【感想・ネタバレ】外国語を身につけるための日本語レッスンのレビュー

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Posted by ブクログ

日本人同士の会話は曖昧不確かに感じる事がある。
日常使いの日本語を元に他国語を使おうとすれば不都合が生じる。
日本語教育再考には私も賛同である。
他国語だけでなく日本語使いにも良い効果を生むのではないか。

ただし再読したら賛同しかねる事項もあった。
会話であれば矢継ぎ早な質問に対して、ゆっくり話してもらっても良いのでは。
道案内は質問されて答えるものと私は考えているので
「これから説明します」という口上は不要なのでは。

目次と補足
第一章 外国語と日本語の違いを意識する
1.日本の国語教育では外国語の習得に対応できない
2.国語教育の弊害
3.言語感覚の違い - 四カ国語の説明 →日英中韓
4.欧米の言語教育
5.「中間日本語」を身につける

第二章 翻訳できる日本語へ
1.主語を意識する →以下の場合は主語を挿入
〈1〉段落の最初の文
〈2〉新しい主体が登場した場合
〈3〉同じ主語が入る文が続く場合、最初の一文と四番目の文
〈4〉後続する文に、一つ前の文と異なる主語が入る場合
2.「あれ」の中身を認識する →
・名詞の置き換え
・状況や状態、感情などの置き換え
・無意味なもの
3.質問の内容を具体的に考える
4.5W1Hを明確にする
5.根拠を明確にする →「なぜ」「どうして」と聞かれないように
6.構文からものの考え方を知る

第三章 「対話」の技術
1.かみ合った対話 - 羅列型と問答型 →意見羅列な日本の座談会
2.問答トレーニングの意味と目的 →
・具体的な質問に的確に答える
・結論先行で答える
・ナンバリングとラベリング →数えられる項目、簡潔な内容予告
3.問答トレーニングの実践 →
主語を入れる、目的語を入れる、結論を先に言う、理由を述べる
5W1Hな質問、事実か意見か、確かに(なるほど)でも(しかし)

第四章 「説明」の技術
1.わかりやすい説明(描写)とは何か →
概要から詳細へ、空間的秩序(視点の移動)、時間的秩序(時間の経過)
情報の整理、客観的な表現、情報の受け手の設定(相手の知識や言語能力)
2.「描写」のレッスン - どのように見えるのか →説明を聞き、相手は図示できるか
3.「説明」のレッスン - どのように行なうのか →道案内は解ってもらえるか

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2024年05月16日

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母国語でできないことは、外国語でできない。当たり前のことが理解されずに、小学校での英語必修化となった今、読むべき本の一つだ。まずは、母国語で伝える技術を身につける必要があると再認識した。そうした力を身につけるための術が、とても分かりやすく書かれている。外国語学習をしている大人にもお勧めの本である。

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2022年08月23日

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外国語を上達させていくためにはまず母国語を身につける必要がありが外国での言語の学び方との違いや実際のプラクティスなどが紹介されていて参考になる

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2022年07月09日

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日頃から、私はなぜ人と会話が噛み合わないのだろう?とか、この人はなぜこちらの質問に答えずに違う話ばかりするのだろう?とか、コミュニケーションでの悩みのモヤモヤが一気に晴れた。日本以外の国の教育課程で必ず行われていると言う言語技術が、なぜ日本で行われず、情緒的な日本語鑑賞が優先されているのか。その一方で試験では論理的思考力が試されており、その剥離に疑問を持っていた。外国語習得努力と並行して、ちょっとこの方の著作を深追いしようと思う。

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2019年04月30日

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外国語を話そうとするとき、ふと自分が話している日本語そのものに欠陥があることに気付くことがある。「あれ」や「なんとなく」などという曖昧な言葉を使ったり、とりあえず思いついたことを思うままに喋ったり。母国語だからこそそれでなんとかごまかせるが、外国語という自分では不自由な道具を使うときにはそれらが障害となってしまう。

