【感想・ネタバレ】あなたの隣の発達障害のレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

【内容】
■発達障害→医学的には、神経発達症群(DSM-5)と呼ぶ
・知的能力障害群(ID):知的障害など
・コミュニケーション症群(CD):言語症、語音症、吃音
                 語用論的コミュニケーション症など
・自閉スペクトラム症(ASD)
・注意欠如・多動症(ADHD)
・限局性学習症(SLD)
・発達性協調運動症(DCD)
・チック症群

・スペクトラムとは連続体ではなく、同じ仲間とみなせる集合体(根っこは同じ)
・これらの発達障害は併存している事が多い
・発達障害=脳機能の障害であり、症状が通常低年齢において発現するもの
・これらの特性があったとしても、生活に支障がなければ障害ではない

■特性だけでなく育ち方で社会適応が左右される 育ち方の4タイプ
・まじめで信頼できる性格に育つ「特性特異的教育タイプ」
 →本人に合った支援や教育を受け、苦手な事も無理のない範囲で、
  気軽に相談できる環境で育ったタイプ
・不信感や猜疑心が強くなる「放任タイプ」
 →発達障害に対する理解が全く得られない環境で育ったタイプ
  特性を理解せず、口頭でばかり伝えるなど
・自信と意欲の低下を招く「過剰訓練タイプ」
 →特性を受け入れられず、苦手な事を克服する事ばかりにフォーカスする環境
  で育ったタイプ(二次障害になりやすい)
・社会人になってからつまずく「自主性過尊重タイプ」
 →本人の得意な事だけにフォーカスし、苦手な事は周りが代わりにしたり、
  本人に経験させてこなかったタイプ

■社会適応に必要→自律スキル、ソーシャルスキル
・自律スキル:適切な自己評価を持つ、できる事は確実に行う意欲がある
       自分の限界を知っている
・ソーシャルスキル:社会のルールを守る意欲がある、誰かに相談できる力がある

■カルチャーが合わなければ、別のコミュニティへ
・特性が目立つかどうかは、本人の行動と所属しているコミュニティとのズレ       
■周りの人へ
・理解しよう、支援しようと思い込まなくて良い
・まずは自身のメンタルの安定を第一に
・離れたって良い
・理解できないからと言って、攻撃や無視、心ない言動だけはしないで

【感想】
・当事者と関わる人向けで、付き合い方が分かりやすく例を用いて書かれている
・職場での困りごと等、ケース別に対応策が書かれている
・就労について等、特性のあるお子さんをもつ保護者にとっても為になる本である

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2020年12月09日

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