感情タグBEST3
Posted by ブクログ
読みやすい、面白い。
日常の夫婦のやり取りや経験からの価値観。物を書くって、日々に意味を持たせてくれることなんだと感じた。
M子さんのことが大好きで50過ぎても弱さを認めて寄り添って欲しいという感じ、愛は永遠では無いけど。愛に溢れてる。
子どもがいない夫婦の在り方の勉強機会
Posted by ブクログ
あまちゃんの喫茶店マスター、『クワイエットルームへようこそ』の作者 くらいの認識しかなかったが、この人きっと面白いだろう、という予想で読み始めた本書。
確かに面白い。
特に茨城の箱入娘であった妻のキャラがいい。
お互いの出身県話で「北九州」「土浦」のくだりが笑える。
出身じゃないけど、茨城在住のワタクシ、松尾さんなら「イバラギ」と発音しても許すよ。
Posted by ブクログ
松尾ちゃんのことはもう何十年も好きだから、もちろんエッセイも毎回、松尾ちゃんらしいな…と面白く読めるのだけれど、この本にはとてつもなく考えさせられました。それは書き手ではなく、私の問題で。
私は結婚もしないし、子供も作らないと決めています。恋人にもそれは伝えています。それは人に色々な思いを与えるだろうけれど、私はそう考えています。そのことがどういうことなのか、それを本当によく書いてくれていて、時々、泣きそうになりました。
色々な人がいていい。そんな風に思えた一冊でした。
Posted by ブクログ
松尾さん。大ファンだったのに、最近少し心が離れていたのは、自分が年を取ったからかと思っていたのですが、この「東京の夫婦」は、落ち着きと面白と哀しみのバランスがとても心地よく、久しぶりにひと息で読み切りました。
松尾さんの強烈なアクが、極上の毛布に包まれているような、静かで、美しささえ感じる一冊。
良い方と結婚されたのだな、と嬉しくなりました。
Posted by ブクログ
ーーー東京の片隅で、無宗教で、子供を持たないことを選択し、ただひっそりと死んでいこうと決めた夫婦だって、世にはたくさんいるのだ。ーーー
茨城出身の一人娘で箱入り娘。
福岡出身、既婚暦あり、職業松尾スズキ。
年の差は20。
「だいたい」で生きてきた男と
「厳密」に生きてきた女の暮らしは読んでいて微笑ましい。
子供についての記述はいろーんなことを考える。
自分たちのあり方を「ほぼ、ゲイ」と喩えるところなんてユーモアがあるのだけど、すこし、じっと考えてしまう。
松尾さんは子供がほしくない自分を、欠陥だ、冷たいのでは、と考えるが、まじめで、先を読んでいるからこそ、選ばないという選択をしたのだとおもう。
自分より20も若いM子さんの老後に思いをはせてつらい気持ちになるところも含めて、まじめで、誠実で、やさしい、とわたしはおもう。
結婚も、子供も、通例なんてない、とおもっている。
とはいえ、ある。
あるから、みんな、しばられる。
逸れたひとは、なぜか悪者、みたいになる。
自分にも身に覚えがあるなあとおもって、2人の生活を読みながら、心中穏やかでない部分もあった。
松尾さんの文章はやわらかい。
けっこう、ひらがながおおくて、わたしは好きだ。
だれにでもわかる文章で、だれにもわからないことを書いていて、答えはスンっと出てこないけれど
これでよかった、これがよかった、と笑って言ってほしいなあっとおもった。
Posted by ブクログ
松尾スズキさん、荒っぽい男の人なのかなと思いきや、奥さんのことをとっても想っていることが伝わってきて微笑ましくなりました。
フラフラしてて奥さんに怒られちゃうところとか、契約書が読めないところとか、自分と似てると思ってしまった、僭越ながら。笑
Posted by ブクログ
雑誌「GINZA」に連載していたエッセイをまとめたもの。
それほど厚くはないが、年数は3年ほどにもなり、
夫婦の歩みも相応で、興味深かった。
子供や家族のエッセイは、男性が書いた方が読みやすい気がする。
普通の一般女性、でありながら、
事務能力が高かったり、介護まわりの知識や経験が多かったりと