本書は外国語を話すためにはまずは日本語そのもの(話の構成の仕方や問いに対する答え方など)を立て直さなくてはならない、という考え方が根底にある。つまり、外国語を身につけるための「日本語」レッスンなのであって、この本には外国語そのものは出てこない。そのかわり、欧米人が当たり前に身につけるとされる言語技術についてが、日本語でふんだんに記されている。
外国語に関する本は数多あれど、日本語そのものに着目した本も少なかっただろう。そしてこの着眼点は自分もなんとなく大事だと思っていたことなので、とても興味深く読むことができた。良著。

◼️p26-27 「おめでとうございます。今日のジャンプはどうでしたか?」すると、さすがベテラン通訳は冷静なもので、「おめでとうございます。今日のジャンプは、素晴らしい大ジャンプでしたね。このジャンプについて、あなたはどう考えていますか?」と、即座に言葉を補って、具体的な質問に変化させていたのです。そして、選手が長々と「今日のジャンプ」についての自分の考えを披瀝すると、通訳は再びすました顔で、「自分でも会心の出来だったと思っています。最高の舞台でベストを尽くせたことを嬉しく思います」などと、かなりはしょって「どうでしたか?」でアナウンサーが求めていたと思われる言葉のみを部分的に取り上げて通訳していたのです。

外国語を単に使うだけじゃなくて、それで「コミュニケーションをする」というのなら、上記のように日本語の使い方についてももっと省みる必要があるだろう。この本はそのきっかけと多くの役に立つヒントを与えてくれるはずだ。

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2015年09月18日

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ネタバレ

文字通り、外国語特に欧米系言語を身につけるための中間日本語のレッスンのうち、表現形式のレッスン。これを外国語教育として日本語でやるのは素晴らしく意味があると思う。が、日本語に主語と目的語を導入せよ、は今一つ同意できないし、話題がかみ合わずに延々話すコミュニケーションが無意味だとも思わない。試験としては、これらの言語技術教育はやはり外国語教育及び科学教育であり、日本語教育とは別物のように思う。(国語の時間を減らして言語技術教育にあてることがあってもよいとは思うが。)

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2015年08月09日

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ネタバレ

 日本人と欧米人では考え方が根本的に違う。思考は言葉に影響される。英語やドイツ語などでは主語が無ければ文が成立しないのに対して、日本語は、主客合一の、曖昧で、抽象的な文が成立し、むしろそこに価値を見いだすことがある。
 したがって、日本人は曖昧を好み、欧米人は明確を好む。たとえば絵画鑑賞をしたときに日本人は「きれいね」という感想を述べるだけで満足するが、欧米人は、どこが「きれい」だったのか、あるいは、どこが「きれい」ではなかったのか、分析的に対象を捉えるのである。
 現代のグローバル化された社会の中で、日本人は欧米人のスタンダードに合わせる必要がある。そのためには、欧米人の思考を司る言語技術を日本人にも与えなければならない。その役割を担うのが、国語教育のはずである。

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2013年03月17日

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日本と海外(主に欧米)での言語教育の違いを紹介し、外国語を話すためには、まず外国語に訳せる日本語を身につける必要があると主張している。
・主語や目的語を省略しない
・結論を先に述べる
・根拠を明確にする
・説明の順序(全体から部分へ、とか)
などなど。
非常に納得のできる内容で、今後、会議や報告会での言葉の選び方には注意しようと思わされた。

ただ、日常会話では日本語の曖昧さが便利だと思う。
「最近どう?」みたいに曖昧な質問をする時は、大抵話のとっかかりを探している事が多く、具体的に質問したい内容がある訳じゃないからね。

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2012年09月29日

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英語を身につけるための本ではなくて、英語でもコミュニケーションを取れるようにするために日本語のコミュニケーションスキルを身につけるのが目的。
僕が高校までの国語教育に対して抱いていた疑念に見事に応えてくれていて、英語スキルの肥やしにしようと思っていたが、なぜか国語教育の改革の必要性を確信してしまった

