を謳う。それは,けっして捕球してからミットを動かす「ミットずらし」ではなく,「ボールの軌道を読んで先回りしてから,アウトサイドインでミットの先端で捕球すると同時に真ん中に引き寄せる」(168頁)技術を表す。近年のキャッチャーは,先発・中継ぎ・抑え(あるいは敗戦処理)の各投手から各球種を捕球するとともに,NPBならば,交流戦の普及によってバッターに関する情報を対戦相手分整理しなければならなくなった。その点で,非常に重労働なポジションと化している。そうしたキャッチャーのツールとして,フレーミングを意識しておくことが,今後観戦の楽しみの一つとなろう。
 著者によるTwitterの呟きが,ダルビッシュ有投手のコメントを受け取るうちに,新書レベルまで発展した経緯については,甚だ驚くばかりである。野球を好きな一観戦者として,本書が上梓されたことを大いに歓迎したい。なお,「かつては新聞の巨人やホテル,土地,百貨店の西武が球界の中心」(281頁)とあるが,百貨店を擁するのは西武ホールディングスではない。今後訂正が求められよう。

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2019年06月24日

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投手論は高度過ぎてついていけないところがあったけど、他はかなりおもしろい。編成論とか素人が一番とやかく言いたいところなのになかなか書くいてくれる人もいないし。そしてダルの懐の深さ、間口の広さ、そら変なのしょっちゅう釣ることになるやろな、とは思いつつこの本が世に出たのもダルのおかげなところがあるしなぁ

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2019年04月11日

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Twitterでは有名なお股ニキ氏による野球の分析本。

野球に関して本当に深く分析していて、MLBのことはわからないもののの、とても勉強になった。

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2022年05月23日

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ネタバレ

読み飛ばしてる章もあるが、第6章監督・采配論、第7章球団経営・補強論、第8章野球文化論が面白い

ゼロヒャクではない、8割の力感
長打中心打線の方が得点の分散が小さい

などが印象に残っている

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2021年01月11日

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大学まで野球をやっていた者です。
打者の目線のブレ、再現性、確率論、、、野球を現役でやっていた頃には薄々気づいていたが、なかなか自分では口でうまく説明できなかったところを、言語化して論理的に解説してくれて、思わず相槌を打ちながら読み入ってしまった。
投手の話(変化球の回転など)は難しかったが、また読み返して理解を深めたいと思う。
完全なタラレバだが、現役時代にこの本に出会っていたら多少は考えが変わっていたのかな?まぁ理解が追いつかなくて投げ出しているかもしれないけど(笑)
とにかく今でも極たまにではあるが野球中継を見たりするので、目線を変えて観戦してみたいと思うし、これからも野球のことを深く知りたいと思う。

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2020年10月16日

Md

購入済み

野球の見方が変わる

著者のデータにもとづく分析力に驚きです。野球に直接関わらないからこそ客観的に見ることができるのだろう。

最近の野球はいろいろな指標が開発されて何が何だか分からなかったが、この本を読んで少しは理解できた。
配球や球種など、野球中継を見るときの見方が変わりそうだ。

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2020年09月07日

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最新の野球に関するデータと球界に蔓延る通説に関して細かく解説していく本。データを突き詰めると正解は見えるが、それがゲームの面白さ(=集客)に繋がるわけではないという点は完全に同意。変化球の章と各ページのおまけの選手紹介が特に面白かった。

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2020年05月21日

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 捕手、監督、球団、文化と後半を興味深く読んだ。
 
 「合成の誤謬」という術語が、なるほどと腑に落ちた。

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2020年03月18日

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10年以上ほとんど見ていなかった野球というジャンルに引き戻す熱量を感じる一冊。自分の知識もセイバーメトリクス(マネーボール)で止まっていたが、この10年、理論がどのように進化してきたかを知ることが出来た。

