【感想・ネタバレ】マリー・アントワネットの日記 Rose(新潮文庫nex)のレビュー

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Posted by ブクログ

女が一人で生きていくのが難しいならみんなで生きればいいだけの話です。

こういう本、どんどん増えてほしい。
プリンセス・ダイアリーみたいな日記小説。
そして、チックリット風小説が増えてると言いながらも、日本の湿度の高さと合わずなんか気持ち悪い、、、ものが多い中で、吉川さんは完璧です。
完璧で最高の塩梅。
やっぱり少女小説は日本の誇るべき文化で、それを受け継いでいる人がいるなんてとても嬉しくなりました。

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2024年02月02日

Posted by ブクログ

新しい恋愛日記小説という感じ。

読んでいてドキドキが止まらない。!
マリーアントワネットのイメージが大きく変わった本です。
現代の少し昔のギャル?表現が使われていて、ときどき訳を確認しながら読み進めました。

続きが気になりすぎる!bleu も読みます!

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2022年09月27日

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現代JK(しかもオタク寄り)な感覚のマリー・アントワネットが14歳で政略結婚でフランス王子に嫁ぐ事が決まった所から綴り始めた日記。パリピでウェーイな性格のトワネットちゃんが絢爛豪華だけどしきたりに縛られまくる王宮での生活や、群がってくる貴族達の魑魅魍魎っぷり、自分に興味を持ってくれない夫とのすれ違いの日々をネットスラングや絵文字満載で愚痴を吐きまくるのが楽しい。2ページ毎にスラングその他が脚注で真面目に解説されるのがまた楽しい。その分14歳なんだからそりゃお子様だよな、なのに色々渡り合わないといけない立場になってしまった彼女の不幸も立ち上がってくる。生活安定してきた?と思った所で「A」が登場し先王崩御で夫はルイ16世に。波乱しかない下巻へ。

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2022年05月21日

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ネタバレ

とっても読みやすかった。歴史には全く疎くて初めて知る事が多かったので新鮮でした。続きもあるようなので読みます。
マリーアントワネットの印象が私が思い描いていたのと違ったので知る事ができてためになりました。

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2022年04月04日

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あの!マリーアントワネットに現代的な気持ちで共感を持って読める。文章も軽めになるように書いていて読み進めやすい
小説は娯楽だと改めて思わせてくれます

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2021年12月05日

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吉川トリコさん初読。意表をつかれた面白さ!ネット用語からオタク用語、JK語、絵文字、DAI語まで使いこなす、まるで現代版のマリーアントワネットが主人公。14歳で後のルイ16世のもとへ嫁ぐことになった彼女の本音ぶっちゃけトークや、ヴェルサイユのドン引きshikitariを日記形式で書き記す。すごいはっちゃけたノリの文章でこの後の悲劇が想像できない。いざ激動巻き起こる下巻へ!

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2021年03月28日

Posted by ブクログ

ブク友さんのレビューで知って。

軽快なJK言葉で語るマリーアントワネット。
そのマリーアントワネットが日記をつけていたら・・
という内容。

他の方のレビューが素晴らしすぎるので、興味のある方はぜひそちらを読んでください。
私のは完全なる私的な感想です。

わずか14歳でフランスに嫁ぎ(しかも政略結婚)思春期をあんな状況で迎え、いろいろ苦労したんだね・・と考えさせられました。でも

〇ちょww。マジかww。

的な軽快さで本当に気軽に読めてしまう。
Roseはルイ15世が崩御し、ルイ16世が即位するところで終わったんだけれど、この先は・・

下り坂だよね。でも、その暗い面をどうやってこのままの文面で進めていくのか気になるので、きっと読むんだろうなあ。

宮殿の内部闘争も、人間関係大変デスネ・・でも今とあまりかわらないか。

この本の面白さは私のレビューでは全く伝わらないので、ぜひ本編をお読みください。

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2019年11月24日

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お調子者の「お道化」だけど
裏を返せば サービス精神豊かな人
常に政治の駒として扱われる彼女は
それを徐々に理解しながら
前向きさと人を見抜く眼力を見せています
マリー・アントワネットが登場する作品は
ベルバラをはじめとして 何度も読んできましたが
この作品のアントワネットが一番共感できました

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2019年01月18日

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表現と、実際に書かれていることの正確さのギャップに、びっくり。というか、多分このすっとんきょうなマリーアントワネットの正格や表現ぶりも、彼女のほんとうなんだろうなあ。アントワネットが好きになった。お友達になった!