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2012年06月04日

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この年で外国語を身につけたいというよりは、自分は日本語もまんざらにできないのでは?という危惧と猪瀬さんの「言葉の力」、田嶋さんの「「言語技術」が日本のサッカーを変える」で引用されていて、ぜひ勉強しなくてはと手にした一冊でした。
内容は「目からうろこ」の記事がいっぱいで、このような教育を小さいうちからできていれば、私の「国語嫌い」もかなり、違った方向に進んだのではないかと思います。
日本文化を客観的に見直すとともに、言語技術を身につけるために、多くの日本人に読んでいただきたいですね。

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2011年11月13日

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これを読む前後で、自分の喋り方を意識する度合いがだいぶ変わる。なかなか主語を付けるの難しい…ってほら何か抜けてる。

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2011年01月12日

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英語学習のサポートをする仕事を始めたため、目に止まった一冊。外国語を身につけるためには、日本語能力がないと意味がないとある人から指摘をうけ心に引っかかっていたことも読もうとおもったきっかけだ。印象に残っているのは、語順、要不要な品詞の違いから、そのまま翻訳した単語を当てることでは、ニュアンスは伝わらないということだ。

当たり前に日本語会話の中で使うセンテンスを、そのまま英語の中に持ち込むと、全く何を伝えたい/聞きたいのかが分からなくなる...の例は深く肯いてしまった。

言葉や文化の特性をしり、母国語(私なら日本語)との感覚の差を理解して初めて、相手に伝わる外国語(英語など)^_^が使えるようになるんだと理解できた。

がm実践はまだこれからだ。

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2020年06月04日

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2008年か2009年ごろに当時の会社の先輩から紹介されて購入した本。その後海外への引越し等で紛失。どこに行ったのかと思ったら、偶然発見。

現在、海外で生活し、英語を日常的に使う環境にある。著者の指摘する日本語と外国語の違いを感じていたが、それを見事に言い当ててくれている。
ナンバリング、ラベリングはビジネスの現場で言語に関係なく重要なものである。その他第3章、4章は外国語習得だけでなく、正しくコミュニケーションを日本語で行うためにも必要最低限なスキルである。

本が見つかってよかった。

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2017年08月01日

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この本は、『論理的な表現を身につけるための日本語レッスン』であるべきなのではないか、と思う。
もし、そうだったら、本書に対して素直に納得できたし、星も5つ、躊躇することなくつけただろう。

もちろん、本書で紹介されている言語技法は、どれも大事だ。
身につけておいて、損をすることはないものだろう。
が、外国語を学んでいる立場からすると、違和感を感じる部分がある。

私が最も違和感を感じるのは、外国語は論理的なコミュニケーションを重んじると一元化した議論が繰り返される点だ。
例えば、質問を具体的にせよ、という内容。
くどいようだが、もちろん、その技術を身につけることの大切さは、よく分かる。
それは、相手から情報を効率よく引き出すという、そういう目的がある場合において、だ。
けれども、筆者が力説する外国語の中でも、例えば英語であったとしても、「How was the concert?」、「What is he like?」などと、アバウトな質問は可能だ。
むしろ相手に好きなことをしゃべってください、と下駄を預けてしまうような聞き方が、彼女が論理的だと力説する英語にさえある。
私にとって疑問でならないのは、どんな状況でも論理的なコミュニケーションのモードであるのではなく、場合によっては、相手に下駄を預けるようなアバウトなコミュニケーションのモードもあるのではないか、ということだ。
更には、外国語の学習にとっては、その言語ではどういう状況で論理モードになり、どういう場合はアバウトモードでいいのかという、コミュニケーションのモードの切り替えという慣習自体も、学ぶべきところなのではないか、ということなのだ。

