【感想・ネタバレ】スマホが学力を破壊するのレビュー

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Posted by ブクログ

LINEは時間に関わらずもれなく学力を低下させる

怖いなぁー
著者のように声を上げてくれる識者が増えてほしい

こんなデータはたくさんあるのに
学校ではタブレットが配られたりデジタルデバイスを使いこなそうと言う風潮になっていることがすごくいやです

調べ物ひとつとっても、辞書で調べるのと、デジタルで調べるのとでは、脳の使われ方が違うと言うことが書かれていてびっくりしました

大人でも当てはまるだろうなと思います

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2023年10月05日

Posted by ブクログ

なんとなく、スマホは教育に悪いかも…を仙台市の子供を対象とした研究で、スマホ・ゲーム・テレビと学力との相関をデータで示した本。子育て世代は必読。

・基本的な生活習慣を家族で一緒に過ごすのが一番学習意欲を向上させて、結果学力も向上。
・話を聞いてくれる家族がいる子供達の方が学習意欲が高い。
・スマホを使えば使うほど学力が下がる
・1時間以内のスマホ利用の子供が一番学力が高い
・睡眠時間6時間未満は、スマホ利用に関わらず全体的に学力が低い
・睡眠時間とは関係なくゲームをする時間が長いほど学力が低い
・テレビ視聴時間が長い方が学力が低い(全くしないは学力が低い。1時間未満が最高。)
・人間は一つのことしかできない
・メディア・マルチタスクは学力、認知力、記憶力、社会性全てを低下させる。
・紙の辞書を使って調べると前頭前野が活動するが、スマホやネットで調べたときは活動しない。
・テレビ、ゲーム、スマホは前頭前野の機能を、抑制する

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2023年07月20日

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中学生にもなると子は親の言う事よりも「同世代がどうか」にフューチャーしてくから、「スマホ禁止」の中学生があればそのに入学させたい…。
一方で、コントロールしながら上手く付合う術も訓練させる必要がある。

■学習時間や睡眠時間が長かろうが短かろうが、スマホの使用時間が長ければ成績は悪い。(前頭前野の抑制)

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2023年03月06日

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あまりの衝撃に言葉を失います。1つ目のデータからインパクト大です。だって、毎日2時間以上勉強していてもスマホを4時間以上利用しているだけで、学校の成績は勉強しない人よりも劣る…。この本の魅力は、その表が何を表しているのか、とても丁寧にわかりやすく、様々な視点から要因を解説してくれているところです。グラフはインパクト大でも、すなわちそれが「スマホ=悪」とは言い切れないという視点を捨てず、さらなる調査の結果を開示していきます。これをスマホを手放せない少年少女にどう伝えるか。ここからは自分の頭を使ってみます。

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2021年10月03日

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スマホがいかに子どもの学習に害になるか述べてあります。仙台市の中学生に対して行ったアンケートを分析した結果に基づいて論じてあるので客観的で説得力があります。また筆者は、脳科学の第一人者であることも説得力を増すと思いました。

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2021年03月18日

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とても興味深い内容がずっと書かれていました。
スマホ等を使用していると前頭前野(こころ)が抑制されるなどこれは特けスマホに心当たりがあります。それはネットでの誹謗中傷ですこれはこころの機能にまで影響が出ている例だと考えます。
What is the elephant in the room

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2021年03月18日

Posted by ブクログ

スマホが学力に与える悪影響を実験結果に基づき淡々と説明している良書。

驚いたのが、「それなりに勉強している+スマホを一日に何時間もいじる」生徒よりも「全く勉強しない+スマホを全くしない」生徒のほうが成績が良いということ。
スマホをいじることで、脳に何らかの悪影響が生じている可能性は高いと思う。
た、影響が大きいのは動画やゲームだと思っていたが、SNSも同等以上に影響が大きいことにも驚かされた。

