【感想・ネタバレ】人体の冒険者たち――解剖図に描ききれないからだの話のレビュー

ギャヴィン・フランシス / 鎌田彷月 / 原井宏明

[ブクログ · ★★★★★]

医療エッセイとのことだが、非常に文学的な本だと思った。同時に本格的でもある。挿絵も著者のこだわりが感じられ、芸術的。本文にもあるように人体をある種の芸術作品と受け取る方なのだろう。人体に敬意を持って接していて、素晴らしいなと思った。

[ブクログ · ★★★★☆]

うっとりしながら読んだ、スコットランドのお医者さんのエッセイ。訳者が「音でも聴きたい」とオーディオブックを手に入れたほどの名文で綴る、人体にまつわる古今東西の四方山話や患者のエピソード。ブンガク的に書ける何かのプロの作品は、本と向かい合う時間をとても豊かにしてくれる。

[ブクログ · ★★★☆☆]

　現役の医師が、解剖学を中心に、全身を頭から足まで各臓器ごとにエッセイ風につづった本。人体に関して膨大な知識を持った人だなぁと感心させられた。それぞれは全く独立しているのでどこからでも読み始めることができる。