【感想・ネタバレ】家庭教室のレビュー

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Posted by ブクログ

家庭の問題は、家族の問題であって、他人がとやかくできることではないが、第3者によって解決できることもある。でも生半可なことではない。そして解決できるようでできない現実。今の社会の問題を見事に書き上げていると思う。 ここ最近読んだ中では上位にくる本だった。

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2023年01月11日

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一つ一つの家庭の中身を拝見できて楽しかった。
思春期の難しい年齢の子どもたちとの付き合い方。
子どもでも、一人一人、考え方や興味、関心ごと、悩みが違ってて、大人が思うよりずっと、しっかりしているものだから、いつまでも子どもを子どもとして見ていてはいけない。ちゃんと年齢に応じて、同じ立場で、一人の人間として見ていく必要があるなと感じた。

特に、杉原杏瑠さんの、満天の星空を見るところは、子どもにとって、すごく感動的な出来事で、一生の思い出になったんじゃないかなと思った。
子ども時代の思い出は、一生の思い出になるので、そういう経験も大事にしてあげないといけないなと思った。

子育ては自育て。頑張ろうと思った。
勉強になりました。

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2022年12月11日

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灰原によって多くの人の心の内面の葛藤が徐々に明らかになっているところが、灰原のすごいところだと思った。この小説は、実在する名称などもたくさん書いてあって、現実味が強い。また、時間を空けて何度も読み返したい一冊と出会えた。私も家庭教師をお願いしてた時期があったけど、こんな先生にも出会ってみたかったなって思った。

今後、伊東歌詞太郎さんの執筆作品が発売されるのを楽しみにしています✨

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2022年02月22日

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主人公、灰原巧が読み進めていくうちに次はどんなことをしてくれるのだろうとワクワクした。ただ勉強を教えるだけではない家庭教師の彼はとても奥が深い人物だったと思う。読めば読むほどほかの分野の知識も身につきます(笑)読む手が止まらないほどの面白さです。是非。

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2021年02月08日

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とても読みやすくて、一気に読み終わりました。
家庭教師って少し憧れていたけど、大変だなと思ったし、だけどこんな先生がまわりにいたらいいなあと思いました。

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2020年12月31日

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"伊東歌詞太郎らしさ"が滲み出ている気がする。主人公である灰原巧と伊東歌詞太郎が重なる部分が多々あった。大した悩みもなく平凡な生活を送っている自分では気付けないことに気付けたと思う。
命の大切さ、真っ直ぐに向き合うことの重要性がわかる本だった。真っ直ぐに向き合って救える人もいるし、救えない人もいるという世の中の無情さも分かった。

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2019年08月26日

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大学時代の独特な時間の流れ方を思い出して懐かしくなった。ワインの飲み方も学べて面白い。シンガーソングライターだからか、表現も言葉のチョイスも新鮮。心に留めておきたい言葉が沢山。
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初めは主人公の灰原が地味な人柄だと思って読んでいたけど、話を読むほどに彼の責任感や追求心の高さとか行動力に感心してしまった。各章で区切って書かれていたから読みやすかった。この本のように、一つ一つにこれだけの時間をかけて向き合えたらどれだけ力を尽くせるか。現場を離れるからこそ解決できることもあるなと納得。

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2019年08月23日

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伊東歌詞太郎さんという方はこの本を読んで知りました。

ひとつひとつの家庭に正面からぶつかって行く所などが
とても素敵でした。

やっぱり、考えさせられましたね

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2019年07月26日

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ネタバレ

『現代の教育に一石を投じてくれる』読み終えた時には、学校での教育は、どこか味気なく無味乾燥なんだという事を感じると思います!
主人公の灰原を中心に据えながら、1章ごとに1人の生徒にクローズアップしていき、その先々で生徒に諭している灰原の台詞に感銘を受けました。
各々の生徒の問題を一緒くたにするような学校のやり方ではなく、生徒の心情をしっかりと読み取り、同情してくれる、側にいてくれる、そういう灰原の姿も垣間見えて心理カウンセラーのようでもあると思った。
作者の思想の断片が、灰原や生徒に投影されているメッセージ性がしっかりと伝わってくる素敵なお話でした。読んで本当に良かったです。

