【感想・ネタバレ】断髪女中 ──獅子文六短篇集 モダンガール篇のレビュー

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Posted by ブクログ

とても良かった。
辛い日々に、背中を押してくれた感謝の一冊。
獅子文六を初めて読みましたが、この本は女性がテーマになっていて、若い女性は強く、そしてお婆ちゃんは非常に乙女で可愛い。
女中は志願するものであるのかな?
今や、妻や娘を女中扱いする馬鹿旦那が山程増加する世の中、まあ読んでくれと言っても読まないか。
女中とは何者か?
自分を磨く為のご奉公であり、また他者とのコミュニケーションを楽しむお仕事である。
この本に出てくる男性は、非常にボケ倒していて、どうもユーモアを漢字にすると幽黙らしいが、黙っていられる訳もなく、笑いっぱなしで、非常にリラックスが出来た読書になった。
積んであるモダンボーイ編が楽しみ。

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2020年07月17日

Posted by ブクログ

どの作品も明治から戦後昭和くらいの雰囲気を感じるのに、内容はとっても新しい印象を受ける。不思議な面白さでした。編者があとがきで「未来の古典」と表現していた点、まさに!と唸ってしまった。

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2018年07月08日

Posted by ブクログ

「家事は女の仕事」が常識だった昭和という時代に、腐らずやさぐれずへこたれず、そして、軽やかにチャーミングに、女中という仕事で身を立てた女の子達が主人公の短編集。

女の子であるというだけで息をするのも難しく感じることもあるこの現代。昭和の荒波をちょっとした知恵で生き抜いた女の子達が、私に大きな力を送ってくれた。

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2018年05月24日

Posted by ブクログ

ちょっと素敵な先進女性が「シャンなモガ」(いずれも 1960年には死語化)と呼ばれていた時代のお話。現在とは比べものにならないほどジェンダーロールが明確だった時代にあって、しかし現代と比べて何ら遜色のない「新しい」女性像をコミカルに描く短篇集。いかにも締め切りに終われて書いた文芸誌小説といった印象で、獅子文六の醍醐味はやはり長編だなぁ。

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2023年03月01日

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