感情タグBEST3
Posted by ブクログ
読み始めて、話にのめり込んでいくごとに、奥が深くなっていく小説だった。
初めは、ソーシャルネットワークにおける単なる殺人だと思っていたが、それが被害者と加害者の親によってあらね方向に、事件が展開してしまった。
でもその真相を知るのは話の後半で、私はほんとにびっくりした。この小説の登場人物と同じように、ハコとメールのやり取りをしてたのは、永沢悟だと思ってたから。
朔子も悟も、被害者と加害者であるそれぞれの子供を思うあまりに行い、自分が犠牲になってでも子供を庇う姿がなんとも胸に突き刺さる。
永沢側は控訴して話は終わってて
「ええーー。これで終わり~~?」
と続きがどうしても気になる終わり方だけど、
きっと夏樹さんは、どっちの親の気持ちも分かりすぎたからか、読者にそれからのストーリーを考えてもらいたいから、ここで話を終わりにしたのではないか。
そう思うと、この終わり方でよかったのかもしれない。
朔子が晴菜を思う気持ちと、永沢悟が彰を思う気持ち、それは形が違うかもしれないが、どっちが強く、どっちが素晴らしいと言えるものではない。
あぁぁぁ、とっても重い話だった。
Posted by ブクログ
*最愛の娘が行方不明の末、惨殺死体で発見された!母親の朔子は、携帯メールから娘の孤独を知り、愕然とする。そこで彼女は、娘の携帯に残された「メル友に会いに行く」という言葉から、ある男に辿り着くが…。思いもかけぬ、第二の事件が起きる。わが子を思う究極の愛とは!?―著者が綿密な取材と法廷小説の手法を駆使して、読者を驚愕の真相へと導く推理巨編*
途中までは予想通りの展開でしたが、まさかの・・・!二段構えに見事に騙されました。登場人物の描写がしっかりしていて、それぞれどの人物の気持ちも痛いほどにわかってしまう、そんな作品でした。読み応えたっぷりです。
Posted by ブクログ
母親の執念のなせる技か? 「娘のために」という一心で自分でなんとかしようする。
娘の携帯を見つけたところで警察に行きそうなものなんだけどね。
一方、父親は息子のために自らを犠牲にすることに。
どちらの親子も愛情は感じるが、極端で行き過ぎているのが怖い。
Posted by ブクログ
数ページ読んだところで、前に読んだことがある!と思い出しましたが再読。
犯人解ってても読ませるのはさすが作者の力か!
事件に巻き込まれる既婚の娘を可哀想に書いてる部分もあるけど、私は共感できず。
自業自得の部分もあると厳しく読みました。