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Posted by ブクログ
老荘思想について知りたくて読書。
今まで認識なかったが、確かに著者の指摘通り動物や植物などの例えを巧みに利用して説明する莊子の方が分かりやすい。
人間は自然の一部であり、その自然も大宇宙の一部である。だから人間も自然とともに背伸びせず共生して生きることが望ましい。当時としてはとてつもなく先進的な考え方だと言える。
老荘思想は、日本文化や武士道に影響を与えたと言われるが、日本人が読むとなるほどねと納得させてくれる点が多いのではないだろうか。
空手など武道の師範の話からも世の中のあらゆることに対して筋目を通すことが武道の道と老子や莊子の考え方の一端を感じることができる。
江戸時代に流行したという『菜根譚』にも影響を与えているので、100語いずれもまったく初めてという感じはしない。日本人の血肉となり祖先から伝えられているのだと思う。それが発祥国である中国には継承されていないか、ほとんど残っていないことが残念。
もの壮(さかん)なれば、則ち、老ゆ
道は通じて、一たり
至人は己れなし
外の曲なる者は、人と之徒たるなり
和して唱えず
万化を楽しむ
人を愛するや已むことなし
最後は、愛こそ宇宙の心であると説明されている。
すごいの一言。
読書時間:約45分
Posted by ブクログ
老子と荘子についての取っ掛かりにはわかりやすい本だった。
原文は一つも覚えられなかったが、すごくぼんやり全体的に何を教えようとしてくれているのかは掴めた。
自分が頭に残ったのは
・水は低いところに流れる。水ってめちゃくちゃ凄い存在なのにいつだって頭が低い。
だから偉そうにするな。とにかく偉そうにするな。
という感じ。
日本では儒教の「先人を敬え」な考えがフィットしていたが、令和の時代の人には老荘思想の方がハマりそうと思った。
次はもう少し深めの本を読んでみようと思う。
Posted by ブクログ
1ページ見開きで、老子・荘子の言葉と解説が50ずつ紹介されており、読みやすいが、軽い。
ものによっては、著者の個人的な経験談が入っており、老子・荘子の話を知りたいものからすると違和感ある。
また、なんでそういうことを言っているのか背景が分からず、流行りの自己啓発書のようになってしまっている。
Posted by ブクログ
坂本竜馬の思想となった老子を学ぶために入門書として読みました。
老子の哲学の中心は「無為自然」(自然に任せて放っておく)。
荘子の理想は大自然と心を一つにして生きる人。
どちらかといえば、老子の思想を応用させた荘子の言葉が心に響きました。