感情タグBEST3
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ミストの原作目的で読んだ。ミストの不気味さ、救われなさは文章でもありありと伝わってきて、映画とは異なる結末もまた良い。他の短編では、ジョウントが一番気に入った。淡々と語られる事実と、迫りくる懸念…あるいは恐怖。そして迎えられる結末。何度も読みたくなってしまった。
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町を霧が覆う。
その中には何かわからない異形のものがいて、人々はスーパーマーケットに閉じ込められる。
なんか、映画になっているそうな。
で、その最後はとんでもない、らしい。
というのでがぐぶるしながら読んだ。
って、短編集です。
「ほら、虎がいる」から始まって、じわじわと恐怖のアクセルを踏み込んでいくって感じ。
「ジョウント」で、うへってなって、「ノーナ」の説明のできないわけのわかならない不安。それが「カインの末裔」ではじける。
「カインの末裔」が地味に怖いです。タイトルで、想像できるし、その通りなんだけど、怖い。怖い理由がわからなから怖い。すごいありそうで怖い。
そして「霧」
一瞬凪いだ感じになるのだけど、そこからはエンジン全開って感じでぶっちぎっていきますよ。
って、最初から映画化の予定があったのだろうか。
とても映像的なのだ。ものすごく濃い霧で、一面真っ白で何も見えないのに、映像的。
と、パニックになっていく集団真理が、以前だともっと殺伐と描いていた気がするのだけど、キングもまるくなったものだと思っていたら、主人公なにやってるんだ。と、ちょっと怒る。
多分、映画とは違う結末なんだろう。
これはこれで余韻があっていいのだろうけど、やっぱり明るくはないよね。
やっぱり、キングだよね、って思うのである。
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「キングを読むならまずはコレ!」ということで、キングの短編傑作選。キングは全部読んでるよな?と思いつつ、手にしちゃったよ。
『ジョウント』は読んだら、ベスタ―も再読したくなった。
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短編集で5本の作品が掲載されている。
ほら、虎がいる…7ページで終わる超短編。よくわからなかった
ジョウント…瞬間移動の話。眠らせて移動させるが、起きたままだと想像を絶する事態に。
ノーナ…読み終わった後にまた最初から読むと理解できるタイプ。
カインの末裔…これも10ページと超短編。断片すぎてもっと読みたい。
霧…タイトル自体は「霧」だが、霧は隠れ蓑なだけでその中にいる全貌が不明な生物との戦い。最後に決着がつかず結果がどうなったかわからないまま、手記が残されるという形で終わるのが怖い。少し前の時代のアメリカの暮らしがわかり、固有名詞がかなり出てくるのがリアル。
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○ミスト
まず始めに、映画とは全く違う結末であること。原作の方が慈悲やら希望やらがあっていい。クリーチャーの表現力とかもさすが。映画を観るとクリーチャーの印象が強過ぎるが原作を読むとそれよりもミセスカーモティの怖さが際立ってクリーチャーよりも人の怖さ優先な感じがよかった。
○ほら、虎がいる
こういう幼い子どもが主人公の話でもこういう雰囲気出せるんやな
○ジョウント
これ、めちゃくちゃおもろかった。ほんまにほんま、ラストまではシンプルにおもろいSF。やけどこれがラストでどんでん返し。どんでん返しっていうか一気にジャンルが変わるっていうか。とにかく起承転と結の切り替えがめちゃくちゃよかった。伏線回収と言うとちょっとズレるけどでも読み返したらたぶん見つかるんやろうな。
○ノーナ
これもラストそうきたか!ってなる作品やな。わりと暴力描写が多いからそこに目が行きがちやけど多分、ラストのオチも含めて考えると精神面の不安定さみたいなのがメインっぽい。バチバチに殺めてるのに性に駆られるってもう典型的なサイコ。でもその主張は控えめ。でもそれがいいやと思う。全てはラストに向けての助走。