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2018年09月29日

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ミュージカル1789のアントワネットが大好きなのですが、このトワネットちゃんは好きなアントワネットのエッセンス全部持ってて、好き。愛しい。
王太子との恋にはなれないけど好ましくは思っていてでも仲良くはできていない感じ、もどかしくも萌えます。もどかしいけど! 最期は悲劇になるのわかってるからなお!

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2024年01月07日

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読み始めて思ったことは、正直ついていくのがやっと(汗)‥文字数が多く感じ注釈も読みながらって結構時間がかかる‥これは、読みきれるか不安にもなりました。でも、段々とこの感じか心地よくなって、最後まで楽しく読めました!マリーアントワネットの場面場面の思いに共感しながら、Bleuも読みたいと思います。

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2022年07月12日

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独特で面白い。マリーアントワネットが現代言葉で書いた日記という設定。

14歳の夫婦関係に悩む少女時代から様々な経験をして、38歳で処刑されるまで。

子供や夫への愛にほろっと涙が出るシーンもあり、基本的にはおちゃらけた終始明るい文調だけど着実に死の瞬間に近づいているのがわかって、なんとも言えない気持ちになる。

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2022年02月14日

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ネタバレ

パリピでウェイ系な最強プリンセスがやってきた!

マリー・アントワネットの物語を知っている人が楽しむ作品である。まったく知らない人はこれを一冊目にしてはいけない。ベルばらを読んでおくか、せめて宝塚を見ておいて、あらすじだけでもアントワネットの生涯を知っていないと面白くないと思う。私は彼女の生涯を知った状態で読んだので、知らない人がどう思うかは実際のところわからないが、多分これがマリー・アントワネットとの出会いという人は、めんくらって終わるのではないか。知っている人でもめんくらうかもしれないが。

マリー・アントワネットをどう思うか。悲劇の女性、わがままなフランス王妃、革命の原因になった、などなど。そんな印象から脱却しようとしたような、していないような、そんな作品である。とりあえず、等身大の若い女性という描き方にはなっており、使われている略語や若者言葉がぴったりハマる年代の人なら、この試みを面白く読めるだろう。私はよくわかるのでところどころ吹き出しそうになった。一番好きなのは「レペゼンオーストリア、a.k.aハプスブルク家」(p.36)です。

もちろんこのアントワネットは、フランス革命の中でギロチンにかけられる。Roseの終わりはルイ15世の崩御。ここから彼女がどのように変わり、また変わらないのかがきっと注目ポイント。

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2021年05月04日

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読んでる途中で下巻(Bleu)があると知ったけど、ルイ15世が亡くなったところで終了する「Rose」。
「Bleu」は絶対悲しい物語になるのがわかってるから辛い。
続きを早く読みたい。

再読終了。
読んだばかりなのに忘れてるところも多かったし、カタカナの名前を覚えるのが苦手な私にとっては再読することでより深く理解できた。
個々の人物について違った角度から知れる「ベルサイユのゆり」も再読終了。

