【感想・ネタバレ】プラットフォームの経済学 機械は人と企業の未来をどう変える?のレビュー

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Posted by ブクログ

題名は『プラットフォームの経済学』だが、広い意味でのプラットフォームを扱っている。
(2018年当時の)最新のテクノロジーについての論考と、技術と人間と組織との関係も考察されている。
出版された5年前よりもむしろ今読むほうがリアリティを持って受け入れられるのではないだろうか。

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2023年08月07日

Posted by ブクログ

デジタル技術の進化による環境変化を、AI、マッチングプラットフォーム、ブロックチェーン技術の観点から論じている1冊。
重厚な1冊だが、技術的なテーマだけに特化することなく、経済性への影響・変化を連続性をもって語られており、ビジネスパーソンとして本領域を学ぶ上では活用しやすい形で情報が整理されているのではないか。
特に後半については従来型組織と分散型自律組織(DAO)との対比まで触れられており、2018年時点で既にここまで論じられているというのが衝撃。

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2022年05月11日

Posted by ブクログ

総じて読みやすく、かつ、有用な本だと感じた。

経済学の観点からプラットフォームを説明していることが、エンジニアとしてプラットフォームの技術面に興味を持っていた私にとって新鮮だった。改めてタイトルを見返すと、たしかにプラットフォームの「経済学」であった。引用が豊富であり、その中には経済学の参考文献も含まれている。

事業提案をするときに、市場は将来こうなり[そう]だから、こういうことをやれば、こういう理由で儲かり[そう]という説明が必要だが、この[そう]の部分の検討材料や説明時の根拠として、経済学の観点が有効かもしれないと思った。

時間の都合でざっとページをめくっただけになった、第3部「クラウドとコア」も勉強になりそうなので、いつか読みたい。

第1部 第5章 まだ人間が必要とされるのは
技術の進歩に伴い、定量的なスキルよりも、高度な社会的スキルがますます重要になる。それら二つのスキルの組み合わせが求められる。
衝動や感情が絡む仕事は、これからも人間がやる方が良い。共感や思いやり、リーダーシップ、チームワーク、コーチングを伴う仕事がこれに該当する。

第2部 第7章 プラットフォームを巡るスマートな戦略
プラットフォームをオープン化し、幅広く多様な供給を募ることが、成功するプラットフォームの特徴の一つ。iPhone のオープン化されたプラットフォームは、多様なアプリケーションを生み出し、千差万別の消費者の好みを満たした。アプリケーションが補完材となり、価格を下げずに本体の需要を増やすことができた。【一般的に産業系では、要求も顧客もこれほどの規模やバリエーションはない。この場合、オープン化に顧客はメリットを感じないし、供給者も集まらない?】

第8章 なぜプラットフォームは栄えるのか
O2Oプラットフォームは、「アフターデジタル」で出てきたOMOとは違う概念のようだ。Upwork はO2Oプラットフォームの一例。試してみたいと思った。

第9章 そのビジネスにチャンスはあるか?
二面市場の特徴として、一方の側で料金を引き下げると、両方の側で需要が増え、双方にメリットがもたらされる。つまり、売り手側のメリットは、高収益化ではない。クレジットカードがこの一例。カードの会費を無料にするどころか、キャッシュバックやマイルでマイナスの値段にされることがある。

差別化要素の有無が、プラットフォームに駆逐されるかどうかのキーである。都市部の移動には差別化要素が乏しいから、既存事業者はUberから大きな影響を受けた。一方、宿泊は差別化要素が極めて大きいため、ホテル業はあまり影響を受けていない。

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2021年04月17日

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ネタバレ

今後発展していくであろう、マシン・プラットフォーム・クラウド(crowd)について詳述している本書は、これからの未来を予知している様なものでもあり、将来を考えていく上で必須な知識であると思った。
特に、インターネットが発達した要因に、完全・無料・瞬時という3つが重要であったことは面白かった。

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2020年10月11日

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プラットフォームの日本語訳って”舞台”とか基盤”って意味がり、ビジネスでいうとアメリカのGAFAやUber、Airbnb等、需要者と供給者を結びつけるプラットフォームを構築して莫大な利益を上げています。そんなプラットフォームについて人工知能やロボット、ビットコイン等の科学技術を絡め解説されています。全部で13章の構成となっているのですが、それぞれの章末に”この章のまとめ”と”あなたの会社では?”の項目が有り、一方的な知識のインプットに終わらない様、著者の優しさが感じられます。500頁程と読み応えのある本ですが、その内容の面白さに一気に読めちゃいました!

