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Posted by ブクログ
日露戦争に正直ぜんぜん詳しくなかったので、とりあえず、ということで買った本。その名のとおり、人物を軸に日露を見ていけます。一人一人の人物の紹介が主なので、短編仕立てで読みやすい。また、日本、ロシア両側の人物を取り扱っているので◎。
Posted by ブクログ
日露戦争を彩った日本とロシアの将星それぞれの事跡を紹介。 名将とその他に分類されているが、その他扱いされている将軍の中にも卓越した働きをした人がいる。 普段あまり脚光を浴びない将軍についても、どのような功績があってどのような生涯を送ったのかが一通り分かるので、「坂の上の雲」の副読本として便利。
しかし人物評価については、一面的であるように感じた。 例えば乃木将軍など、世評の低い人物については、その置かれた状況を無視した評価がなされているのでは。 一例として、奉天会戦で大勝を逃した理由を、第三軍が包囲を完遂できなかったことにのみ求めるのは、最激戦を戦い抜いた第三軍に公平とは思えない。 会戦の始まる前、総司令部は「第三軍には多くを期待しない」と言い放っていたにもかかわらず、奉天会戦の帰趨を決めたのは最右翼を進撃し、結果的に敵の主力を引き受けた第三軍によるものであり、第一軍、第四軍の戦線は終盤に至るまでは膠着していたのだから。
明らかな事実の誤記もいくつかある。 踏み込みの浅さが残念。