【感想・ネタバレ】人殺しの論理 凶悪殺人犯へのインタビューのレビュー

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Posted by ブクログ

取材を通した死刑囚の人となりが書かれています。
どの人も特異で興味深かったです。

特に最初の大牟田4人殺害事件が印象的でした。
面会した息子が流されやすいわりに仲間思いなんですよね。
DVするし殺人犯だから「いいやつ」とは絶対言いたくないですけど。

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2020年06月21日

Posted by ブクログ

(多くの殺人事件はどれも似たようなものだが)奥行きのある事件、は少ない。やはり北九州市監禁殺人が凄惨だと思う。しかし、ザ殺人術に「詳しい」死体の解体方法は出ていなかったような気が。

一方で、「殺人とは魔の時が引き起こすのかもしれない」というのもわかる。

最近は長期の取材をさせてもらえる環境が少なくなった、という筆者の言葉に改めて考えさせられた。ノンフィクション不毛の時代になったのだなあ、と。

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2019年03月08日

Posted by ブクログ

生まれ育ってきた国なのに自分の知らない部分がまだまだたくさんあることを痛感した。さらに、凶悪犯罪者になってしまう人々の生い立ちは私の生活では経験し得ないような内容が多く、この国で、この世界で起きていることとは思い難い部分がたくさんあった。

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2018年12月26日

ネタバレ 購入済み

人の狂気と強さを感じる

死刑が確定した殺人犯へのインタビューと、著者が現場で集めた情報を元に、事件のあらましを書いている。
加害者側の言葉が乗っており、ニュースで内容を聞くよりも、ずっと現実味が強く、また、痛ましいと感じる。フィクションではなく、本当に起こったことであり、それが自分の住んでいる国で起きていると信じられない。

加害者の生い立ちを知ると、攻撃性が強い人格であったり、共感性に欠けていて自分以外を道具としか見れなかったり、社会性に欠けている。
また、幼少期に母親と愛着が上手く作れなかったケースも多い。
この2つの要因に、金銭への渇望が絡まると、犯罪が起きてしまうのだと感じた。

自分の近くで、もし、苦しんでいる人、特に子供がいたら、一言で良いから、
言葉をかけるべきなのかもしれない。

そんなに社会を怖がらず攻撃しなくても大丈夫だよ、と。

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2021年11月30日

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さんざんいかに儲からないかという話をしつつ、それでも苦労して人殺しの人に会いに行ってしまう著者の業に興味がある。

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2023年02月11日

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インタビューから見えた人殺しをした犯人の論理が書かれているのかと思ったが、そうではなかった。
でもまあか、そういった方相手にインタビューをすること著者の心構えや内情は面白い

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2022年05月04日

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死刑囚など凶悪殺人犯に対しての、取材や邂逅が書かれたルポ。
大牟田4人殺人や、北九州監禁殺人など犯罪史に大きく残る有名事件が並ぶ。
交信を打ち切られないために、犯人の機嫌をとらねばならない部分と、社会的役割として記事で犯人を糾弾しなければならない板挟みなど、記者ならではの難しさも描かれている。

牟田4人殺人の実行犯である北村孝紘とのやりとりを方言そのままに綴り、どことなく人懐こい愛嬌まで感じさせてしまうのは著者の筆力の賜物か、あるいは殺人犯であれ人間味や愛嬌は見出せてしまうという危うさだろうか。

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2021年12月29日

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世間を騒がした連続殺人犯へのインタビュー。実名で、様々な犯人について書かれているのは評価できる。あくまで殺人犯たちが面会でどう語りどういう態度になるか実直に書かれている書であり、事件の真相がどうなのか、といった内容を期待すると物足りないと感じるだろう。極力筆者の主観を排除しているのは素晴らしいと思った。

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2021年11月23日

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ネタバレ

良い事なのか悪い事なのか分かりませんが。
小野一光さんが凶悪殺人犯にインタビューをしているこの本の主旨の部分よりも。
第1章 事件記事の裏側 取材現場で何が起こっているのか、の部分の方が、面白く読めました。コレは、、、良い事なのか?