この本の内容をまとめると、「子供の成績を上げたければスマホを与えるな。子供の前でスマホをいじるな」「スマホをいじるとバカになるぞ」ということか。

満員電車の中で周囲の迷惑を顧みずにスマホをいじる輩や、歩きスマホをしている輩が総じてアホ面をしている理由が何となく分かる本だった。

(追加メモ)パソコンで文章を打つ行為は、脳の活性化には全く役立たない。
      脳を活性化させるには、ペンで文字を書くことが有効。

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2021年01月08日

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予想通り、スマホは脳に本当によくない影響を与えてる。
本を読んだり、スマホから離れることが大切だ。
スマホ、テレビ、ゲーム等どれも気をつけて付き合っていかなければならない。
家に置いておきたい本。

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2020年09月24日

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もっと早くに出会いたかった一冊。現代社会でもっと問題視されるべき児童・生徒の「スマホ依存症」の考察と研究結果が明瞭に叙述されている。

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2020年06月10日

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スマホの使用と学力、脳に与える影響について、文部科学省や仙台市の教育委員会によって実施された調査から得たデータを用いて、述べられている。
スマホ使用が日で一時間未満の児童や生徒は未使用であったり、使用時間が長い者に比べてテストの点数が高い傾向にあることが興味深いと感じた。この傾向を棒グラフで見ると「肩」のように見えることから、本書では肩と呼び、この存在について深く分析されている。スマホを所持しているが、日に1時間未満の使用に抑えることができる児童や生徒は、自己管理ができることから、学力も高いと考えられていることが非常に興味深かった。
また、インスタントメッセンジャー(LINE等)の場合には、この肩の存在は認められないことは不思議であった。
本書は小学生や中学生の学力と関連づけて述べられているが、これは大人にも関係のある話である。パソコンやスマホの普及により、手書きからキーボードの打ち込みに変わっている。研究により、脳の前頭前野が前者では活発になるが、後者では前者と比べ活発に働かないことが分かっている。技術の革新によって、さらにこの傾向は強まることを著者は危惧し、小中学生にはスマホ等の使用を制限するべきとの提言をしている。

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2023年12月21日

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ネタバレ

スマホが中学生の学力にどのような影響を与えるのかをまとめた本。
内容は個人的にはかなり衝撃的な内容だった。
スマホが学力を下げる要因の1つだというのは想像できるが、スマホを使うことによって、学習時間や睡眠時間が削られることで下がると思っていた。
しかし、そうではなくて、スマホを使うこと自体が学力を下げてしまうという結果はすごい衝撃だった。
スマホだけでなく、ゲームやテレビもそうだが、使用すると前頭前野が抑制されてしまい、学習効率が下がってしまうのが原因みたい。
個人的には子供のころにゲームから思考力だったり、知識だったり、学べた部分があるのでゲームはやってもいいと思うが、スマホの使用は絶対に制限しようと思った。

この本を読んで思ったのは、一部の地域(兵庫県小野市、仙台市、宮城県)では、スマホ使用に関する教育?が始まっているみたいだが、国からは何もアクションがないのはなぜだろうという疑問。
もちろん、こんな本1冊で国が動かないのは当たり前だと思うし、国が動かすのには膨大な労力がかかるのはわかっているが、著者は有名な教授だし、結果もちゃんと出ているのに。
エビデンスが足りないからなのか、著者が国に働きかけていないのか(読む限りそんなことはないと思うが)、大人の事情があるのか、そういう社会に対する著者の対応ものせてほしかったなと思う。
また、著者は研究者なので仕方ないかもしれないが、この結果を受けて、スマホの使用に関して家庭でどのように向き合っていったらいいのか、アドバイスみたいなものももらえるとよかったと思う。

信じる信じないは個人の自由だし、スマホがないと今の子供たちは学校生活が大変だから使わせているという親もいると思うが、この本を読んで子供とよく相談してスマホとの向き合い方を決めてほしいと思う。
子供がいる人には絶対に読むべき本だと思う。