論理的コミュニケーションの大切さはよくわかる。
その必要性を力説する余り、なのだとは思うが、言語という文化についての理解があまりにも単純化されるのが、どうにも残念。
ゆえに、星一つ減。

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2014年02月23日

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日本の教育には、言語技術(language arts)が足りない、という、ぼんやり感じていたことを明らかに書いてくれた本。
内容は至極納得。外国語を身につけるため、だけでなく、仕事を円滑に進めるために必要なコミュニケーション技術と思いました。日本人でも、仕事ができる人はできている。と思う。

私の周りに、言語技術スキルの高い人がいて、なぜ自分ができてるか理由を教えてくれた。ハードな登山が趣味なため、緊急時に即座に必要なコミュニケーションが取れないと命に関わる、というシーンがあって鍛えられているから、だそうだ。とすると、緊急病棟の先生も同じなんだろうな。

自己理解のツールである、MBTIの先生が、緊急病棟の先生の教育を行っていると言っていたが、その話はこの本で言っていることと関係しているように思う。この本の中に、言語技術スキルを高めるためには自分の意見を持つ必要がある、とあったが、自分の意見を持つには、自己理解が必要だと思うので。

この本に望むことではないかもしれないが、根拠となる統計情報が欲しい。どの国では言語技術の教育がどれだけなされていて、どこではなされてないのか。違いは何か。など…。

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2013年08月31日

Posted by ブクログ

描写の技術がわかりやすい。子供の教育に参考になる。

・欧米の言語教育は技術教科として実施される。
・言語技術≒ミュニケーション・スキル
・言語技術教育⇒話す、聞く、読む、書く + 考える
・言語教育は 言語技術(発信方法)と読書技術(内容形成) の2本立て
・読書技術
 -再話(~小4)
 -要約(~中2)
 -分析、解釈、批判(~高3)
・描写の6原則
 1)概要から詳細へ
 2)空間的秩序
 3)時間的秩序
 4)情報整理
 5)客観的な表現
 6)情報の受け手の設定

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2013年01月23日

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ネタバレ

題名「外国語を身につけるための日本語レッスン」から、なぜ日本語の学習が外国語に必要なのかの疑問が出てくる。

その疑問から本書は始まる。
その答えは、「英語を話すときにまず日本語で文を組み立て、それを英訳しさえすれば話が通じるものと思ってしまいがちです。ところが、それではなかなか通用しない(P7)」からだ。

なぜ英訳しただけでは、通じないのか。欧米の言語や英語は、文法や文の構造が異なる。ものの考え方も異なる。その違いが文の組み立て方にも影響している。日本語の文の組み立て方は、欧米の言語と違うのだ。

では、日本語のどんな学習が必要なのか。本書ではそれを「言語技術」だと言っている。言語技術は、日本ではほとんど知られず学校でも教えられていない。しかし、欧米では違う。「欧米の言葉を母語とする人々は、言語の習得には技術が必要と考え、国語の授業は「言語技術」を学習する場であると考えられています。(P7)」

欧米式の言語技術を身に付け「翻訳できる日本語」を習得すること。これが、必要と説かれている。


日本語と外国語は、何が違うのか?本書では具体的に書かれている。私も読みながら、なるほど大きく違うと納得した。外人がなぜ変にうつるのか、あるいは日本人はなぜ変と言われるのかも分かり面白い。



まず、私が面白いと思った点。P26のあたりを引用する。

スキーのジャンプ競技でインタビューを聞いていると、アナウンサーは(略)「おめでとうございます。今日のジャンプはどうでしたか?」すると、ベテラン通訳は「今日のジャンプは、すばらしい大ジャンプでしたね。このジャンプについて、あなたはどう考えていますか?」と、即座に言葉を補って、具体的な質問に変化させていたのです。選手が長々と「今日のジャンプ」についての自分の考えを披瀝すると、通訳はすました顔で「自分も会心のできだったと思っています。最高の舞台でベストを尽くせたことを嬉しく思います。」などとはしょって