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2020年11月25日

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平成(令和)のJKみたいなマリー・アントワネットのLINEみたいな日記小説です。アントワネットがフランスに嫁いでから母マリア・テレジアと交わした往復書簡を読んだこともあったので、それを超解釈・翻訳したらこんなかなぁと、ちょっとネットスラング多すぎかなと思いつつ、相当面白く読みました。
フランス革命ものは毎年のように何かしら読んでるので、知識も相当蓄積されてると思ってたけど、王太子妃時代のアントワネットのことはそういえばあまり知らなかった。義弟のアルトワ伯たちとかランバン公爵夫人とかの遊び友達との関係って確かにちょっと遊んでる女子高生の生活っぽいイメージ。親の金で遊びまくる、軽はずみな若さが溢れてる。子供だからお金がどこから出てるかなんて考えないのね。そして新しい流行を作り、旧いしきたりを壊すのは確かに若い女子、男子なのだった。
赤の方が王太子妃時代で終わるので、残り青い本1冊で足りるのかと思ったら、途中かなり時間が飛んで、後半はフランス革命まっしぐら。女子高生が老舗の家に嫁いで優雅に遊び呆けてたけど、家が傾いて、敢然と戦いはじめるが、もはや戦う相手が時代だから無理ゲーって感じ。彼女の戦いがうまくいけば朝ドラになってたのに。
長年の遊び相手だったランバン公爵夫人の最後は悲しすぎる。佐藤賢一「フランス革命」で読んだときはそうは思わなかったが、こうしてキャラクターとして描きこまれることで、気持ちが入っていくのだと思った。

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2020年08月29日

Posted by ブクログ

14歳の、フランスへの輿入れが決まったマリー・アントワネットの日記の体裁で書かれた小説。
日記のマリアに向けて、21世紀のJK口調で喋りまくる独特の文体が感染るかと思ったが、そこまではいかなかった模様。
奇をてらった設定と思うなかれ。
マリーの、お道化を演じて周囲の愛情を求め続ける気質、若さ、純粋さ、愚かさ、率直さ、愛らしさ…そういった様々な面が、キラキラしたままぶちまけられている。
私たち読者は、そのカオスに翻弄されながら、混沌をはらんだその人の喜びや悔しさに、立ち会うことになる。
周到に人物設定がなされているからこそ、できる技なのだろう。

王太子(後のルイ十六世)の人物像も、少し新鮮な感じがする。
不器用でまじめ、というイメージだったが、恋にあこがれるアントワネットの目を通った描写だからか、繊細で聡明ささえ感じさせる人物となっている。

Roseの巻では、ルイ16世の即位まで。
このJK口調、次巻ではどう変わるのか?
期待しながら、読み終えた。

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2020年05月06日

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おもしろい…!なんていうかこんなにおもしろいと思わなかった(失礼…)。しかもこれ歴史通りなんだよね?そう考えるとしっかり調べて書かれているのがいい!このあとの悲劇はみんなが知ってることだから、そこに向かっていっていると思うと胸が痛い。なんてすごい小説なんだろう。マリーアントワネットがツイッタラーだったら…きっとあんな感じ。きっとインスタはキラキラだね。いろいろ想像出来て楽しい。

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2020年04月11日

Posted by ブクログ

フォロワーさんの方々のレビューを拝見して知った本です。ありがとうございます。
フォロワーさんがあんまり次々にレビューされて「面白い」とおっしゃられていたので、いささかこれは読む前の期待値が高すぎたと思います。

確かに面白いです。この文体、ずーっとギャル語というかタレントのダイゴさんみたいな言葉遣いで、日記が1770年1月1日から(ちょうど250年前ですね!)始まります。最初は確かに新鮮だったのですが、後半になると私は「普通の文章が読みたい…」と思ってしまって…。

マリー・アントワネットのことは歴史で習ったのと、やっぱりご多聞にもれず『ベルばら』は愛読していたので、その知識はありました。岩波文庫の『マリー・アントワネット』を書店で見ると、読んでみたいといつも思っていたので、その手間が省けたとは思いました(違うか)。
マリー・アントワネットは王太子のこともちゃんと好きだったのですよね。上巻の最後にフェルゼンは登場してきましたが、トワネットちゃんは悪妻みたく言われていますが、悪妻ではないです。
14歳で他国の王太子のところに政略結婚でお嫁にいくなんて、日本で14歳といったら中二病やら、高校受験もまだの時期に王太子妃としてきちんとふるまうなんて並大抵ではできません。
寝室まで覗きに来る下世話な大人たちの中で15歳の王太子に14歳の王太子妃では、とてもお気の毒というか可哀想でした。今の時代と違うからそういうこともあったのかもしれませんが。王太子もとても誠実な人がらです。トワネットちゃんはそしてとても可愛い方ですね。モーツァルトとの逸話もちゃんと出てきます。
フェルゼンが最後に出てきたので、また話が違う方向に盛り上がるのかなと期待してますが『ベルばら』ファンとしてはオスカルもアンドレも出てこないので(あれは創作ですが)上巻は今のところ「うーん」でした。