○カインの末裔
別冊、骸骨乗組員参照
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「霧」、映画を思い出し、あのラストを思い出す……。ホラーとしての終わり方、インパクトとしては映画かなと思うけれど、オリジナルのこの、微かに希望を感じる(けれど嫌な想像しかできない)ラストもなかなか良いなと思った。
個人的に好きだったのは「ジョウント」と「カインの末裔」だった。
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スティーブン・キングを読んだのは初めて。映像が浮かぶ文章力。まるで映画を見てるよう。心理描写も怪物の描写も丁寧で緻密。怪物が出るまでがじっとりと一番怖くて、これ読めるかな?と思っていたけど実際に出てきてからはパニックホラーのように楽しんで読めた。
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大好きな映画の原作
いつか読みたいと思っていました。
結末が映画と違うと聞いていたので
それも楽しみでした
霧以外の短編もなかなか。
スティーブン・キングといえばのキャッスルロックという地名が出てきて盛り上がりました
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確かにこれは面白い。SFな「ジョウント」と、表題作の「霧」が好みだった。恐怖だけでなく、それによって起こる人間模様やドラマを描いてくれるところが良いのだろう。結末が異なるという映画版ミストも見てみたいところ。
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初、キング。
なんといっても表題作。映画は絶望のラストシーンでしたが、原作はそこまで踏み込んでいない模様。怖気付く類のホラーではなく、身の危険を感じるテラー的な作風と感じましたが果たして。しかし、長篇はなかなか読む気が起きないんですよね。。。
それはそうと、SF好き的にはアルフレッド・ベスターの「ジョウント」が出てきたのが嬉しかったり。本書にもSF作品が収録されてたように、他にもSF描いてたりするのかな。
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面白かったです。
満を持して「霧」を読みました。
それまでの短編も面白かったです。
「ジョウント」、読み初めて既視感…と思ったら再読でした。途中の、奥さんを、出口への通路を切ったジョウント回路に放り込む殺人、恐ろしかったです。天国にも地獄にも行けず、永遠にワープし続ける絶望。
「カインの末裔」は「ゴールデン・ボーイ」の結末を連想しました。短いですが印象的。
そして、短編集の半分以上を占める「霧」はすごかったです。怪物と死の恐怖と絶望、閉鎖的な空間での追い詰められた狂気。
異形の怪物と戦ったり、マーケットから出ていく出ていかないの駆け引きにドキドキしながらも、自分だったらどんな行動取れるかなと思い、多分マーケット出ていけずに死ぬ…と思いました。
「もういちど太陽が見られるなら、どんなことでもするわ」という願いが、登場人物の憔悴をとても感じさせました。
異形のは気持ち悪さでいっぱいだったのですが、マーケットから出て車を走らせているときに現れた大きなのには畏怖する気持ちもわかる、となりました。絶対的な絶望なんだろうな。
霧は映画があって、原作と映画では結末が違うらしいので映画も観ようと思いました。スティーヴン・キングも映画を気に入っているようです。
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その町を覆ったのは霧―目の前さえ見通せぬ濃霧。その奥には何かおそるべきものが潜む…豪雨に襲われてスーパーマーケットに集まった被災者を襲う災厄とパニックを描き、映画化、TVドラマ化された伝説の中編「霧」他、「恐怖の帝王」の凄みを凝縮した問答無用の傑作集。キング入門者に最適、キング・ファン必携の一冊!