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2023年02月12日

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ネタバレ

・LINEはスマホ仕様の経年変化データと比較して、使うのをやめたことによる成績向上よりも、使い始めたことによる成績低下の影響の方が強いようです。

・ゲームの影響と同じく、テレビを長時間視聴する児童・生徒の言語知能の発達に遅れが見られること、前頭葉を中心に大脳皮質の発達に遅れが見られることを明らかにしました。長時間のテレビ視聴には種々のリスクがあることは肝に銘じておかなくてはいけません。

・生徒たちの家庭での時間の使い方を想像してみましょう。部活を行い18〜19時に帰宅したとします。そうすると夜就寝するまでに、平均4〜5時間しかありません。
LINEを使用する人はマルチタスク(テレビをみながらスマホを操作し、かつゲームをする)をする傾向があり、それが学力等の低下につながっているとの指摘があります。

・ゲームやテレビは長時間の使用で学力が低下するばかりでなく、健常児の言語知能や脳発達に悪影響を及ぼします。

・ゲームに慣れた途端に前頭前野が活動しなくなるばかりか、安静時よりも活動量が少なくなる前頭前野の「抑制現象」が生じたのです。どのようなゲームでも前頭前野に強い抑制がかかりました。こうした抑制現象はテレビ番組の視聴中にも生じました。

・今回私たちが見つけた事実は非常に深刻なものです。「文化的な生活」は手に入りますが、「健康な生活」や「成績の向上」からはほど遠くなります。

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2023年01月04日

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スマホが脳に与える影響をもっと知りたい。睡眠の質や時間の低下について、学習に影響を与えることは理解した。

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2022年05月10日

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調査に基づき、色々な研究や論文も紹介してくれている一冊。私自身もスマホに支配されてる感じがするので、深く心に刺さりました。
テレビもスマホと同じで、前頭前野が働かない。

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2021年10月02日

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何でもそうだけれども、何となくで説明されると胡散臭さが抜けないが、しっかりデータで説明されると納得することができる。
スマホが悪いではなく、スマホによるマルチタスクが原因だというのはとても興味深かった。
けれども、逆に考えればスマホの技術発展にもつながるのではないか。マルチタスクをさせないスマホ。子供用の能力の開発に特化したスマホ。そんな未来も面白いかもしれない。

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2021年02月22日

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スマホ、LINE等の利用が学力に与える影響について考察した一冊。研究方法の限界を考慮しつつ、睡眠時間、家庭学習時間などの影響を踏まえ、慎重に調査データが解釈されています。家で十分に学習しても、偏差値を10も下げてしまうリスクがあるというのは、受験生にはショッキングな話かもしれません。学校教育でのタブレット端末活用などは大丈夫なのか。スマホの利用で無自覚にマルチ・タスキングが増え、学習効率が低下する環境に悪整備されているように感じました。

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2020年09月18日

Posted by ブクログ

この本の特徴として、結果を先に示すのではなく実際に調査して手に入れたデータをもとに統計的な手法を使って考えを深めていくという構成になっている。
この「データをグラフで可視化して可能性を絞り込んでいく」というやり方がとても上手いと思った。
そのため、ただ「スマホのやりすぎはだめ!」と結論だけと言われるより身にしみて実感するものがあった。

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2020年01月11日

Posted by ブクログ

スマホを何のために使うか?
その目的と理由を「しっかり」考えて、スマホを使うのが、
より良い人生を実現する上で大切なことだと思いました。
少し、大げさな表現ですが。。。。

なぜなら、私は今、スマホを大した目的もなく、
使っていて、視点を変えれば、「使わせられている」からです。

この著作では、スマホの使用時間と学力高低には、明確な相関関係が認められていると指摘しています。
つまり、スマホを使用すれば、すればするほど(使用する時間が長ければ、長いほど)、
学力を測る指標の一つである数学や国語の成績が下がるということです。
もちろん、この結果知っても、「そんなの当たり前だろ」です。

興味深いのが、スマホの使用時間がある一定数を超えると、
仮に2時間、家で勉強しても、
その効果が点数に反映されず、「勉強した時間の効果が消えている」、
可能性をこの著作(仙台市で行われた教育調査)で指摘しています。