一緒に生活するうえで、頼りになる方なのが、
読むほどに分かってくるのも面白かった。
書けないことも多々あるだろうけど、普通に夫婦で起こる日常のことが
松尾さんのような人にもあるし、松尾さんのような人が書くことで面白くなる。
「当たり前」の押しつけという野蛮さへのいら立ち、
被災した時、確保すべきは水と冗談、
とくに印象に残る話だったな。
Posted by ブクログ
レモンサワーの味と、結婚相手の両親がちょうどいいって大事だな、と、和泉元彌の次にお肌がツルツルだとスタイリストさんに褒められる50歳のオジさんが今の奥さんとのことを綴ったエッセイ。「孤独でなくなることで自分を知る」ことが増えたオジさんの姿を想像するだけでなんだかほのぼの。
松尾スズキ戯曲と小説はこれまで幾つか読んで、なかなかにクセが強く読み辛い印象があったものの、この本はストンと読めた。「丸くなる」ってこういうことを言うのかなと妙に納得。
Posted by ブクログ
松尾さんが奥さん大好きって事が伝わる。
松尾さんの本を読むのは二冊目。
以前読んだ本にも(当時の)奥さんの話があったが、前の奥さんについての言及も。
今は幸せそうで良かった。
Posted by ブクログ
だいぶ読みやすく、面白い。
やはり、喜劇役者という人はどこかしら欠如されている所があるのか、ものすごく親近感を覚えてしまう。
竹中直人さん然り、西田敏行さん然り、松尾スズキさん然り。
特に松尾さんは劇団を立ち上げ、率いてきた"リーダー"なのにも関わらず、捻くれてて突飛であって、親戚の端の方にいそうな人感ながら、舞台上やスクリーンからはなんとも言い難い存在感を感じてニヤニヤしてしまう。
この人はまたこの演技をする為にどんなことを考えて、どんなことを犠牲にその間にどんなことがあったんだろうな、と考えてしまう数少ない俳優であります。
ニヤリとし、声を出して笑えるところも。共感もありつつ、ホロっと泣ける。
読めてよかった。
#松尾スズキさんが好きだからこその感想
Posted by ブクログ
◯友達に借りました。もともと雑誌で連載してたので短編で読みやすいです。私は「東京の独身」なのでいろいろと欠落してる(こんな表現でごめんなさい)松尾さんを支えれる奥さんに出会えて良かったなと思う。ほっこりネタが多いんだけどご実家の話は切ないなぁ。お母様のお話は父を思い出してしまうところもあるなぁ
Posted by ブクログ
前半は感動的だった。東京の、とタイトルがついているが、たまたま東京で夫婦になったのであって、描かれている事は東京に限定されないと思う。しかし見た目だけでなく、頼りなさなど、自分も松尾スズキに似ていると感じた。あれ程の才能はないけれど。
Posted by ブクログ
雑誌掲載のエッセイをまとめた本。
著者の再婚から始まり、現在の妻との結婚生活や、自分の両親の話等、過去の松尾スズキのエッセイ集に比べるとかなり静かな感じがする。
何となくだが、再婚により救われた男の話、と思った。
Posted by ブクログ
前の奥さんもよく著書に登場されてたが、再婚後はあっちこっちに書くことよりまとめて本にされたところに秘かに前回の教訓のようなものを得られたのかと勘繰ってしまった。ごめんなさい。
Posted by ブクログ
作者の活動を少しは知っているので、『面白い』のだろうと思い読んだ。『面白い』ではなく『興味深い』読後だった。淡々と日常を書いているけど、独自の生死感が感じてとれた。
Posted by ブクログ
絶妙なテンポで語られるマイペースな文体とその中に20も年下の嫁を気遣う姿。挿絵の感じもグッとくる。
描写が妙に切ない感じになるのもいい。ストレスなく読める。
Posted by ブクログ
私自身も年の差婚&選択子無しの結婚生活をしているので、共感できる部分があるかなと思い手に取りました。
当たり前を押し付けられるのが物凄く嫌、スポーツに興味が持てない、町内のお祭りのテントにはどうしたら参加できるのか…共感ポイント沢山ありましたw
これでいいんだと思わせてくれる本でした。