ほら、虎がいる
:不条理系? 状況の切迫さはひしひしと伝わってくる。
ジョウント
:SF。「あそこには永遠がある」。霧の次に好き。
ノーナ
:ファムファタルものかと思っていたら、サイコものなんでしょうか。いまいち腑に落ちず。
カインの末裔
:解説には犯罪小説とあるけれど、上と同じくぴんとこず。
霧
:ホラーとサスペンス。視覚的には前者のほうがインパクトがあるけれど、文字としてみるぶんにゃ後者のほうが残ります。「後味の悪い映画」としてよく上げられますが、結末は違うんですね。
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日常をちょっと飛び越えたとこにのぞく
あり得ないけど想像できるほどに手が届きそうな
非日常の恐怖。
衝撃のラストと話題の映画「ミスト」の原作については
ある一文をもとに、よくもここまで悲惨なオチの
映画に仕上げたものだと感心をしてしまう。
「ジョウント」の破滅的ラストをジワジワと
予感させながら語られる物語の空気には
思わずのめり込みページをめくる手が止められなくなる。
他の2作も少ないページの中で、一種復讐の恐怖
狂気の恐怖を充分に味あわせてくれる。
Posted by ブクログ
養老先生がよく読んでらした有名作家の短編集だったので、手にしましたが、翻訳本は当たり外れがあります(私には)。中ではジョウントという短編は怖かった!ホラーの表現が上手いのかな
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これぞキングの傑作短編集。有名なミストは映画と違った結末で、個人的には原作の方が好きだった。(映画は救いが無さすぎる…)
異常事態に精神が耐えきれなくなった人々が変わっていく様や、クリーチャーの絶望感の表現が絶品。
ほかの短編集も全てまた読み返したいと思わされるくらいとても良く、特にジョウントのSF世界から堕とされるラストは記憶に深く刻まれた。
Posted by ブクログ
どこかうすら寒さを感じさせる、何とも言えない読後感が残る短編集。
パニックを描いた「霧」は息を詰めて読んでしまうほど、緊迫した空気が漂っていた。
霧の中に潜む“何か”に対する気味悪さや徐々に追い詰められていく恐怖心を、ここまで見事に表現できるのは凄い。
「ジョウント」もなかなか強烈だった。
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ミスト
いつものキングの長ーい前置きから転がるように進むストーリーが、短編としてコンパクトになっていて読みやすかった。怖くてどうなるのかわからなくて読むのが止まらない....と思ってたらあのラスト。イマイチぴんと来ませんでした。これは訳のせいもあるのかな...
映画のラストのほうが、ある意味わかりやすいですね。
他の短編は、意味がわかるようなわからないような...正直ミストだけが楽しめたらこの本はいいと思いました。
キング初心者におすすめかといえば、やっぱり代表作と呼ばれるような長編から読むのが1番いいんじゃないかと思いました。
Posted by ブクログ
スティーブンキング初読み(多分)
4編の短編と、映画「ミスト」の原作「霧」を収録。
「霧」街を突然霧が覆い、スーパーマーケットに閉じ込められた主人公たち。霧の中には「何か」がいる。出て行った者たちは次々に殺され…という不条理ホラー。
状況が少し分かりづらくて読みづらかった。これは映画で見た方が分かりやすいかもしれない。映画はラストが原作と異なり、かなりの鬱映画のようだ。(原作でもだいぶ鬱だけど)気になるので機会があれば見たい。
「ジョウント」は五億年ボタンを思い出した。
どの話も、結末がぼんやりしていてやや消化不良気味。
Posted by ブクログ
全体的に後味が悪いですね…!
世界観が独特で、オチがきちんとわからないままの作品もあったりします。
ミストの前の短編でしたら、「カインの末裔」がお気に入りです!
そして表題のミスト…「霧」ですが、本当に怖いですね。
謎に満ちた化け物が、無駄に種類多く存在する時点で、私だったら精神崩壊です。
霧の外側に出れるのかと思いきや、ラストは…。
登場人物が全員、何も悪い事をしていない一般人という点でも、理不尽な状況が表されていると思いました。
Posted by ブクログ
仕事で疲れている時に外国モノはなかなかヘビーだったけど面白かった。
それぞれなかなか印象的。 ノーナ…。
てかミスト、映画とラスト違うんですね。
あの映画本当いつまでたっても余韻消えない系で随分昔に観た作品なのに未だに印象かなり強いのだけど、監督も思い切り凄いわな。
そして映画では観ていたものの小説としてスティーブン・キングを読んだのが何気に初めてでビックリ。
こういうのも良いですね。