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Posted by ブクログ
ちょうど一年前、ニュースを見てびっくり仰天!
「坂本龍馬が教科書から消える」
めっちゃショックでした。感情的には許せん。でも、「もともと教科書に載ってなかったのならしょうがないかも」なんて諦めの気持ちもありました。
ところが、「それは嘘。戦前の国定教科書に坂本龍馬は登場している」と反論してくれたのがこの本の著者・河合先生でした。私は当時この記事をtwitterで発見。そうだったんだ。
結局、この案に反発が多すぎて削減案を修正、坂本龍馬は残ることになりました・・・というニュースの顛末がこの本にまとめられてありました。
すみません、当時も今もこの話はかなりショッピングだったので最初に書いてしまいましたが、この本の本当にメインな内容は「数十年前の日本史の教科書に載っていた内容は今やこんなに変わったよ」な話です。さらに「ぜひ教科書に載せたい話」「載せたいけど載せられないようなエロの入った話」も。
確かに最近、歴史を学びなおしてみると邪馬台国はどうやら畿内説が有力になりそうだし、足利尊氏や源頼朝の肖像画は別人とか言われるし、聖徳太子はいなかったとか鎖国は本当は鎖国じゃなかったとか、さまざまな話を聞く今日この頃。
最近興味があるのは「徳川綱吉は実は名君だった」という話。実際、トータルで考えたらそんなに名君とは思いにくいのですが、「生類憐みの令」を通して、現在にも通じる命の大切さという倫理観を確立しようとしたという意味ではこの人かなりの重要人物じゃない?って思うようになりました。
学生時代に習った日本史からアップデートしたい方にぜひおススメです。
あと個人的には第6章を読むのがとっても楽しかったです(笑)江戸時代のエロネタは楽しすぎる♪
Posted by ブクログ
2019/8/18
今までに教わってきたものが必ずしも歴史の事実であるとは限らないということ、また、変化していく分歴史にはさらなる面白さがあることを伝えてくれる内容だと思います。
今までの歴史の常識や定説を疑う視点は必要だと思います。主には高校の教科書の比較と引用が使われていて、戦前や、戦後間も無くの記述と近年の記述の変化を比べてくれていますが、この変化を踏まえて小学校、中学校も歴史を教えていく必要があるんだなと思います。
必ずしも結論が1つと決めつけるのではなく、あくまでも解釈の1つであって近年ではこんな説もあったりこんな研究成果もあったり、こんな調査が進められていたり…なんてプラスαで紹介することもできるんじゃないかと思います。
今までの時代を形作ってきた人たちも人間だから、人間らしい側面とか、まあ、そうなりますよねぇ!みたいな人間味のあることとかたくさんあると思います。その中で事実としてあることと解釈として考えられることをバランスよくまとめていきたいなあと思わされました。
教科書だけじゃなく、最新の研究成果などにももっと目を通していきたいなと思います。