とある、とんでもない事件が起こる。原因があって結果があって、事件の被害者がいて、事件の犯人がいる。そして、その周囲に、その事件に繋がりのかる、とても沢山の関係者と、とても沢山の関係事象がある。それらの
関係者を、関係事象を、どれほど上手く、取材している自分の側に引き寄せられるか。ソコが重要だ!という事を、小野さんが述べておられる箇所なのですが。まあ、なるほどなあ、と。

とある事件を物語るのは、当事者だけでは、ない。その周囲。そこから、どれだけ「あの事件とは何なのか。何だったのか」の情報を引き出せるか。そこが重要だ。という、、、事だと理解したのですが、そこらへんの考え方が、面白い。非常に興味深い。

自分は、結局のところは、殺人犯へのインタビューを通じて、そうしたことをおこなう、小野一光、という人物そのものを一番興味深く思っているんだな、という思いをね、更に強くすることとなった一冊でした。

自分は、小野一光、という人物に、興味があります。ですので、その小野さんが追いかけるものにも、やっぱり興味があります。という感じですね。うん。そんな事を再認識しました。

例え相手が凶悪犯であっても、取材を通じて話し合った結果、相手にどうしても、なんらかの親しみを感じてしまう場合がある、という極めて正直な告白。小野さん。それ、どうしようもなく、、、しょうがないですよね、、、というね。こうした思いを、実直に語る小野さんという人物は、やはり、僕は、好きです。

で、この本に登場する殺人犯としては、
北村孝紘
角田瑠衣
この二人には、なんというか、なんらかの親しみを、、、感じてしまう、、、殺人犯なのに。うーむ。感じてしまいます。

松永太
本当に怖い。本当に本当に怖い。このような人間が、フィクションの中ではなく、この世にリアルに真実マジもんで「本当に」存在する。という事実が、本当に怖い。正真正銘の「モンスター」ですよね。「いる」んだよなあ、、、本当に。これは本当に重要。こういう人間は「本当に」いる、のだ。「それ」に出会ったとき。「それ」だと気付いた時。恥も外聞もなく本当に一目散に完全に逃げるか。自らの全てを賭けて立ち向かうのか。どうしたらいいんだ、、、涙。ただ、このようなモンスターが本当に「いる」という事実。「それ」にいつか自分も出会ってしまうかもしれないという事実。これを肝に銘じたい。そう思いますね。

山口浩一(仮名)
なんというか、、、不思議な可笑しさも、、、あるなあ、、、と。コレは、なんというか、、、うむ。不思議な話です。人間って、、、不思議。

筧千佐子
松永太とは、違う意味でのモンスターですよね。なんなんだろうなあ、、、筧千佐子本人は、もしかしたら、もしかしたら。「マジで自分は悪いことしてる」って思いは、、、ないのかも?しれない?「これは自分が生きて行くためには仕方のない事なのでね」って、、、思ってるのか、、、?のか?なんというか。うーむ、、、この人は、、、なんなんだろう、、、怖い。「断絶」って感じ。ディスコミュニケーション、ですね。うむ。怖い。

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2021年06月01日

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題名で期待し過ぎたがもっともっと知りたかった。司法制度や利益主義の世では難しいな。それでも興味深い箇所は多々あった。

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2020年04月03日

Posted by ブクログ

そこまで言って委員会で取り上げられていたので、気になって購入。

死刑囚の言葉で引っかかったのは、大牟田四人殺害事件死刑囚の「腕に蚊がとまって血ぃ吸おうとしたらパシンて打つやろ。蚊も人も俺にとっては変わりない。」(裏表紙に記載)。

死刑囚(ほか)がテーマであるが、記者の活動内容にも焦点が当てられている(かえってそこの記載が多いのが、本書を手に取った当初の目的からずれているような気がする)。

ここから北九州監禁殺人事件(あまり報道されていなかった気がする)、著者の記載した「家族喰い 尼崎連続変死事件の真相」が気になったので読んでみることにしようか。

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2019年10月12日

Posted by ブクログ

死刑囚との拘置所での面会。

いくつかの事件を収録しているが、夫々を貫く軸みたいなものはあまり感じない。筆者に軸はあるのだが、そこから見えてくるものは全部、別だ。

そういう意味では、これで何かを訴えられてる感じはしない。ただし、内容は貴重だと感じる。

こんなえげつない事件、報道されてたっけかってのが実感かも。

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2019年06月29日

Posted by ブクログ

今更ながら胸の悪くなる事件ばかり。
どうしてこんな人間ができあがったんだろう。
人間ってホントに怖い。

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2019年05月09日

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