【感想・ネタバレ】カササギ殺人事件 下のレビュー

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Posted by ブクログ

謎解きが2つあるなんて!という贅沢作品。
他の作品も読んだけど、これが一番ラスト4分の1くらいが怒涛の展開でおもしろかった。クリスティ愛に溢れていてそっちも読み返したくなる。

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2024年05月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

犯人誰なの?と気になったところで上巻が終わり、下巻に入ったが、なんと言うことか。肝心の最終章がないなんて。
しかも作者は亡くなってしまっている。スーザン同様、これは腹が立つ。

アランの書いた小説の続きみ気になるが、現実世界で起きたアランの死についても滅茶苦茶気になるため、徐々に小説の終わりがないことについては気にならなくなってきた。
アランの妹や元妻、恋人と次から次へと現れる容疑者(読者には全員容疑者に見える)。
動機はいかに…これまたどいつもこいつも殺りそうなのである。

スーザンが謎を解くまで、一気読みに近かった。
小説とリンクするところがあると思いきや、まさか現実のアリバイとして小説の原稿が使用されていたとはね。手がかりは確かに表示されていた。
動機も十分にあって納得だった。スーザンが犯人と対峙する最後のシーンはハラハラした。

何より驚いたのが、小説の話の中で、家政婦は誰にも殺されていなかったということ。(被害者は色んな人の粗探しをしていたから恨まれて当然という)思い込みが、目を眩ませていた訳だ。今思えば警察の言ったとおりだった。ろくに捜査もせずに…とか思ってごめん笑

とにかく小説も現実もどちらの話も面白く、間違いなくここ最近では一番夢中になって読んだ本だった。

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2024年05月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

史上最高のミステリー作品ではないだろうか。

下巻本文を読み始める前にまず登場人物一覧を見ると、上巻と誰一人重なっておらず、まずこの段階で「どういうこと??」となる。

作中作である上巻の解決がないまま、現代の話がスタート。

(フーダニット+ワイダニット)x 2 という構成で、かつ、2つのお話がそれぞれトリックとして絡み合う、という、何ともアクロバティックな造り。

犯人も動機も意外性最大級で、参りました、としか言いようがない。

本作を読まずして、ミステリーを語るなかれ。

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2024年04月03日

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尋常ではなく面白かった。
さあ、下巻で真相が明かされるぞ!と鼻息荒く読み始めたが肩透かしを食らってしまった。
後になって良い裏切りで私が浅はかだったと思い知らされるのだが、下巻を読み始めたときはたいそうびっくりした。


この構成を考えついて、その上でどうすれば効果的に読者を驚かすことができるかと考え抜いた努力にホント脱帽。

上巻と下巻では全く作風が違うのに、二つの殺人事件をしっかりと筋道を立てて流れを壊すことなく、そのうえで矛盾をきたすことなく結末まで持って行く力量のすごさ。
その気迫に押され、物語は進んでいくにしたがって迫力を増していると感じる。


作中の文章を引用するが、
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もっと速度を落とさなくてはと思うのに、結末がどうなるのか早く知りたくて、ひたすら先を急いでしまうのだ。
読者をこうしてぐいぐい引き込んでいくミステリとは、小説という多種多様で豪華な形式の中でも、ひときわ特別な位置にあるのではないだろうか。
ーーーーーーーーー
まさにそれで、もっと伏線を精査しながら、嚙み砕きながら読み込んでいかないといけないのに、先が気になって気になって仕方ないので、どんどん読み進めていってしまう。
極上の没入感だった。
それぐらいよくできた、本当によくできた物語だった。

個人的には上巻の古き良きミステリのまま幕を下ろしてもよかったかな。(笑)

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2024年03月31日

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下巻の最後らへんの内容について涙が出るほど笑った。急にあんなことになるなんて予想してなかったからかもしれないが、確かに動機としては十分に思えた。どちらの犯人も当てることはできなかったがとても驚かされた。

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2024年03月29日

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下巻の展開は全く予想してなかったな インセプションは言い過ぎかもだけど緻密でおもろかった 賞を総なめするのも頷けるかも
この作家を履修することにする

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2024年03月09日

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入れ子構成の下巻。上巻を読んでいないと理解不能。素晴らしく面白かった。クリスティのオマージュを受けた作品だがグロテスクな描写もあり好みは分かれる。但しミステリーとしての完成度は素晴らしい。