p.s解決には至らない問題もありましたが、『長い目で見て良くなっていく場合もあるんだよ』という隠されたメッセージなのではないでしょうか

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2018年10月06日

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塾講師のアルバイトをクビになってしまった大学生の主人公が、紹介してくれる人がいて、家庭教師のアルバイトを始める。難しい生徒ということで紹介され、勉強を教えるよりも、勉強をしない原因を探すという物語。ちょっと重たい話もあるけれど、読みづらいと言うほどではない。食事のシーンがたくさん出てきて、美味しいものが食べたくなる。東京のいろいろな地名が出てくるのだけれど、東京出身者による東京のイメージについては、共感した。

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2018年06月17日

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それぞれ個性的な子ども達が出てきて、その子どもや家庭の抱える問題も様々で、今の社会を反映しているようだ。
家庭教師の灰原が、子ども達の心を開こうと四苦八苦する様子が、その家族の謎解きのようで面白い。
少し話が上手くいきすぎだけど、テンポ良く読めた。

どの家庭も親は子どものことを全然わかってないんだなぁ。そして、考え方とかは子どもの方が大人なの。
仕事とかでは一人前でも、我が子のことや夫婦のことになると冷静に考えられない。そんだけ自分にとって大切なものなんだと思う。必死になってるのは事実。それが上手くいかないことが多いだけ。


東京の風景描写はもっと少なくても良かったかな。登場する子どもたちは、東京だけに特別に存在しているわけじゃなないから、舞台は全国どこでも良かったと思う。
田舎人や地方人を卑下する描写はちょっと嫌かな。私は作者のことを知らないが、なんだかバイアスのある人に感じられてる残念だ。

食べ物に関する話は、井之頭五郎さんを彷彿とさせる…物語的にはCM的な感じ。重い話の時はちょっとホッとできていい。

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2022年09月01日

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伊東歌詞太郎さんはライブにも行かせていただいて、ライブ終わりに一人一人の目を見て手を振りながら「ありがとう」と言っていたように、とても優しくて、素晴らしい感性の持ち主だと感じました

その優しさというのがこの一冊から感じられました。
しかも、ただ家庭教師をして生徒の成長を描くだけではなく、「勉強はなぜするのか」といった哲学的な考えも載っており、勉強になりました。
唯一言うとすれば、羽田くんのお父さんのことがモヤモヤしたまま終わってしまったなーという感じですが、とても面白い作品でした!

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2020年04月19日

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たまたま本を探していたときに「伊東歌詞太郎」さんの文字が目につき、小説を書いていたんだと興味を持ち購入。
伊東さんは、youtube「歌ってみた」動画で知っていましたが、まさか小説家デビューしていたとは知りませんでした。
早速読んでみると、歌詞を作っているというベースがあるためか、わかりやすい表現で、世界観に溶け込めました。
塾講師だった主人公が、あることがきっかけでクビになり、その後、ある人物から家庭教師として働いてみないかと誘われます。全6章+αという構成で、章ごと(第1章を除く)に様々な事情を抱えた家族に出会い、解決していく物語になっています。
作者の得意分野だったのかわかりませんが、塾講師など今まで経験してきたことを活用して、小説に生かしている印象がありました。章ごとの冒頭に出てくる東京の紹介は、多分作者の呟きじゃないかと思うくらい、リアルで面白かったです。

最初の章の方は、いい余韻を残したまま、終わるのですが、後半になると、ちょっと雲行きが怪しくなります。ディープさが増していき、主人公の悔しさ・怒りが滲み出てきて、胸が苦しかったです。それまでスカッと明るかったのに最後の方で、グッと暗い感じになったので、その落差がなんとも言えなかったです。
また、家庭教師としてスカウトした人物が気になったまま、終了したので、続編があるのでは・・・という終わり方でした。
まだ、小説としては、一冊しかありませんが、ぜひ続きを書いて欲しいなと思わせてくれました。

