感情タグBEST3
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読み直す。もう最初に読むのと同じ感覚でした。親子3人の長屋暮らしで、お米婆さんにお駒さんお松さんおお房さんおさちさんと人情味がある助け合う長屋だった、友江の成長を通して生活が見られたが江戸の庶民の暮らしが凄い伝わって勉強になりました。おもんでも死際に世話になるって1人では生きれない繋がりがあるんだよね、現代と大違いだ。宇江佐真理さんの函館とか、そう言えばそうだって、松前藩の話も見てみたいな。3年後の訪れた長屋とお店が跡形もないのは悲しい、松前藩に戻る為の夢の中とか言うてますが。13年住んだ街
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一軒家から安アパートに移り住んで家族と暮らす。自分とおんなじことばかりで身につまされる。
でもそこにこそ幸せがあるということもわかってほっとした。
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宇江佐真理さん「憂き世店」、松前藩士物語、連作6話の長編時代小説、2004.10刊行、2007.10文庫。松前藩が国替え・降格となり、松前藩士相田総八郎32歳は江戸の裏店暮らしに。一方、松前の親戚で嫌がらせを受け続けた妻のなみ20歳は夫を探しに江戸に。徳兵衛店で暮らす2人を描いた第1話「憂き世店」。鷹匠だった総八郎が田んぼの酒粕を食べて酔っぱらった鳶の子供を世話する第2話「酔いどれ鳶」など。後に松前藩に帰ることができた2人は、裏店での貧しいけどみんなで支え合った暮らしが幸せだったことに気づく。
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浪人になってしまった総八郎と妻なみが江戸の長屋住まいしていた十年以上の出来事を描いたお話。市井の人達との会話は宇江佐さんが描くと、息遣いまで聴こえてきそうな感じがします。
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幕末に近い江戸下町が舞台。主人公は、蝦夷松前藩の転封に伴い浪人となり、下町の裏店暮らしをする元藩士と妻。
松前藩は、全国に数多くあった藩の中でもかなり特異な存在なのだなぁ。
いやはや、なかなか興味深いモノがあります。
旧領(蝦夷)への帰還を願う元藩士たちを描きつつも、多くの部分は筆者お得意の江戸下町人情噺。
面白くないはずはない。
しかし、エンディングがちょっと寂しかったなぁ・・・。
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過去は過ぎ去ってしまうと美しさだけが残る。「今」がどんなに辛くてもそれが過去になると「もしかしたらあれが幸せだったのか」と思うことがないように生きていきたいと思った。
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松前藩が移封され、解雇された相田総八郎となみの江戸・裏店での浪人暮らし。
「生きていくことは死ぬことよりもずっと辛い。それでも生きていなければならないのは何の為だろう。その答えは、…」と、なみがか語るように、藩での暮らしとは別世界であった。それも14年後、晴れて帰藩が叶う。しかし、待つには、耐えるには長すぎたようです。
「脇目も振らずにあの家から飛び出すには、時間が掛かり過ぎました」と語り、江戸に残る仲間の涙に、否定することは誰にもできなかった。
そして、帰藩後、上京した総八郎に待つのは、何もなくなってしまった神田三河町であった。江戸は、町民はもっと速く時代に流されていくのかもしれない。「自分の人生がもはや終わりに近いと感じた」惣八郎の想いが、江戸の夕闇に解けていくのが見えるようです。
14年のブランクがあり、帰藩した総八郎たちは、無事お役目が務まったのでしょうか。気になります。武士としての矜持だけだったのか、あるいは、江戸時代だから変化がなく、問題なかったのでしょうか。浦島状態ではなかったのか、と。
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蝦夷松前藩の移封(お国替え)から帰封までの19年間の、
浪人となった松前藩士の江戸での暮らしを書いた作品。
長崎での交易などは、比較的華やかに作品にされるかと
思うのですが、北国ものって、北国人の特性なのか
あまり主張満々で作品になかなか上ってこない印象。
そんな北国事情の歴史動向を下敷きにしながらも、
本作品は江戸の裏店暮らしでまっとうに生きようとする
下町の人らの関わり合いをえがいていて飽きません。
結末としては、多少の無常観が尾を引きますが、
終わりの数行の、現代にも通じる、
長く生きてつらい思いをのみこみながら前に進んだ後に
見える、ささやかともいえる暮らしややり取りに
息づいていた人の情というものに生かされていたと
気づかされるくだりは、目新しくないかもしれませんが、大切な灯火ともいえる考えだと思います。