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2024年03月03日

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ネタバレ

ついにアンソニー・ホロヴィッツに手を出してしまった!
カササギ殺人事件、タイトルが、正統派のオールドミステリーっぽいなぁ…と思ってたら、実はタイトルからして仕掛けになっている(ネタバレになるので詳しくは言えないが訳す前の原題が)

さらに上巻で展開する1950年代ごろを舞台にした殺人事件犯人探しが「謎は全て解けた」宣言直後、下巻突然に現代に舞台を移し、この後の原稿がありません展開。編集者が残りの原稿を探し回るという、入れ子構造のメタ展開。

原稿を探していく中に色んな伏線を回収させて活きつつ、作中作とのかかわりがもつれたり結ばれたりして、2つの謎が解けた時の二重の美味しさときたら!
よう、こんな構造のミステリー思いつくわ。ホロヴィッツ今まで読んでなくて損した、でもまだまだ楽しめるので楽しみである。

クリスティがポアロを毛嫌いしてたという逸話が引用されるが、そう言えばオジーオズボーンがパラノイドを歌い飽きたって言うてたなぁ…などと思い出したりした。

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2024年02月07日

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下巻のストーリーの初めから全く予想しなかった展開となっており、繋がっていく面白さにページを進める手が止まらなかった。上巻の初め100ページほどは面白みをかじられなかったがそれも回収する程でした。

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2024年01月10日

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傑作と呼び声の高かった作品。その通りだと思った。謎解きが2つ。初めてアクロイド殺しを読んだときと同じような衝撃だった。これは面白い。

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2024年01月08日

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ネタバレ

 ページを繰る手が止まらなかった。っというか、目と手がページに吸い付けられて離れなかった。お陰で、朝の4時までかかって一気に読み終えた。連休で良かったあ。でも今日はゴミの日。何とか7時に起きて、ゴミだけ出してまた寝た^^。
 そりゃあ、だってね。上巻の最後で作中作「カササギ殺人事件」の殺人犯が分かったと言っているのに、下巻を開けてみれば、その肝心の最後の部分の原稿がない!!しかも作者のアラン・コンウェイが死んだとなりゃあ、この小説の語り手でありアラン・コンウェイの「アティカス・ピュントシリーズ」の出版社の編集者スーザンと共に血眼になって探すでしょう!失われた原稿を。
 ところが、スーザンが「失われた原稿」を探し始めるとどうしても違和感に気づく。作者アラン・コンウェイは本当に自殺だったのか?と。そしてどうしても真相を知りたくてアラン・コンウェイの身辺の人の話を聞くうち、その一人一人が作中作の「カササギ殺人事件」の登場人物に重なり怪しい。調査を重ねるうちに、スーザン自身にも殺意の手が伸びているような危機感を感じる。
 すっごい!これって「マトリョーシカ・サスペンス」じゃん!
 ひょっとしてアランは作中作「カササギ殺人事件」の中で、何か示唆してる?
 最後には栗饅頭の極上の皮と餡子の中から、大粒の栗にたどりつけた満足感がありました!

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2024年01月08日

購入済み

めちゃめちゃ面白い

もともと作者の方が脚本担当されていたドラマ(名探偵ポワロの初期と刑事フォイル)が面白くて大好きで、ミステリー小説を出されていたと知って早速購入したのですが、めちゃめちゃ面白かったです。味わってじっくり読むつもりが先が気になってあっという間に最後まで読んでしまいました。解決編の伏線の回収が気持ちいいです。また作中作のクリスティー愛溢れかえっている雰囲気もさすがでした(名探偵ポワロのドラマがもう一度観たくなりました笑)

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2021年11月19日

購入済み

一粒で2度美味しい

読み終えてビックリ
この本はミステリー好きなら出会えて良かったと思える作品です。
小説トリックと言えばいいのかな
下巻を読み始めたら誰もが「なに?なに?なにー?」となるのではないでしょうか。
最近は過激な内容で後味の悪いミステリーが多い中、宝石のような小説だと感じました

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2020年06月04日

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初ホロヴィッツ。いつも以上に上手く語れないが、面白い作品だった。上巻最後の一文から下巻の最初のページを読んだときのわたしの顔は ( ゚д゚) でした。一体何が起きたのかわからなかった…。とにかく前情報なしで読んでみてください。星四つ半。