これは、スマホの使用時間の増加が青少年少女の脳に多大なる負荷を掛けていて、
記憶をつかさどる海馬が何がしかの形で「反応」していることかもしれません。
もちろん、ここでいう「反応」は悪い方の「反応」で、
スマホを使ったことで、学んだことが身についていない現象が生まれているということです。

例えば、現代は、当たり前のように中高生が大量のメッセージをライン上でしていますが(アメリカの統計では1日に平均110回SNSを通してテキストメッセージを送っている)、
その行為が脳にどれぐらい負担をかけていて、その影響が学習にどう及ぼしているのは、
はっきりとわかっていません。良い影響なら良いのですが、たぶんそうではないでしょう。

分かっていることは、SNSを操作している時は、脳は大して働いていないということです。
その一方で、脳の一部の機能に多大なる負荷を掛けている可能性がある。
言い換えると、全然、仕事をしないで、朝から晩まで、ぼっっと会社にいて、
「あああ、疲れた」と言って、帰宅する、どうしょうもないサラリーマンに似ている状況かもしれません。
こういう人材は、真っ先にクビを整理対象になります。

話しを戻し、個人的に思うのは、SNSのテキストベースのやりとり、写真や動画の絶え間ないやりとりは、
脳に多大なる負担をかけるというか、ダメージを与えているんじゃないかと思います。
川島博士も、それらの行為が、脳の健全な発育を阻害している可能性があるかもしれないと、
危惧しています。仮に因果関係があることがわかっても、社会的に封鎖されるか、
そういう研究の不備を、あらゆるスマホ関連企業が指摘し、つぶされるでしょう。
タバコと全く同じです(タバコは、有害が社会的に認知されるまで80年以上を要しました)。

現に、SNSではないですが、それよりも遥かに「はまる」と言われるオンラインゲームは、
その中毒者とそうでない健常者の脳を比較してみた場合、中毒者の脳が変形していることが、
明らかにされています(これも、ほとんど話題になっていませんが)。
特に判断をつかさどる前頭前野が正常に育っていないとされています。

スマホは本当に便利な道具です。
あらゆる娯楽を私たちに、提供してくれています(多くは実質無料です)。
それは、とても面白い経験であり、役立つものです。
より良い便利な生活をする上で、スマホは、なくてはならないのになっています。
しかし、ある見方では、あまりに、「はある」ものであり、スマホに依存し、
私たちの貴重な時間を奪うだけではなく、カラダやメンタルまで、多大なる影響を与える恐れがあるものです。

この本を読んで、スマホの使用時間を毎日1時間未満(仕事や勉強で使う以外)にし、
学習時間(勉強・資格取得など)を2時間以上とることが、青少年・少女の学力を維持、発展するための必要条件で、また、成人にも非常にあてはまる人生の最適化戦略になると思いました。

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2019年12月02日

Posted by ブクログ

次の結果が待ち遠しい。
前頭前野の抑制現象
脳に与える影響が解明されていないが、少なからず影響があるとするデータからすれば、スマホだけでなく、テレビやゲームも使い方を考えるべきだと思う。

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2019年08月12日

Posted by ブクログ

本書では,東北大学の教授である著者が,仙台市の小中学生7万人を5年間追跡調査した結果をもとに,スマホを利用することによる学力への影響や,健常児の言語知能や脳発達への悪影響について論じています。
スマホ使用時間,使用するアプリの種類や数,睡眠時間や家庭学習時間との関係…様々な角度から,スマホ使用のデメリットが整理されています。

私自身,毎日かなりの時間スマホをいじっています。
ですので,この本で語られていることは正直あまり知りたくないことである反面,もうすぐ1歳になる息子のことを思うと,事実を認識して付き合い方を考え直さねばならないのだろうな,と思わされました。

「それでも、あなたはスマホ等を使いますか? それでもあなたは、自分のお子さんにスマホ等を持たせますか?」(p.73)
この問いかけにスッと答えられるように,情報を得て,きちんと考えねばと思わされる一冊です。
(でも「情報を得る」のにまたスマホを使いそう…)