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2019年12月14日

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まるで自分も家庭教師になったような気分になり、面白かった。最後章のトップ塾に通う子が出てくる話が一番印象的だった。友達がいじめが原因で自殺してしまう。その子のことを思うととても胸が痛かった。

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2023年03月20日

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ネタバレ

塾講師をクビになった主人公が、その原因を作った生徒の父親から個人家庭教師として生徒を紹介してもらい、問題を解決(?)してゆくお話です。
誇れることもない(と自称している)大学の2年生が、数回会っただけでその家族から絶大な信頼を得る、ベテラン塾講師のような分析や指導方法を持っている、年上女性とテキーラを飲みあうなど、ダウトなイメージを持ってしまいました。なんだか雑誌の広告にあるダイエット商品の成功譚を読んでいるかのよう。
伏線やどんでん返しがあるわけでもなく、都合よく話が進んでいきます。それなりのテーマを持ってきているはずなのになんかチープな感じがしてしまうのです(若い人向けにわざとそうしてるのかな?)。
なので、高評価が信じられません。
創作家としていろいろな作品を出しているのはすごいと思うのですが、小説家として見てしまうと、まだ伸びしろのほうが大きい人だと思います。

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2022年05月28日

Posted by ブクログ

伊東歌詞太郎って名前を見てえ?!!歌詞太?!!小説書いたの?!!これは読むでしょ!!ってなりました。
感想としては歌詞太って頭よかったんだ...ってのが1番。

家庭教師とちょっと問題を抱えた生徒の話で、わかりやすくてすっと入ってきてどんどん惹き込まれる感じが歌詞さんが書く歌詞のようで(紛らわしい笑)やっぱり歌詞さんだなって思った。
主人公の人柄も素敵だしなによりも観察力が素晴らしい!
東京の裏話も興味深かった。
面白くてどんどん進むからすぐ読み終わってしまった。
最後は泣きました。

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2019年03月02日

Posted by ブクログ

3.5
塾講師のバイトをする大学生・灰原巧が、ある出来事で塾を解雇され、それがきっかけで家庭教師をする事に。
問題を抱えた家族の中に入って行く事で、自らが学んで行く物語。
内容的には、株式投資やワインの知識、女性からのアプローチの躱し方等、ある程度の年齢なのだろうけれど、何故か表現に幼い感じを受けた。どこかで何度か読んだ文章をそのまま見ている感じかな?

処女作のようなので、今後変化して行くのだろうか?

第1話
羽田勇気・・親が忙しくディズニーランドに行けない勇気を巧が連れて行く事に。
それがバレて塾を解雇された事に責任を感じた勇気の父は、家庭教師のバイト斡旋する。

第2話
松田順・・私立中学3年の順は受験はおろか勉強の意欲を全く見せない。順の内面を探る巧は順の学校の文化祭に行く事に。そこで順の映像クリエイターとしての資質を垣間見る。

第3話
庄村梨子・・優秀な成績だった梨子が3年になって一切勉強をしなくなった。小学生時100m全国大会に出場するほどのランナーだった梨子。
だが2年の終わりに悪性骨肉腫と診断され、治療の成果もあまり得られていなかった。

第4話
木田泰明・・私立名門中学 に通う泰明が不登校になった上、家族ともコミュニケーションを取らなくなった。原因は尊敬する父親の不倫だった。
不倫相手の女に会いに行った巧と泰明は・・

第5話
杉原杏瑠・・本来明るい性格の杏瑠が急に根暗に。小六の杏瑠は密かに 23歳OLを名乗り自らの株式投資を書いたブログをアップしていた。
一方、有名アパレルショップのプレスをしている母親は巧を誘い出したバーで巧を誘惑するが・・

第6話
菅原満博・・成績も優秀で有名塾にも通う小6の満博だが、カバンに小比類巻という同級生のテキストを隠し持っているのを発見し、満博の持つもう一つの顔に気付いてしまう。

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2018年11月07日

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