【感想・ネタバレ】金持ち課税――税の公正をめぐる経済史のレビュー

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Posted by ブクログ

【金持ち課税】
経済階層と税制のお話。
異なる階層に課税する場合の考え方は3種類。①平等(比例)②支払い能力による累進③補償による累進。
現在では当然のように支払い能力に応じた税を課しているものの、その根拠は薄弱。取立てられるとこから徴収する、程度のものでしかない。
歴史を紐解くと、累進課税を積極的に選択したのは、国民の多数が参加する大規模戦争時のみ。労働階級による血税の提供に対して、一部の資本家階級だけが、国家が与えるチャンスに資産を増大させた時。翻って現在、補償が必要となる同様な事態は、ない。現実が示すとおり、課税の累進性は逆行しつつある。
累進課税が必要であれば、補償の新たな概念を示すべき。
自分のこととして考えないと、税制は”平等”な方向に向かいます。

#読書 #経済学 #税金 #みすず書房

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2019年06月10日

Posted by ブクログ

なぜ個人所得税の累進課税が許されるのか?について一つの回答を示す一冊。答えは明確で「戦争」。特に二つの世界大戦の影響の大きさが示される。また、足元の税率低下も同じ文脈で説明。勉強になりました。

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2019年02月06日

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