以上の部分を読みながら、以前から感じていた私の違和感が何だったのか分かった。外国人のインタビューのときに、外国人は1分くらいしゃべっているのに、通訳は一言二言の10秒ほど話すのを見て、不思議だった。実際は、はしょっていただけだったのだ。しかも、質問もそのまま訳さず、変化させていた点にも驚く。

なぜ、通訳は、「おめでとうございます。今日のジャンプはどうでしたか?」を、そのまま訳さなかったのだろうか?英語に「どうでしたか?」は訳せないわけではない。そのまま訳しても良い。しかし、どうでしたか?と質問しても、外国人は困ってしまうらしい。「今日のジャンプはどうでしたか?」は、日本人同士では通用するが、よく考えるとあいまいな質問だ。例えば、今日のジャンプは練習の時と比べてよかったか?とも受けられる。また、今日のジャンプのフォームはどうだったか?、今日のジャンプの風はどうだったか?などいくらでも解釈できてしまう。だから、ベテラン通訳は、
「今日のジャンプは、すばらしい大ジャンプでしたね。このジャンプについて、あなたはどう考えていますか?」と具体的な言葉を補い質問したのだ。

このように外国語では、あいまいな言葉が通用しない。日本語では、あうんの呼吸や空気や雰囲気で通じる。このあいまいさを止め具体的な言葉に変換しなければならないのである。

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2012年09月30日

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 英会話を習った事がある人は講師から”Why?"とよく聞かれて返答に困ったことがある経験があると思う。自分もその一人であるが、講師がよく理由を尋ねるのは英会話のレッスンの一環だと思っていたが、この本を読んで外国語習得という以前にコミュニケーション文化や言語技術に対する認識の違いにあるようだ
 本書の著者はドイツでの留学経験をもち、つくば言語技術研究所を運営する三森ゆりか氏。三森氏は中高生時代にドイツの学校での経験から、日本の国語教育に言語技術(コミュニケーション・スキル)が不足していることが外国語の習得の障害になっていることを指摘している。本書は6つの言語技術(説明、描写、明確化、質問、返答、分析)を日本語で理解することで、日本語と外国語の橋渡しとなる「中間日本語」を身につけることを目的としている。
 本書の内容は「クリティカル・シンキング」や「ロジカル・シンキング」とも共通する内容を含むが、これらが外国語学習に必要であるとはこれまであまり意識したことはなかった。実際に「察しの文化」を共有している日本人はあえて言語化しないことを美徳とし、日本人同士ではコミュニケーションが可能である。しかし、外国語ではそうはいかない。この当たり前のことを気付かせてくれることに本書の最大の意義があるだろう。

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2012年03月18日

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母語以上の能力を外国語で発揮することはできない。

気づいてはいたものの、痛いところをつかれた。
ある程度のレベルまでは外国語が日本語を引っ張っていってくれることもあるが、
そこからさらにレベルをあげるためには、その外国語にまつわる文化と歴史を理解するとともに、母語のレベルもあげなくてはいけない。

ただ、この本に書かれていることは、日本語のレベルを挙げるためのテクニックではなくて、
より外国語を通してのコミュニケーションを円滑にする為のスキル。
日本語を鍛えるというのとは少し違う。

とはいえ、いまの世の中で学ぶにせよビジネスシーンにせよ、曖昧さを潰してコミュニケーションを円滑にするスキルは必要不可欠。
その為には具体的でわかりやすい方法が書かれている。

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2010年09月21日

Posted by ブクログ

日本語の言語の構造と様々な外国語の構造を比較しつつ語学学習について語る的な本かな?と思って読んだら方向性が違った。
外国語の文法や単語や発音を学んだとしても、言語技術、つまり思考と表現の方法論も学ばなければその言語を使う人々と対等に意見を交わすことは難しい。自分の意見を適切に主張できるようになるために、まずは母国語である日本語で言語技術を身に付けるべき、というような本。
筆者の主張には概ね賛成だけど、タイトルと本書の内容は少しズレている気がする。どちらかというと「(外国語を身につける前にやっておくべき日本語での)言語技術レッスン」ぽいイメージ。

