【感想・ネタバレ】R.E.D. 警察庁特殊防犯対策官室 ACTII(新潮文庫nex)のレビュー

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Posted by ブクログ

ー どうして逃げなかったの、どうして救いを求めなかったの。警察官をやっていると、どうしても被害者に、そう訊きたくなる瞬間がある。

(けれど、ヒトがヒトを奴隷にするというのは…そんな解りやすいものでもなければ、そんななまやさしいものでもない)

その学習と依存と恐怖のメカニズムは、人類が約一世紀を掛けてもまだ、アウシュヴィッツから学び尽くせていないものだ。ヒトが抵抗の気概を、だから性根と覚悟を奪われてしまうのは、直接的な暴力によるところも大きいが、それよりも何よりも、誇りの否定によるところ大である。

(誇りの否定とは、すなわち恥辱の日常化)
そして、それはどんどん内在化する。 ー

人身売買をテーマにしているので、人を選ぶ作品。
古野まほろ節は止まらない。
そして、混乱した社会秩序の治安再建のためのシステム構築に必要不可欠な必要悪の構想。続編はそれに挑む感じなので楽しみだ。

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2019年07月14日

Posted by ブクログ

前回のでやっとメンバーや設定が把握できたので、一気読み。ただ少女の人身売買組織摘発の話は結構描写もエグくて重かったなぁ…。そういう意味で「オニキス」の方が個人的には好み。

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2022年03月02日

Posted by ブクログ

シリーズ第2作。今回は少女人身売買を叩く。
とは言うものの、前作と比べると戦闘シーンは少なめで、潜入捜査や追いつめていく感じが前面に出てきている感じがする。
今回は新たな巨悪と巨大な国際組織との戦いの始まりといえる物語。今回だけで終わりではなく、次の巻にも続くようだ。次巻はフランス編か?
日本の警察庁というタガが外れた時の活躍がどうなるか、楽しみ。

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2020年11月14日

Posted by ブクログ

シリーズ第2弾。
厄災に見舞われた後の新首都・中京都を舞台にした近未来警察小説。
設定も登場人物もかなり無理があって、突っ込みどころ満載なのだけれど、意外にもシリーズ第2弾では登場人物に愛着が湧いていたことにびっくり!
「R.E.D」の本来のメンバーは6人。前作では均等に描かれていたが、今作では時絵と舞春のどちらかと言うと戦闘派の2人がメインで活躍しており、他のメンバーの登場シーンが少ないのが、少し残念。
今作では官僚が絡んでいる国を挙げての少女買春がテーマになっており、最終的なボスとの対決はお預け…と言うことは、必然的に第3弾があるのだろう。
現実的ではないけれど、これはこれで意外にハマるシリーズになってしまったことに、本人が一番びっくり…

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2018年05月02日

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