【感想・ネタバレ】公爵と秘密の愛し子のレビュー

サラ・マロリー / 深山ちひろ

[ブクログ · ★★★★★]

任務中の軍人マックスと富豪の娘エレンはエジプトで出会い結婚するが、戦局が変わりエレンだけ帰国を余儀なくされる。再会を約束するが、誤解が重なり憎しみあったまま音信不通に。４年後、亡き兄に代わり公爵となったマックスは偶然エレンと再会。離婚を申し渡そうとしたが、自分にそっくりな少年を見て渋々公爵夫人として迎える。マックスの話で自分の誤解を知り謝るエレンに対し、聞く耳持たずで、全ての責任を一方的にエレンに押し付け、最後でエレンが誠実であった証拠を見つけるまで冷たく接し続けたマックス。まぁネチネチネチネチしつこかった。「手紙が燃えていてもエレンを信じていた」どの口が言うとんねん。反省が足りない。
傾きかけた公爵家の財政を立て直すため奮闘し、使用人や領民達にたちまち愛されたエレン。マックスを傷つけないよう自分が犠牲になったり、本当に素晴らしいヒロインだった。でもナンダカンダ言いつつ、マックスも義理姉の嫌味からエレンをかばったり、根は愛情深く誠実な人。ジェイミーとの仲は微笑ましかった。シンプルでありがちだけど、とても好きなタイプの話でした。