感情タグBEST3
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悩んでいるとき、人生がうまくいかないときにたまたま読んだ本で「あ。出会った」って思うときあるけど、この本はまさにそういう本であった。なかなかうまくいっていない主人公たちが人生にもがきながらも明るく生きている様子が描かれている。面白く読めたし、なによりちょっと元気になれた。
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*「あたためますか?」「アイスあっためてどうすんの!」。俺はコンビニバイトの傍らネタを作り続ける。漫才でいつか天下を取るんだ!…相方はまだいないが―芸人を夢見るフリーターを描く表題作ほか、何者かになろうと挑み続ける、不器用で諦めの悪い八人の短篇集。愛すべき彼らが動き出す、著者書き下ろし「あと描き」を特別収録*
いいなあ、安定の荻原節。
どの主人公も、頑張っているのに、ちょっと何かが足りなくて、ちょっとツキがなくて、ちょっと残念。なんだけど、諦めずに、試行錯誤しながら、それぞれのやり方で生きていく様がとても軽やかに描かれています。
ほんと、いいなあ、この明るい足掻きっぷりと開き直りっぷり。なんだか元気が貰えます。
中でも好きなのは、「アテンションプリーズ・三―」。
そう、どんなところにもプロはいる。見かけや職種に関係なく、プロは尊い。軽やかな読後感だけど、背筋が伸びる思いの一作。
そして…巻末の挿絵が最高過ぎる件…!
カッコいい琴路さんのゆるいぽっこり脇腹、ゆるキャラなのに人相の悪いタケぴよ、謎過ぎる鈴谷百合子さんの服装センス…最高過ぎて、噴きまくりでした。
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全部で8編の短編集。探偵、歌手、マンガ家、CA,市役所観光課の職員、女優志望、小説家志望、お笑い芸人、皆がギヴミーアチャンス、もう一度チャンスをと、願っている。皆、あえいでいる、ジタバタ生きてる。いいな。頑張ろう、いつもギヴミーアチャンス。
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まぁ普通でした。読み終わって時間も経ってないのに、もう読んだストーリーを思い出せない。20年前のデビュー当時から追いかけてる人なんだけどなぁ。あと描きは良かったです。
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短編小説が8篇。相撲取り、演歌歌手、アニメ作家…。若いときには天才と言われ夢を持った8人が、厳しい現実を前に下積みの哀しい生活をおくる。みんな優しくて、弱い、愛すべき荻原浩の主人公たちです。彼らはチャンスをつかめるのか?
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俺はコンビニバイトの傍らネタを作り続けている。漫才で天下をとるんだ!……相方はまだいないが……。お笑い芸人を目指すフリーターを描く表題作ほか、体型のせいで尾行がバレる元相撲取りの探偵や、笑われることが大嫌いなのにゆるキャラの〝中の人〟にされた公務員など、何者かになろうと挑み続ける、不器用で諦めの悪い8人の物語。
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読みやすい。
短篇集だし、映像がの頭の中でイメージしやすい。
ドラマ化しやすいでしょう。
基本は「夢を諦めない」スカっとする内容。
楽しく読めました。
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未だ見ぬ未来を思い描いて、くすぶっている8人からなる短編集。
どれも最後は清々しさを感じられる読後感がよろしい作品でした。
特に市役所職員が着ぐるみの中に入るタケぴよインサイドストーリーは面白かった。小説で普通に笑いながら読めた。
未来や可能性を感じたまま終わるのが、よかった。
爽快な読後感が得られた。
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やっぱり、荻原氏ですね。
期待を裏切らない。
8編からなる短編だが、それぞれのギブ・ミー・ア・チャンスである。
元力士、演歌歌手、漫画家脂肪、元CA、漁協職員、作家志望、タレント、漫才志望
それぞれの境遇で次なるそれぞれに挑戦します。
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面白かった~!
一つ一つめちゃくちゃ面白いのになぜかめっちゃ読むのに時間がかかった。
短編なのに、なんていうか重みがあって長編レベルの満足を得られるからかな。凝縮された面白さというか。
すきなのはアテンションプリーズ!
