【感想・ネタバレ】羽生結弦は捧げていくのレビュー

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Posted by ブクログ

高山さん、ありがとうございました。
最後のエッセイを引用します。
特設エッセイ 羽生結弦は捧げていく 第24回
高山真さんからのご挨拶 2020.10.5
拙著「羽生結弦は助走をしない」を発表してから、自分では予想もしなかった数の読者の皆様にお読み頂き、物書きとしてこれ以上ない幸せを味わわせて頂きました。
2015年に肝臓にがんが見つかり、2018年に大きな手術をして、2020年の春には、こちらの想定を越えるスピードで骨や肺、リンパに転移していました。
自分なりに戦ってきたつもりですが、そろそろ幕を引くタイミングかな、と。
今までお読み頂き本当にありがとうございました。
思えば「高山真」のキャリアは「読んだ前と後とでは、読者の皆さんの目に映る景色、世界が少しだけ、それもポジティブな方向に変わっている、、、。そんなものを書きたい」という思いから始まりました。恋愛でも、ファッションでも、フィギュアスケートでも、書くときの動機は同じでした。もし、その「思い」が少しでも実現化していたら、これほど幸せなことはありません。
フィギュアスケートは選手それぞれが胸に抱く「美」を氷の上で現実のものとすべく格闘する、そんな孤独で激しいスポーツだと思います。選手一人一人が、孤独に耐えながら、それぞれの「美」を作ろうとしているのなら、それを見て書く仕事をしている私は、何をすべきだろうか。それぞれの選手のオリジナルな美、オリジナルな努力を、可能な限りフラットな視線、えこひいきのない視線で見て、それを文章にすること、、、と、自分なりに最大限の努力をしてきたつもりです。
ここからは、すでに召されたレジェンドスケーターの演技を会場で眺め、こちらの世界の競技会を遠くからのぞく日々になるかもしれません。
羽生結弦をはじめとするすべてのスケーター、スポーツという枠の中で、自分の美を貫こうとする全てのスケーター。そして、そんなスケーターたちを一心に応援する、美しき観戦者、ファンの皆様。全ての人が、コロナが完全に収束した世界で、自らの美と自らの幸福を追い求められる、、、。そんな人生が全ての人に降り注ぐことを、陰ながら、しかし一心に願っています。
数々のご厚情、厚く御礼申し上げます。
高山 真

高山さん、届きましたよ、あなたの想い。
私は、あなたの、全ての人へのリスペクトの精神、優しい眼差し、知的で上品で美しい言葉の数々が大好きです。あなたのように感じ、生きてゆきたいと思っています。ご自身の病をおして、素晴らしい作品を遺してくださり、本当にありがとうございました。 ご冥福を心よりお祈り申し上げます。


追伸。
2022年2月10日
羽生結弦は北京にいます。
ショートでのアクシデントののち、今日、フリーにのぞみます。3回目のオリンピックです。
みていらっしゃいますか?貴方ならきっと温かな力強い声援をおくられたことでしょう。
見守って下さい。


その後。
高山さん、羽生結弦さん、世界初、4回転アクセル、公式に認定されました!そして、日本男子は銀、銅メダル獲得でしたよ!今日、2022年2月10日、歴史的瞬間を見ることができて、最高に幸せです。見守ってくださったかなあ。
ありがとうございました。

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2021年05月26日

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