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2019年11月04日

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野球好きは必読。野球観がまた深くなる。

動かすボールの大切さが分かる内容だったが、理想的なピッチャーがヤクルトにいなくね?って思った。

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2019年06月04日

Posted by ブクログ

 ネットで持ち上げられた人が調子に乗って好き勝手書いてる本なんかな?と軽い気持ちで読み始めてみたが、とんでもない。実にしっかりとした「現代野球論」である。ピッチング、バッティング、キャッチング、采配、球団経営等々、現代野球がどのようなトレンドであるかを踏まえ、興味深く、面白い分析がなされていて、引き込まれて読んでしまう。特にピッチングの章は、著者本人が好き、ということもあり、読み応えがある。
 光文社新書といえば、バッタの本や土の本など、およそ深く気にしたことのない分野の専門家が、素人にその分野を分かりやすく、面白く紹介してくれる本があるが、この本は、野球(特に、「現代野球」)という競技を理解し、見つめ直し、新たな観戦の視点を得ることにはたいへん優れている。ただし、ある程度の野球に関する予備知識、観戦経験、こだわりがないと読み進めるのは難しいだろう。そういう意味では、大変面白い本なのだが、読み手を選ぶ一冊である。
 かくいう私もまだまだ理解不足。野球に関する分析、勉強を進めていくと、さらにこの本を深く味わうことができるのかもしれない。

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2019年05月01日

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読み終わって、これまでとまた違う観点から野球が楽しめそうと感じた。F個人的に一番楽しめたのはピッチングの章。この本の終盤にも出ているが、自分もパワプロで変化球の軌道をイメージしていた人間なので、ある意味目からウロコな話題だった。Twitterアカウントも見てみようと思う。

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2019年04月30日

Posted by ブクログ

野球素人ながら多くのデータ分析、試合観戦で気付きあげたMLB、NPBに対する知見を惜しげもなく披露。送りバントは統計的にみても得点につながりにくいなど、現代の野球界にはびこる固定観念をくつがえす記述もみられ野球ファンは楽しく読める一冊ではないかと思います。この人が球団監督やコーチとして就任してもオモシロイのでは、と思わせる内容です。本書のタイトルにある「~の落とし穴」は後半の1センテンスとして登場、データ分析は万能ではないと警鐘を鳴らす点もなかなかにバランス感覚のある著者であると感心させられるのです。

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2019年04月20日

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ネタバレ

<目次>
第1章  野球を再定義する
第2章  ピッチング編(前編~投球術編)
第3章  ピッチング編(後編~変化球編)
第4章  バッティング編
第5章  キャッチャー論
第6章  監督・采配編
第7章  球団経営・補強論
第8章  野球文化論

<内容>
タイトルで損をしている気もするが、野球好き、特にMLB好きなら「セイバーメトリクス」はもう常識なのかもしれない。数年前にベストセラーにもなった『マネーボール』の向こうを張れる本。ただ本人が素人なので、そのあたりで分が悪いが…。しかし中身はかなり本格的。第2,3,4章あたりの技術論はゾクゾクします。ボールの回転やバットコントロールの話。キャッチャー論も面白かった。
後半部分も著者の野球好きが芯からわかります。

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2019年03月28日

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連続ティーと右打ち重視の弊害、1番と3番の間に小者の2番打者を置く弊害、日本人の異常な送りバント信仰、一番いい投手を9回頭から使うのはもったいないなどなど、小生を含む多くの野球ファンが薄々感じていたことをズバズバと指摘して、「数字を見るまでもなく普通の感覚でわかることはある。」とバサッと斬ってくれる。ダルビッシュも参考にしたという変化球論はちょっと難しかったけれど、レベルの高い居酒屋野球論という感じで、プロや学者の本とちがって、とてもおもしろくて読後感もいい。
 そんな著者でも、2016年のファイターズの優勝は、「日米を通じてここまでエンターテイメントとインテリジェンスに満ちたチームは未だかつて存在しない」というのだからすばらしいね。