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2024年05月05日

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ネタバレ

カササギ殺人事件の謎解きが見つかって
読めてよかったーーーー笑

もし見つからないオチだったら
私は発狂してました笑

面白い試みの小説だったけど
後半の編集者の探偵パートの面白さは
フツー

ギリシャ人の恋人、いい人過ぎる

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2024年04月18日

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語り手が探偵ではなく推理も得意ではない人というのが読んでいて同じペースで誰が犯人かを探す事ができる。面白かった

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2024年04月08日

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2つの物語を読めた感じがして面白かった。
犯人はどちらも種明かしまで分からなかったけど
作中の色んなところで2つがリンクしているところがあり楽しかった。

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2024年03月31日

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ネタバレ

一度で二度おいしい
アランコンウェイのカササギ殺人事件だけでもアガサ・クリスティを思わせる完成度の高さなのに、沿うようにストーリーを絡めてくるとは

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2024年03月06日

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ネタバレ

アラン・コンウェイが終始とても嫌なやつだった
でも作品としてはとても面白かった!
作者さんのミステリ好きが伝わった

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2024年03月06日

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冒頭の主人公の言葉「こんな腹立たしいことってある?」に同感するところから始まる下巻。上巻で感じた構成の面白さが、こんな展開をするなんて予想外でした。作中に散りばめられたアガサ・クリスティー愛が嬉しい。

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2024年03月02日

Posted by ブクログ

上巻から下巻に行くところがこの作品のクライマックスだった気がします。結末や動機はうーん、すっきり納得とはいかないけど、とても面白く一気に読みました。

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2024年02月18日

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パイってあのおいしいパイかと思ったら違った。さすがにそのパイだとは気づかなかった。というか知らなかった。

下巻は上巻に出てくる登場人物とまるまる違う人達だから戸惑ったけど、すべてがつながって気がついたら読み終わってた。

本の話と現実がリンクしてるのは、パラレルワールドじゃないのに緻密に描ききってる感じがして純粋にすごい。

あのなんともいえない後味悪い結末は筆者の思いをぶちまけにきてる感じもする。そんな世界でいいのかよ、、と。

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2024年02月14日

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上巻であんな感じからの下巻でこうきたの!?ってのが最初わからなさすぎてついてけなかったけど、途中で気づいて面白く読めた
ただ、海外のミステリーをあまり読まないから著名人の名前とかはピンと来ずでもったいないことしたと反省

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2024年02月04日

Posted by ブクログ

上巻を読み終えて「さぁ下巻」と思ってページを開くと、まったく違う文体に。戸惑って読まずにページを捲りながらストーリーの続きを探してしまったくらい新感覚でした。

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2024年01月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

下巻は急展開が多く、夢中で読み切った印象。
作中作の面白さが特に下巻に詰まっていると感じた。現実と物語で起きている2つの事件、2人の犯人を追っていく下巻。散々主人公と推理をしながら読み進んでいくのに、結局犯人や犯人の動機にも驚かされた。読者側にも推理させながら上手に伏線回収していく流れが面白い!
葉遊びを解いていくのは和訳でももちろん楽しかったけど、洋書で読めたら更に面白かったのかなって感じた。
作中作で登場人物は更に多いけど、読み応えもあり飽きずに読み切ることができた。
しばらくはアンソニーホロヴィッツのシリーズに夢中になりそう!

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2024年01月28日

ネタバレ 購入済み

面白かったです。ミステリーがふたつあって倍楽しめた気がします。始まりが不穏だったのでいろいろあったけど主人公の編集者さんがハッピーエンド?でよかったです。

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2023年09月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

読み始めた瞬間に「中巻を読み飛ばした?!」と思うような構成に驚嘆。
誰が犯人かついに分かると意気込んで繰ったページの先では編集者のスーザンも同じように失われた結末部分に頭を抱えており、そこに筆者アラン・コンウェイの自殺のニュースが舞い込む…

「カササギ殺人事件」の続きが気になる状況で読み続けなければならないこと、アランの性格が非常に気いらない(特に、著作の名前に隠したメッセージ)ことに引っ掛かりながら読むため、正直現実世界側のフーダニットより早く「カササギ殺人事件」の結末が知りたいという気持ちが終いまで続くものの、美しい推理小説と高潔な探偵像を読んだ後にその作者のいけ好かない本性が暴かれていく構成は面白かった。

「カササギ殺人事件」の犯人はこれまたクリスティー作品を感じる(「雲をつかむ死」や「白昼の悪魔」のような、狂気を隠した一般人)犯人で個人的にはオリジナル作品としてもオマージュとしてもとても良い一冊だったと思った。
「カササギ殺人事件」ではなく、「マグパイ殺人事件」として読んだ英国人はタイトルにもクスリとしたんじゃないだろうか。