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2020年05月16日

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前作「ザ・セカンド・マシン・エイジ」に続く、引き込まれるような面白さ。free, perfect, instantなテクノロジー・ベースのサービスに無限の希望が拡がる。500頁の大作が苦に感じさせない、疾走感がある。

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2018年05月10日

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☆3.5くらい?。間を開けすぎて読んだので結局何だったの?という印象が一番強かったが、ブロックチェーン等、所々興味のある箇所はあり。原著のタイトルはMACHINE,PLATFORM,CROWD :HARNESSING OUT DIGITAL FUTUREなので、ちょっと日本語のタイトルは違うかなぁ、と。

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2019年09月13日

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プラットファーマーの時代となった現代における、企業のあり方について考えさせられる本。
人間にもまだまだ活躍の場所があるという事だと理解したが、会社がこの先うまく対応していけるのか、世界の動きについていけるのか心許ない。

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2019年09月11日

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「人間はテクノロジーを使って何をしたいのか、目的を明確にしなければならないし、人間の価値について深くかんがえなければならない」

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2019年03月19日

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◯企業は人間とマシン、モノやサービスとプラットフォーム、コアとクラウドのバランスを見直す必要がある。(39p)

◯企業が存在する根本的な理由の一つは、市場参加者が必要に応じて都度集まるやり方では完備契約が結べないことにある。(467p)

★世界を変えるテクノロジーを3つの切り口で整理。訳が良いのか読みやすい。
★各章の終わりにまとめと、自分の仕事に応用するための質問があるのがよい。

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2018年06月30日

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Machine,Platform,Crowd
ビジネスの世界を変える3つのトレンドはマシン、プラットフォーム、クラウド

プラットフォーム;フリー、パーフェクト、インスタント
ロボティクスの近年の進化は5つの要素が同時並行的に発展した。
DANCE; Data,Algorithm,Network,Cloud,Exponentially improving hardware

ポランニーのパラドックス
我々は語れる以上のことを知っている。


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2018年04月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

■人間とマシン
・人間の強み
 「窓の外を見る」
 偶発的要因を考慮、常識。

・ルールより統計へ
 コンピューターは子どもと同じ統計的パターン認識、
 大人はルールに基づくシンボリック手法で習得。

 英語の形容詞の順序ルール
 自分の意見、大きさ、年齢、形状、色、原産地、材質、目的の順。
 ルールが多すぎ、守れない。

■物理的なモノ・サービスとプラットフォーム
・ここ20年間の地殻変動「オンライン プラットフォーム」
 Free 無料、Perfect 完全、Instant 瞬時

 O2Oプラットフォーム
 オンラインを介したオフラインビジネス
 UXが武器とし、情報の非対称化を解消
 2面市場:売り手と買い手の価格弾力性

■コアとクラウド
・専門家(コア)に頼るな
 大前提に固執、組織の硬直化、機能不全に。
 クラウドの門外漢をネットで結び付ける。
 
・ビットコイン・ブロックチェーン
 中央権力とは無縁のコミュニティ
 分散型公開元帳

・マネージャー
 数学的スキルよりソーシャルスキルが必要に
  複雑で早い変化への対応への橋渡し
  数値だけでは納得しない
  人間は一緒に働くのが好き
  
 
 

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2018年07月30日

Posted by ブクログ

ネタバレ

日本語のタイトルが内容を必ずしも正しく表していない。が、プラットフォーム、AIなど、最近のデジタルトレンドや今後の方向性についての知見が語られている。その中には、プラットフォームの二面的・多面的なネットワーク効果や補完財の需給関係といったタイトルどおりの内容も含まれてはいるが、それがメインではない。むしろ、人間とAIなどマシンの能力、直観と論理的推論をどう組み合わせるのがベストなのか、ということを主題としている。その意味では、サブタイトルの方が本書の内容を的確に表している。

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2018年07月22日

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