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2019年03月15日

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★難しいけど面白い
★字だけだとイメージしにくい
●何より重要なのは大局観であることをマダックスは教えてくれる
●そもそもストライクゾーンは厳密なルール通りの形ではなく縦長の楕円形に近い(?)
●スラッターがあることで他のストレートや大きな変化球逆方向への球種が全て活きる
●経験鍛錬を積んだ人間の感覚や勘の制度は素晴らしいもの
●全てを決め打ちして型に当てはめようとしすぎる監督は問題
●監督などの指導者にも波があり、最盛期を迎えたら徐々に衰えていく
●日本人が345番に据えるような打者を234番にずらすべき
●小技の野球はあくまでも弱者の野球である。王道定石をいった上でたまに意表をつくから効果的
●実はプロレベルならちゃんと狙いさえすればホームランや長打はそれなりに打てる(?)
●とにかくこの20年の日本は大局観を失いトータルで勝つことを放棄して投資や拡大とは真逆の発想で運営されて沈んでいった
●合成の誤謬で負け続ける日本
●実のところ日本人はそこまで野球の中身自体を好きなのではない

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2023年04月15日

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『セイバーメトリクスの落とし穴 マネーボールを超える野球論』/お股ニキ

著書紹介によれば、野球経験は中学の部活動で野球部に所属するも途中で退部。
ただ好きが高じて、様々なデータ分析と膨大な試合を見る中で磨き上げた感性を元に、選手のプレーや監督の采配に関してTwitterでコメントし続けたところ、遂には1万4000人のフォロワーを獲得し、遂には、Twitterを通じて、ダルビッシュ有とも知り合ったとのこと。
そんなプロ素人の初の著書が本書です。ちなみに、著者は大のサッカー好きでもあるとか。。

そもそも、セイバーメトリクスは、野球においてデータを統計学的見地から客観的に分析し、選手の評価や戦略を考える分析手法で、個人的には数学や数字をスポーツに持ち込みすぎるなと毛嫌いするところでもあるのですが、本書はその一つに絞らず、野球の様々な面から、大局的に野球を俯瞰するというのが趣旨となっています。

その道のプロが解く、野球の見方ではなく、その道のプロの素人が贈る野球の見方、楽しみ方が、時にはアカデミックに、時には感情的にまとめれらています。

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2020年04月21日

Posted by ブクログ

野球好きのための究極の解説本!
ダルビッシュのTwitterを見て知って、阪神ファンでメジャーリーグ好きな僕にはとても興味の湧く良い本だった。
すごいスピードで変化する野球界の新常識が、データを用いて論じられていた。
最近流行りのスラッターが理論的にも凄まじくえげつないとボールだということがわかった
最後の方に書いてあった、データ野球が主流になってしまっている中で、エンターテインメント性を失わないようにしなければならない。という言葉が、機械化や形式化が進んでいる近年はどの業界にも言えるなと思った。
いつになっても、人間味を持って、楽しむことを忘れないでおきたい。

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2020年04月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

私がしらない間に、セイバーメトリクスはずいぶん進んだのだなあと感じた。投手、打者、監督、経営など、いろいろな立場に対して、私がしらなかったり考えていなかったことがいろいろと書かれていて、最初から最後まで楽しめた。

球種は、結果(軌道)と回転(軸)とは別のものであることというのは、言われるとそうなのだけれど、意識していなかった。それによってファン同士の話(用語の使い方)に食い違いが出るのは頭が痛いところ。

著者はデータもよく読み、自分で考えて理解しているのが素晴らしい。能力と趣味と時代がうまく噛み合っている感じがする。幸せなことだと思う。

回転の説明はちょっとわかりにくかった。とくに軸の方向を角度で表現していたけれど、どこが0度なのか、がわからなかった。

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2019年07月29日

Posted by ブクログ

題名通り、セイバーメトリクスを理解した上でのデータを駆使した野球の解説本で、三原脩を書いた魔術師と通じるものを感じました。用語や人名については、その都度解説が欄外に現れるし、ピッチング→バッティング→キャッチャー→監督→経営→文化、と、様々な視点が素晴らしい。勝利至上主義にも物申しているし、栗山監督の手腕についても、自分では成し遂げられないという自分否定の見方もあり、楽しく読める本、ではありますが、細かすぎるきらいがあるのと、私には知らない外国人の選手の名前が多くて、感情移入が滑る場面が多かったです。

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2019年03月29日

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