めちゃくちゃ良かったわ~
あとたけぴよの話も面白い!
2018.12.02
Posted by ブクログ
弟の死後まだ日も浅いので、ヘヴィーな話は読む気になれません。「少しだけ生きる気力が湧いてくる短編集」の「少しだけ」というのが控えめで良い感じ。
冴えない人生を送っている人ばかりが主人公。元関取の探偵、売れない歌手や漫画家、国際線の客室乗務員から転職したローカル列車の車内販売員、着ぐるみを被るはめになった市役所職員などなど。表題作は誰かと組んで芸人になりたいのに相方が見つからないコンビニ店員の話。
少しの運と機会があれば風向きも変わったろうに。「夢は叶う」と言うのは夢が叶った人がいう言葉。でも夢は持ち続けたい。
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夢ややりたいことをあきらめられない男女8人
昔力士だった探偵
売れない演歌歌手
漫画家アシスタント
昔キャビンアテンダントの女
ゆるキャラ中の公務員
ミステリー小説家になりたい主婦
アイドルになりたかった女
芸人目指すフリーター
皆不器用でなりたい自分から離れた日々を送る
くすりと笑えて勇気がわいてくる
かっこ悪さと真っ直ぐさがまぶしい
こんな大人がいたっていいじゃないか
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読んでて、イエモンの天道虫の歌詞が浮かんだ。
夢が夢を超えることたまにあるから厄介だ
この小説も、天道虫も、十代の私だったらまた違った感想だったんだろうよ。
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短編集。
どの話に出てくる人も、大きな夢があるんだけど、それに届かなかった人たち。
世の中はそんな人たちの方が大多数だと思う。
読んでると「いい加減、現実見たら……?」とも思っちゃうんだけど、でも応援してる自分がいたり。
なんか元気もらえます。
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短編集。短編は好きじゃないのだが、友人がおすすめしていたので読んでみた。
なんてことない日常の、なんてことない描写のお話が多いが、ちょっぴり勇気をもらえるような本。
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それぞれちょっとイタイところのある主人公たちが奮闘する短編集。切なくも優しくて,語り口もユーモラスだった。
最後の「あと描き」がとても上手でびっくり。
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昔、「コールドゲーム」と「噂」を読んで、おもしろっ!と思っていたのに、なぜか他の本に手が伸びていなかった荻原浩。「押入れのちよ」も気になりつつ読めてません。本書は短編集ですが、やっぱりどれも読みやすい。
どの主人公も成功を渇望してもがいています。今はパッとしない彼らのうち、何人がチャンスをモノにできたんでしょう。たとえこの物語の中で巡ってくるチャンスを逃したとしても、読者からは見えない未来で、チャンスに挑戦し続けるんだろうな、という希望が見えるキャラクターばかりで爽やかな読後感に包まれます。
どこかの細菌学者の名言「幸運は準備のできている人にしか訪れない」みたいなものを思い出しました。
ただ、個人的な好みとして、荻原浩はホラーとかミステリーみたいなドキドキさせられるテイストの方が好きだなあとも思いました。
Posted by ブクログ
様々な職に就く夢を諦めることができない人々の、不器用だけど愛すべき八人の物語。
荻原さんはちょいな人々を書かせたらホント巧い。どこかで道を誤ったのか、それとも覚悟が足りないのか。私たちにも少なからずある思いを、本作の登場人物たちも抱えている。面白いのは、元ロックシンガーの演歌歌手とゆるキャラの公務員。そして、『あとがき』ならぬ『あと描き』が文庫版特別収録でお得感いっぱい。
Posted by ブクログ
読みやすい文体で好き。さっそく著者の他の本も買いました。
登場人物に愛が溢れていて、応援したくなる内容ばかりでした。最後の「あと描き」がいいね。よくこれだけいろんな世界の人達のことを深掘りして書けるものだなぁ、と感心。さすが作家さん。相撲のタマちゃんの続編が読みたい。