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2020年01月02日

Posted by ブクログ

14歳でフランスへと嫁いだマリーアントワネットの生き様を現代日本の女子高生のような感性で綴る、というのはとても斬新でした。

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2019年09月18日

Posted by ブクログ

最初の一文から面白くて止まらなかった。
ギャル語を操るトワネットちゃん。
あの歴史に名をはせた王妃が近所のJKくらいの親近感をもって迫ってくる。
フェミニズムもあの言葉で言われたら嫌味にならないのがスゴイ。
塩対応の自担(ルイ16世)、コルセット、面倒臭くてきしょいSHIKITARI、マダムエチケット、リマインダー(メルシー)etcetc。
若者言葉のおむすびころりんをyoutubeで見たときと同じ衝撃。ちょ、ウケるんですけどーwww(←移った)

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2018年12月19日

Posted by ブクログ

わはは。面白い。
ベルばら世代ですから。
イマドキの言葉で語られるアントワネットの日記。
このノリで処刑までの流れはどうなるのかな。さて次を読みますか。

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2018年10月18日

Posted by ブクログ

マリー・アントワネット好きには衝撃的でわかりやすい。
こういうのっていいかも。
現代の若者言葉で、日記風に書かれてて、それこそ今の子達に読んでもらって、こっから歴史に触れられる。
だからアントワネットに限らず、いろんな歴史上の人物であったら面白いかも。

歴史上1番有名と言っても過言ではない彼女の生涯をとっても可愛らしく、わかりやすく書かれてて本当に面白い。
表紙も可愛いしね。

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2018年10月06日

Posted by ブクログ

まず最初に言いたいのが、この人(マリーアントワネットもとい作者)、若者言葉知りすぎワロス。

若者であるはずの僕は、ほとんどが知らなかった。これ、読む人選ぶ小説やな〜なんて思いながら読んでいた。

RedとBlueが出ている本作。上下巻になってます。
で、ここで言いたいのは☆3を付けたのはRedの方であって、全体を通して言うなら☆5を付けたい。本当に。

正直、ギャル語日記体の本作を読み進めていくのは中々きつい所もあったけど、30冊にも及ぶ参考文献から生み出された本作は、《浅い言葉で深く歴史を知れる》名作だと思います。マリーアントワネットの視点に立って、「マリア・テレジアまじ怖いンゴ」だったり、「ルイ16世推せる……」だったり、「パリ最高!!フィーー!!!!」ってなったり出来ます。

言葉遣いが好きにならなくても、Blueを読んで欲しいなぁって思ったりします。Redと違ってギャル語も減るし(そこに成長を感じる)
最後のフランス革命からの流れが、白熱すぎて、読む手が止まらない。
歴史をあまり知らない僕にとっては、本当に素晴らしい本だと思います。
Redに関しては、ギャル語が多すぎるのと、トワネットの未熟さと大人の視点のアンバランスさが少し歪に感じてしまったので☆3にしますが、全体を通しては☆5です。ということでBlueの方に☆5をつけますが、悪しからず。

