感情タグBEST3
Posted by ブクログ
自分のダークェブについてのイメージが、まさにアクセスした途端に個人情報などを抜かれて云々だったので、作中でズバリと言い当てられたのには笑ってしまいました。
ダークウェブの本だから、ペドフィリアとか麻薬とか殺人請負とかそういうサイトの話も出てきてそれもとても興味深かったのですが、前半のダークウェブができた歴史とか背景の話が面白かったです。
匿名性というのは悪いことをする隠れ蓑ではなく、国や政府の監視からの自由、権利を守るための武器であるという考え方に目からウロコというか、あぁそういうことなのかと思いました。(そう思った自分も案外監視慣れしていたというか平和ボケしているというかw)
疚しいことがないのならそんなのいる?みたいな意見をたまに見かけるけどそういう問題じゃないんだ。自分は、どんな情報だろうと知る権利がある。発言する権利がある。そういう発想なんだ。ということを知ること、気づくことができたのがよかったです。
そして中盤の日本のインターネットには思想がないって話もなるほどなぁと思いました。海外のダークェブと日本のダークウェブの違いは何なのか。アングラだけが先行して思想が根付かない無法地帯の日本のインターネットには反体制的な部分がほぼない。だからこそ、私も上記のような自由のための匿名性なんて考えもしなかった。
そして、後半の新反動主義について。正直これ難しすぎる。なんかうまく飲み込めないというか2回ほど繰り返し読んだけど、うまく理解できなかったです。
昨今のトランプ支持者とダークウェブとその思想についての話なんだけど、新反動主義の説明がよくわからない。いやとても丁寧に解説してくれてるんだけど、新反動主義の考え方が理解できないんだと思う。
何となくですが、この本後半の方が言いたいことなのかなという気がするのですが、クトゥルフの狂信者みたいで。。
ただ、新反動主義やネット界のトランプ支持者たちの自由(またはユートピア?)が、私には良いものには思えなくて。前半の公開鍵の話で感じた自由と後半の新反動主義の話で感じた自由が同じものだとは思いたくない。
(あとウィキリークスとかについて少し懐疑的になった)
ネット知識と哲学知識がないとなかなか難し本(文章もやや読みにくい)ですが(あと英語もわからんので私はそれもきつかった)、とても読み応えのある本でした。
(あと、インセルの話のときに出てくるアルファ男とベータ男っていうのはオメガバースのアファとかベータにも関係ありそう??とか思った)
読み応えがあった
ダークウェブ のことをほとんど知らない状態でしたが、興味があったので読んでみました。
前半はなんとかついていけたものの、後半からは内容が難しくなっていったように感じてしまいました。
ダークウェブ の概要から、思想や哲学に至るまで詳述されていて、かなり読み応えがありました。
ダークウェブ 含め、ITジャンルの知識を深めてから、もう一度読んでみたい本だと思いました。
この本の内容がよく理解できる日が来るように、研鑽を積みたいと感じさせられました。
Posted by ブクログ
インターネットの世界には真偽が定かでなない
都市伝説に満ち溢れています。
グーグルで検索できるのは全体の4%程度であ
り、残りの96%はいわゆる闇サイトであって
そこに足を踏み込むと、あっと言うまに住所
などを特定されてしまうとか。
闇サイトを除いているとネットの向こう側から、
「ほう、君は日本の首都であるトーキョーの
世田谷〇〇という場所から訪問しているのだね」
なんて語りかけてくるというホラー映画のよう
な話もあるほどです。
もはや宇宙空間にも匹敵するネット空間の内部
を掘り下げた一冊です。
Posted by ブクログ
第3章までは楽しく読めたが、できれば知りたくないことを知ってしまったこわさも少しある。
でもダークウェブというものに対しただ「こわいもの」という感情は知識さえあれば消えることもわかった。
話がというよりは著者の人の言葉使いが難しすぎて、何回も読み方を検索したのだけれど私の国語能力の問題なのかな・・・
Posted by ブクログ
2021-03-19
なかなかに刺激的な本だった。
タイトルにあるダークサイド紹介は実は導入で、もっと普遍的な現在の問題やこれからの世の中について論じた力作。
今いる世の中が理想社会だとか、まあまあマシな世界だと思っている人にこそ読んで欲しい。