感情タグBEST3
Posted by ブクログ 2019年05月03日
クルマのビジネスモデルが大きく変わる
所有からサービスへ
Ⅰ.クルマの課題 ①交通事故死②CO₂③小売りの変革
実用価値⇒情緒価値エンターテインメント性
ハイブリッド車は元が取れない
イニシャルコストに寛容
ランニングにはシビア
Ⅱ.2040年までにガソリン・ディーゼル車を禁...続きを読む止
中国は世界最大のEV大国 2017年80万台
水素車FCVは扱いにくい
Ⅲ.自動運転 ①LiDAR②カメラ③ミリ波レーダー
5G通信
5つのレベル 高速道路から 一般道は30年
Ⅳ.サービス化をめざす MaaSモビリティ
電動化 自動化 コネクテッド化→通信が不可欠
cfタクシー コストの3/4はドライバー人件費
年間走行距離 10万 5万 1万
Posted by ブクログ 2018年06月03日
安全、環境の問題そして消費者ニーズの変化に直面するクルマの現状から、環境面での問題解決を図るEV、安全を目指す自動運転をとても分かりやすく解説、そしてITで大きく変化する消費者ニーズに対応して、モノからサービスに向かう自動車産業の未来を考察します。
クルマの未来はもちろんのこと、ブラウン管から液晶へ...続きを読む変化した電化製品と自動車を対比してビジネスモデルのあり方なども含めて解説する著者の深い洞察力にとても勉強させて頂きました。
Posted by ブクログ 2022年12月04日
■目的
自分が勤めている業界の動向(何が起きていて、この後どうなるのか?)をざっくりと理解しておきたかった。
■要旨
・車を「所有」してもらうビジネスを続けるには、「機能的価値」ではなく、「情緒的価値」に重きを置かなければならない。
・現在の自動車業界はこの「情緒的価値」を高める努力が為されていな...続きを読むい
・「情緒的価値」を高めるには
①電動化
②自動化
③コネクティッド
の力を高めることが大事。
■参考になった点
・車は外貨稼ぎの大黒柱。海外に売るだけではなく、現地に工場を作ると、そこで生まれたお金がまた、国内に還流して来る
・「EVが流行らない理由」に対する反論
①EVはエコではない
②EVは高い
⇒今はそう。だが、全世界がEVに舵を切れば技術革新が進み解決する。
参考になるのはブラウン管⇒液晶テレビの例。
当初、液晶テレビはコストが高すぎて以降は不可能だと言われていた。
しかし、たった10年で価格が1/100に下がった。ムーアの法則もある。
全世界がEVに向かうことで、「目標の自己実現サイクル」に入り、問題は解決されていく。
③日本の基盤産業を覆そうとしているだけ
⇒これはその通り。エンジン技術やNEV技術で日本に勝てない各国がEVで巻き返そうとしている。
④日本はモーター技術が優れているから大丈夫
⇒逆で、参入障壁が高すぎると価格の低下が起こらず、広がらず、スケールメリットが無くなる。HEVやPHEVが日本のみで異様に流行っているのはそのため。FCVも作るための障壁が高いうえ、メリットも無いから流行らないのでは?
・どうして車にとって通信技術が大事になるのか?
①安全な自動運転を実現するには、3D地図データが欠かせない。むしろこれをどれだけ正確に作れるかがカギ。
②地図データは容量が大きいため、現在地⇒目的地までのデータをダウンロードするのみ。これでも大きいのでより広い帯域の通信網が必要になる⇒5Gが必要。
■感想
・色々言われているが、EV・自動運転・コネクティッドはもう止めることができない
・自動運転と広告は相性がいい。食事に行くために自動運転タクシーの料金を割り引いたり、とか。
・あと、現在でもバスに広告が貼ってあるが、あれを液晶化して周りにいる人間の趣味嗜好に合わせた広告を出す、なんてこともできる。
・車に乗っている時間も大きいので、そこでも広告を出せる
・EVの充電はプラグだけでなく、非接触充電もあり得る。スマホみたいになる。
Posted by ブクログ 2021年08月13日
自動車業界での大きな流れである電動化、自動運転、コネクテッド化について、その巨大なインパクトが語られていた。
自動車産業はもはや日本経済をほぼ一本足で支える存在であるが、高まる環境規制の中で日本企業が得意とするハイブリット車を閉め出してEVを主戦場とする流れが作られた。テレビ事業の液晶化の流れにビジ...続きを読むネスモデルを対応させられなかった家電業界の轍を踏まぬよう、オープンイノベーションや外部連携を積極的に進める必要がある。環境性能車の一分野として認められている燃料電池車における優位性を発揮するためにも、逆説的ではあるが、技術を囲い込まずにオープンにすることで普及を促す戦略が必要である。
自動運転は、カメラ、ミリ波レーダー、LiDARのセットで標識の判定、長距離の物体把握、短距離の物体把握を行うセンサー技術と、これ判別して最適な行動をとるAI技術の進展により実用化が迫りつつあり、2030年頃に完全自動運転のレベル5まで実現することが想定されている。
自動運転には3D地図データをサーバーから供給するコネクテッド化は必須であり、さらには移動のサービス化における主戦場になりつつある。
こうした変化により、自動車をめぐるビジネスは大きく変貌する。所有するよろこびを狙ったクルマを売るビジネスモデルから、移動中のサービスコンテンツや必要な時だけ利用できる実用的価値や決済サービスなどの総合プラットフォームをいかに構築しユーザーデータをいかに獲得できるかが勝負になると予想され、また、駐車場が不要になり駅近の優位性が薄くなるなど街のあり方も変わる。
Posted by ブクログ 2019年02月02日
自動車業界を揺るがす CASE の激震を、主に電気自動車の観点から詳説し、自動運転とコネクティッド、シェアリング・エコノミーについても後段でそれぞれ触れる。
自動車産業における EV をテレビにおける液晶ディスプレイと比較して分析したところは秀逸。「液晶にみながこぞって投資したのは、それが優れた技...続きを読む術だったからではない。既存のブラウン管技術が無くても新規参入できる領域だったからだ」と喝破。逆に既存のブラウン管技術や垂直統合に固執した TV メーカーは、水平分業で大量生産されることで劇的に値段が下がり続ける液晶 TV の前に破れ去った。自動車業界とバッテリーパックの間では、同じことが起きるのか?
Posted by ブクログ 2018年11月28日
クルマの「電動化」「自動化」「コネクテッド化」がこれから不可欠の技術動向であるという話から始まり,具体的な技術の流れの過去・現在・未来を克明に描写している好著だ.自動運転に必要な技術としてLiDAR,カメラ,ミリ波レーダーを挙げて,LiDARの開発がまだ途上であることを述べていた.最新動向としてトヨ...続きを読むタのe-Palette,日産とDeNAのEasy Rider,SONYのSC-1を紹介している部分は非常に楽しめた.クルマに対する考え方がここ10年で大きく変化する予感がする.