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2023年09月14日

Posted by ブクログ

作品外国語を身につけるための日本語レッスン
日本人のコミュニケーション能力の欠落というものを痛感いたしました。

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2019年08月31日

Posted by ブクログ

全体としてふむふむと納得しながら読んだんだけど、最後の方の道案内とかはおかしいだろ、と思う。
道案内するときになんで「これから道案内します」という前振りがいるんだ!どんなシチュエーションやねん、と違和感ばかり。

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2019年01月19日

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参考になるノウハウ、概念がある。母語学習法は再話、要約、分析・解釈・批判(クリティカルリーディング)。外国語学習も、文法、語彙の後はすぐこの段階に進む。
中間日本語。機械翻訳に食わせやすいように元の日本語を整理することはあるが、すでにこういう用語が存在していた。
だいたい「実のある会議をしよう」と考えると自ずと身に付いていくところではあるが、言語化されていてスッキリ頭の中で思考が整理される。

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2017年08月11日

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ドイツ語、英語などと比較し、日本語との相違や日本語での思考をどうすればヨーロッパ言語にならしやすくなるかが述べられている。もしかすると、高度な文法を習得したり、思考パターンの差異を意識するには、中学で英語を習うのは早すぎるのかもしれない、などと思ってしまった。

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2017年07月01日

Posted by ブクログ

自分でも英語など外国語に訳す事を前提として日本語の表現を考えると、この本で言っているような具体性のある説明ができると思います。説明順が大事、などという話も、わかっているようでつい話したい順番で話してしまったりして、無意識に使えるようになるには訓練も必要ですね。全く知らなかったわけではないので、驚きではなかったという意味で☆三つにしました。

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2012年09月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

中間日本語を身につける?
*主語を意識する
*「あれ」を明確にする
*質問の内容を具体的に考える
*5W1Hを明確にする
*根拠を明確にする
*構文から考える

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2012年02月10日

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日本語で細やかに正確に表現をすることは、外国語を学ぶときだけではなく、日本人同士で情報を伝えるときにも役に立つ。小学校で英語の授業をする時間があるなら、国語で言語技術をやった方がいい。

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2012年01月07日

Posted by ブクログ

「外国語の修得には、欧米式の言語技術を身に付けることが近道となる。」
言われてみれば当たり前のことですが、いろいろ気付かされます。
確かに日本語は独特の察しの文化。私も自分の言動を考えて、「あぁやってるやってる」と妙に納得してしまいました。
再々々・・・度、英語の勉強をしなきゃいけなくなってきましたので、書かれている内容を意識しつつ、やってみようと思います。
なお、本書で書かれていることは、ビジネスシーンでも役立つと思いますので、その観点で読んでみるのも面白いと思いました。

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2011年10月08日

Posted by ブクログ

言ってしまえば「当たり前」のことが書いてある。
本全体を通して目新しいことは書いていない。

しかし、我が身を振り返ると、その当たり前のことを、
自分がいかにできていないことか。

普段から意識しておくことの必要性を感じた。
日本語で話す時も、外国語で書いたり話したりする時も、
外国語を他人に教える時も。

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2011年08月17日

Posted by ブクログ

日本語でできないことは外国語でもできない
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主語を意識する
「みんな」と「私たち」を隠れ蓑に使わない
「あれ」の中身を認識する
質問の内容を具体的に考える

対話の技術
1好きですか?きらいですか?
2どちらが好きか?
3〜はどうだった?〜はどうしますか?
4事実か意見か
5賛成・反対
6たしかに(なるほど)…でも(しかし)

説明の技術
1概念から詳細へ
2空間的秩序
3時間的秩序
4情報の整理
5客観的な表現
6情報の受け手の設定

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2009年10月07日

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