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2024年05月18日

Posted by ブクログ

上巻を読み終えて、さて種明かしと期待すると、そこには全く違う景色が待っていたのです。とでも表現したい程の下巻の展開。様相の異なるミステリーがまた待っていました。
構想に15年も掛けたというだけあって、先の事件と今回の事件の整合性を考える上での、細かいエピソードの積み重ねや人物像の描き方が並大抵ではない感じです。
この犯人像とその事件を引き起こす本になったもの。動機を考えるのがやっぱり一番難しいと思いあたりました。

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2024年03月19日

Posted by ブクログ

あ~入れ子やら二重構造やら、ただでさえウンウン言いながら読んで来たのさらににこれですか、となった。でもこの本に魅力があることは理解できた。そしてアレよ、物書きにはマジクソッタレが居ることは子供の時から知っていたけど、ほんと作者に憧れとか持っちゃだめよね

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2024年05月21日

Posted by ブクログ

何の知識もなしに読んだ。はじめは、混乱して意味がわからない。
しかし、終盤は早く答えをという感じ。面白い。どちらとも早く犯人を教えて!と言う感じ

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2024年03月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

『カササギ殺人事件』の謎解き部分に当たる箇所の原稿が、無い。激怒した編集者の「わたし」の元に著者アランの急死を告げるニュースが入った所から物語が始まる。上巻を読んでいざ謎解き編だ!と思っていた私もスーザンと一緒に「そんな殺生な!」と思った。激怒まではしないけど。

そうか『カササギ殺人事件』は入れ子構造なのかー、と思いつつ現実編を読み進める。アランは現実の身の回りの人物や事物、過去のミステリー作家の作品などから着想を得て作品を書いているため、作中の『カササギ殺人事件』を彷彿とさせる人物たちが登場する。作中の被害者と同じく、アランも死を望まれている人物のようで、誰も彼もが怪しい。見事な入れ子構造。おかげで作中のエピソードと絡めて現実の登場人物を見てしまい、誰を疑ったらいいのかももうわからなかった。
なんなら「私の死後に起きる事が、この事件の最終章だ」とかいう神がかったオチになるんじゃないか、と思った。ならなかった。よかった。

思ったよりも最後の謎解きで盛り上がれないまま読み終わったのだけれど、上巻の結末部分もしっかりと読めて良かった。
SHERLOCKや他の番組、他の探偵たちなどもあちこちで名前が出てきて、その辺も読んでいて楽しかった。
それと、この小説はアナグラムが一つの鍵。翻訳された方の手腕もすごいと思う。

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2024年02月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

(上巻より)

編集者が原稿の結末を探しているうちに、
作家の自殺が殺人ではないかと考え始め、
いわゆる「探偵役」として駆けまわることになる。

作中作だけではなく構成としても面白いし、
謎解きも面白い。
編集者の恋愛関係が組み込まれているのも良いと思う。
なのに、何が気に入らないのか。
多分、人物設定か人物描写かそこらへんだとは思うのだが。

もしかしたら、冒頭、編集者が原稿を読み始める場面で、
ワインにナチョ・チーズ味のトルティーヤ・チップスを選んだことが
気に入らないのかも。
もしくは、恋人が故郷に帰っていることを良いことに、
部屋中散らかしたままで不思議と落ち着いた気分になっていることか。

いや「アンソニー・ホロヴィッツ」もそうだったのにようやく気が付いた。
独り台詞のところが気に入らないようだ、残念ながら。

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2024年02月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

最初の登場人物紹介を見てすぐに、「しまった、そういうことか」と思い、慌てて、上巻のオープニングを再読しました。要するに、物語の中に物語があるということに気付かなかった私は、単純なのかもしれません。現実の事件と物語の事件が両方とも怪しい容疑者が多いなか、納得のいく推理で解決するのは、読んでいて爽快で楽しかったです。なかでも、カササギ殺人事件の最終章が読むことが出来たのが嬉しくて(最終章無しで、このまま展開するのかと心配してしまった)、7章が後半で出てきたときは、「やっと続きが読める!」と思えたくらい、本当に嬉しかったです。ただ、現実の事件の展開は、やや中弛み気味で、冗長に感じられました。しかし、作者のアランが書きたいものではなかった作品を、これだけ素晴らしい推理小説だと私が思ってしまう、この皮肉な感じは、とても良かったです。

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2024年01月08日

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