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2022年12月26日

Posted by ブクログ

軽い語り口で書かれる、マリー・アントワネットの日記形式小説。
語り口は軽い、JK…というかオタク系というかなのですが、書いている内容は軽くなくて笑えない。マリー・アントワネットのことに興味を持った方への入門編としてもいいかもしれません。
実際にマリー・アントワネットがどう感じていたのかはさておき、こういうのを読んでいると、歴史上の人物も確かに生きていたんだと新鮮な気持ちになります。
当時なら仕方がないのかもしれませんが、10代前半の女の子に背負わせるような運命ではなくて、明るい語り口とは別に押しつぶされそうな閉塞感が怖いです。

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2022年06月16日

Posted by ブクログ

YouTuberのベルさんが紹介していたので読んでみました。歴史に苦手意識を持つ私でも、女子高生的なノリで書かれた日記は親近感が湧いたし、史実に則って書かれている部分もあるので、軽い気持ちで勉強できる。
マリーアントワネットの最期を知っているから、続きを読むのが怖いけど、気になるからやっぱり読みたい

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2022年04月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

マリーアントワネットを身近に感じる日記。
ほんとうにこんなことを思っていたのかしら?
なんて。少し興味をもったりして。

マリーアントワネットだからって
幸せだったとは限らないんだなって。
どんな有名な人でも、歴史に残る人でも、
それぞれに壁はあるし悩みもあるし、
辛いことを乗り越えているんだなって思った。

マリーアントワネットが残す、男尊女卑、というか。
そういう概念を当たり前と思って受け入れていたけど
思えばなんじゃそりゃ!気持ち悪い!って思う。
そこまで深く、物事を考えてなかったんだなって。
その視点がすごいな〜って思った。
ルイ15世が御逝去されて、さて2人はどうしたのか、
すこーし続きが気になる。

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2021年10月25日

Posted by ブクログ

若者言葉、ネット用語満載のハイテンションなマリーアントワネットによる日記。

各ページに2、3個は注釈があるぐらい、イマドキの言葉で綴られている。
ストーリー展開自体は、マリーアントワネットがフランスに嫁いで…というお話なので、そこに驚きはないが、マリーアントワネットがイマドキの若者みたいに感じられて面白かった。

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2019年12月16日

Posted by ブクログ

ネットスラングとハイテンションなノリに付いていけた…
昔読んだベルサイユのバラの記憶と合わせながら、答え合わせのような気持ちで読み進める
14歳で異国に嫁ぎ、誰が敵なのか味方なのか分からぬままあれよあれよと神輿に担ぎ上げられるトワネットちゃんカワユス&カワイソス

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2019年07月21日

Posted by ブクログ

面白い!
ベルばらでおなじみの皆さんが、また違った感じでいきいき暮らしておられます。
特にルイ16世がベルばらより男前になってました。

最近はやりのSNS表現またはオタク言葉?の解説があって(無論解説なしで分かる人は解説読み飛ばすよろし)これも勉強になります。

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2019年01月21日

Posted by ブクログ

このプリンセス、他人とは思えない! ハーイ、あたし、マリー・アントワネット。もうすぐ政略結婚する予定www 1770年1月1日、未来のフランス王妃は日記を綴り始めた。オーストリアを離れても嫁ぎ先へ連れてゆける唯一の友として。冷淡な夫、厳格な教育係、衆人環視の初夜・・・。サービス精神旺盛なアントワネットにもフランスはアウェイすぎた──。時代も国籍も身分も違う彼女に共感が止まらない、衝撃的な日記小説!

すごい。読みやすくて突っ込みどころ満載の言葉遣いなのに共感しかわいてこない。私はプリンセスでも何でもない庶民で彼女からしたら得体の知れない人物なんだけど。リアルすぎて本当にこんな日記書いてたら面白いなあと思った。歴史に明るくないけど、異国からひとり嫁ぐってことの大変さは今とほとんど変わらないし、SNSとかない分噂話はこそこそ回るだろうしつらすぎる。どこも政略結婚なんて似たようなものかもしれないけど、男女としてではなくてもマリーとルイが互いを認めてはいたことがせめてもの救いではある。社会が革命に向かって進む中、フェルセンとの恋が描かれるであろう次巻も楽しみです。

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2018年12月30日

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