本館2階学習室(新書)/ 080 Sh 0924
パパス

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2019年05月22日

Posted by ブクログ

このデータが本物かどうかはともかくとして,スマホ自体が学生にとってはというか,学力にとってはいいことはやはりないでしょうね。
スマホ等で調べて見つけ出した結果は,頭に残っていること現実としてあまりないですもんね。
手などを動かして学んだことはやはり覚えていますから。
いい使い方をこれからも考えないとね。。。。

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2019年05月19日

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具体的な数値でわかるスマホと学力の関係性、今の生活の中、子供達の今後の世界にはスマホとの付き合い方は必須です。認識しておくとしないとでは全く違うと思います。

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2018年11月14日

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よくある自身の体験によるもの教育本ではなく、データに基づいた内容であるため、スマホと学力について非常に説得力を持った一冊であると思いました。しかし、一部、自身の考えと合わないデータに対して、家庭環境問題を出すのはいささか卑怯ではないかという感想も持ちました。というのは、その部分だけ論理ジャンプしているように見受けらたからです。もしかしたら、家庭環境問題にまで内容を広げると、切り口がぼやけてしまう可能性があったのかもしれませんが、あまりにも唐突に出てきた感があったので少しもったいない感じもしました。
 さて、「スマホが学力を破壊する」というタイトルなわけですが、今流行りの動画視聴型の勉強ツール(授業が動画で見られるアプリ)に関しては、今後どういった位置づけになるのでしょうか。スマホを使うと学力が下がる。けれど動画をみると学力が上がる。はたして?

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2018年04月07日

Posted by ブクログ

脳トレで名高い川島先生の1冊。
中高生のスマホ所持率が増加している近年、学力になにか影響を及ぼしているのではないかと危惧する人も少なくないと思う。かくいう私もその1人だ。
しかし、それらに関する研究というのは意外にもあまりない。そんな中で、川島先生は大学と仙台市で協力しながら研究調査を進め、スマホ利用が学力に及ぼす影響を述べている。
興味深いのは、スマホの利用によって、学習時間や睡眠時間が削られ、その結果学力が低下するのではなく、スマホ利用が直接脳に悪影響を与えているのではないかという考察。利用時間が長くなればなるほど、家庭学習の時間が長くても学習効果が消えてしまうというのは恐ろしい。また、様々な調査結果から、現在の中高生や学生がスマホを利用しながら学習する、しかも1つのタスクだけではなく同時にいくつものタスクを使用しながら学習しているというのにも驚きだった。(音楽を聴く、LINEをする、動画を見るなど)
今やどこにいてもスマホを片手に何かしている人は多いが、このままでは子どもだけでなく、国民全体になんらかの負の影響が広がっていく可能性も考えられそうである。手放せとまでは言わないし、無理は承知であるが、使用時間や使用方法については一人一人が考えていく必要はあると思う。そんな警鐘を与えてくれる1冊であった。

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2018年03月26日

Posted by ブクログ

衝撃だったのは、スマホを使い始めた途端に成績がガクッと落ちていくこと、逆に使うのをやめると成績が上がっていること。そして、ITを使うと前頭前野(情報処理や思考の中枢)が働かなくなるという研究結果である。文章を書くときに、手書きで書くのと、PCやスマホで文字を打つのとでは、PCやスマホの方が楽できるから、脳は働かないというのはイメージできていたけど、対話する時に、直接顔を合わせて話すのと、テレビ電話で顔を見て話すのとでも、テレビ電話の方が脳が働かないのは意外で、驚いた。
とはいえ、育児をする時にスマホが便利なのは事実。だって、家にいながら、病院の予約ができて、待合室で長時間待たなくて済む。出かける前に電車の時間を調べ、初めての場所は授乳室やエレベーターの有無を事前に確認できる。何より辛い時にはTwitterで同志を見つけることができ、産後鬱にならずに済んだ。
でも、この本を読んだ後に、自分の子どもにスマホを持たせるかどうかを考えると、悩んでしまう。共働き世帯の子どもが、親と連絡をする手段として、携帯は必須だと思うし、でも学力が低下するエビデンスは出ているし…。
スマホを与えるにしても、我慢させるにしても、親自身がスマホとの上手な付き合い方をお手本として見せることが、今できる最善なのかもと思う。
本著に収録されている依存度診断の結果は、反省するに十分な数値だったので…。
スマホの恐ろしさをまざまざと見せつけられた本でした。

