【感想・ネタバレ】てのひらにひとつのレビュー

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Posted by ブクログ

36歳で定職を持ちながら医者をめざす攻と、塾のバイトで攻に英語を教えることになった大学生の受というひねった設定。攻の鷹揚でありながら優しげな雰囲気もいいし、受の恋愛慣れしていないところも可愛かった。二人が結ばれたのは良かったけど、最初の話は受の一人称で攻の心情が語られなかったため、ノンケ攻がわりと抵抗なくすんなりと受を好きになったように感じられた。
逆に、次の話では攻の一人称のため、肝心の受の葛藤があまり伝わってこなかった。遠恋の二人のすれ違いは、受視点の方が見たかったというジレンマ。でもこれは好みかな。
タイトルの意味が作中にでてきたところで鳥肌。二つの話を合わせてこの作品でした。

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2017年05月20日

Posted by ブクログ

健気。ひたすら健気。

地味な二人の話だけど、すごく胸がきゅ~っとなる。
何もかも諦めることで自分を律してきた宮下(大学生・塾講師バイト受)と安定した仕事があるのに一心に医者になるために大学受験をしようと予備校に通う日下部。
宮下の塾にそんな日下部が入校し、あからさまに無理だと決めつけ面倒なものを押し付けるかのように学長に日下部の担当を言い渡される宮下。
それでも、まっすぐ頑張る日下部を見て、自分がたくさん諦めて、期待しなければ傷つくことはないと生きて生きた自分にないものを持つ日下部にどんどん引かれて。

視点が受け視点で始まり、思いが通じた後の2話目が攻め目線。
気持ちの補完があるからとても分かり易くて良かった。
取り立てて大きな事件とかないけど、同性愛者だということを高校時代に気づきそこからいろいろ傷つきすべてを諦めてきた宮下君が日下部さんを好きになり、諦めて生きることで平穏だった生活を捨て、ちゃんと希望を持って歩いていく姿がとても強かった。
心を決めてしまえば迷いなく、10以上も年上の日下部さえも支えようとする強さ。

2話は医学部に受かったけど、場所が遠くなり付き合って1か月で離れ離れになって二人の話。
大切だからこそ支えたい。
日下部さんの宮下君への愛だだ漏れで可愛いかった。
でも、何もかも初めての宮下君の不安や戸惑いをわかってあげるべきの日下部さんが少し驕り過ぎて、宮下君を不安にさせちゃったり。
なのに、それでも最後は宮下君は逃げずにまっすぐ気持ちをぶつけたり。
終始、宮下君の男気があっぱれでした。
30も過ぎると、経験が邪魔をすることってあるもんね、日下部さん(笑)
この二人の未来をまた読んでみたいなぁと思いました。

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2015年01月20日

Posted by ブクログ

いいお話でした。
一生懸命に恋をする二人のお話。
ひきたつキャラではないけれど、そんな普通さが良かったです。

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2013年12月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

社会人・日下部拓道×経済学部生・宮下和音
塾講師のバイト先に入塾してきた社会人日下部は医学部受験を目標としている。
進路も恋も諦めてきた和音の秘密を受け止めてくれる大人な日下部に惹かれていくが・・・。

丁寧に書かれている印象だし、和音の心情がむりなく伝わってきて切ない。
後半の書き下ろしは、日下部視点。こちらも、大人な彼の恋する姿が微笑ましく、なんか照れくさい。
真摯に二人の関係を続けて行こうとする姿に好感がもてる。

ブログが開設され、SSが公開されているが、こちらも一読の価値有。ちょっと泣けるかも。

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2013年04月26日

Posted by ブクログ

★4・5
すっごい良かったー!素敵なお話できゅんきゅん!和音の健気さいじらしがもう・・・ったまらなかったです。日下部さんに恋して、想いが通じ合ってほんと良かったねぇ!今は遠距離でもどかしいこともあるかもだけど、きっとこの二人なら乗り越えていつまでもずっと一緒にいるんだろうな~という感じがしました。10年後の彼らの姿も読んでみたい。

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2012年11月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

包容力オトナ攻×大学生けなげ受。優しい調べの年の差ロマンス(はあと)(帯より)

大学進学塾講師のバイトをしている大学生の和音(かずと)のの生徒として、医学部受験を目指す社会人、日下部がやってきます。周囲から影で「受かるはずない」とばかりの態度をとられても努力する日下部を応援していくうちに・・・。

全体的にほんわかできるお話でしたが、少し消化不良。
和音くんのビアノとの関係とか、弟との関係がもう少し詳しく書かれていたらいいなあと思います。二人だけの話でもいいんでしょうが、ひっかきまわす誰かがほしかった。

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2012年09月22日

Posted by ブクログ

月村さんの推薦が書かれた帯につられて購入。
敬語で優しい年上の攻めだとか、自分の境遇から諦観主義になってしまった受けだとか…設定は(良い意味で)月村さんチックな作品でしたが、最後までイマイチ感情移入出来ずに読み終わってしまったという感じ。今後に期待します。

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2012年08月18日

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