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2023年03月25日

Posted by ブクログ

仙台市の中学生の調査で、成績とスマホ使用時間に逆相関関係があることがわかった。ゲーム・動画・インスタントメッセージ・音楽のながら使用で、勉強への集中度が減ることとの関係性が高い。

そんなにスマホを悪にしたいんでしょうか。使い方への提案にしたらよいのに。

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2019年04月14日

Posted by ブクログ

やや煽りぎみのタイトルではあるが、スマホ使用時間が長ければ学力が落ちる当然のことをデータを用いて説明している。
昔の言葉「ゲームは1日1時間まで」という言葉が、案外正しかったという点は笑えてくる。

残念な点は、全体を通してデータのみで話が展開して、中高生の実際の声が少ないという点だ。

スマホ等の技術を使えることは、生活において非常に有用である。
子どものうちから、ただスマホ禁止するだけでは時代に逆行してしまう。
スマホ禁止・子どもにスマホ与えて放置では無く、以下の点に注意したい。

1. スマホのメリットデメリットを教える
2. 利用時間1時間以内とする

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2019年03月05日

Posted by ブクログ

著者は「脳トレ」を監修した人らしい。中高生のテストの点数とスマホの利用時間因果関係を様々なデータを使い説明。1日の使用時間は1時間以内に抑えられる自制心を持った子供は点数もよいが、スマホ使用時間が長いほど点数も悪くなるというもの。そうは言っても今さらスマホ使うなというのも難しい。使用は最低限にするよう心がけることが大切だ。

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2018年10月14日

Posted by ブクログ

「LINEとソシャゲが、中学校のテストの点数を取れなくする」というのが正確なところか。五感を使わないコミュニケーションや遊びが若い脳の発達に良くない、という理屈はわからなくもない。
テストの点数が目的変数になってるので、正直「まぁ、それはそんなにこだわらなくてもいいんじゃない?」とは思う。スマホを通じた経験によって論理的思考力や読解力が得られるのであれば、中学校の授業で今すぐ必要な知はそれほど無い。基礎教養、数理的知識を必要に応じて取得できる下地ができていれば良い。
旧世代のテストの点数は取れないけどスマホ遣いに長けた世代が、大人になって何を作り出してくれるのか興味がある。

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2018年04月29日

Posted by ブクログ

「スマホを4時間以上使用すると、2時間の学習効果が消える」
という、最近よく耳にするようになったフレーズの理由を知りたくて手に取りました。

疑問に思う点が残ったので、続報等あれば読んでみたいです。

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2018年04月05日

ネタバレ

統計的(科学的)にはNGの内容

スマホ等使用中止による学力向上(グラフ3-1)は偏差値換算で1以下(0.1σ)で有意差検定もありません。この本の内容を気にしてお子さんにスマホをやめさせるのは僕にはお勧めできません。学術論文なら査読で×の内容。また、この調査では「勉強意欲が高まってスマホをやめた層と勉強が嫌になってスマホの時間が増えた層の比較になってしまっているのでは?」という異議(スマホの使用不使用が原因じゃないのでは?)に反証できません(対照群のコントロールが不十分)。また、100歩譲ってこれが全部統計的に有意であるとしても偏差値が1も上がらないのにスマホをやめさせるか、という問題もあります。スマホの使用中止には負の効果(SNSで友人と連絡がとりにくくなるなど)もあるでしょう。親子でよく話し合った方がいいです。

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2018年03月22日

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