感情タグBEST3
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切なく悲しい物語だけど、読んで本当に良かった。ラストは号泣。
親の気持ちが理解できるのは、先立たれてから。ということもあるのだと思った。
父、母、息子、娘。運命と戦いながら苦渋の決断をしていくストーリーに胸が打たれた。
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前半は謎がどんどん深まり、後半はそれが紐解かれる瞬間を楽しみにどんどんページをめくっていた。最後の最後まで展開が読めなかったし、エピローグなんて切なさ過ぎる、と涙堪えるのに必死だった。最高の作品でした。
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医療サスペンスは、私は医師では無いですけど、用語とか分からないから余計に面白く感じます。 自分も医師になってしまう感が理由です。 まさか母が、なんか切ないですね。 笑顔の人ほど怖いから
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『祈りのカルテ』にも登場した冴木親子が登場、同作の主人公であった諏訪野良太や別シリーズの刑事・桜井も登場するなど、知念作品ファンには非常に嬉しいストーリー。
本編は非常にシビアで切ない幕切れ。大学教授選に関わる人物が何人も死亡しているが、死因もそれに至る経過もバラバラで誰が犯人でも今ひとつしっくりこない展開で進む。
読みながらもどんな結末が待っているのか、興味津々で読み進め、途中狭い集落の中でおきた差別やネグレクトの記述に不快感を感じたが、しっかり真相に繋がっており主人公・裕也にとっても辛い事実を知るきっかけになってしまう。正直、最後まで犯人やその動機も分からず、医師である作者らしい内容であると感心してしまった。久しぶりの★5つであった。
後半は一気読みで、最終章やエピローグでの親子のやりとりは切なさとどこかに温かさも感じる内容であった。真相を知り、自分が背負ってしまった運命に向き合わなければなら裕也、仲直りした妹・真奈美と前向きに頑張り、またどこかの知念作品に出てきてほしい。
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専門用語多くて少し難しいかなと思ってたけど、それを超える面白さがありました。
最初の海老沢の発言から伏線が始まってたり、タイトルも意味深だったり、岡崎家も実はがっつり繋がってたり、狐憑きが不自然じゃなく関係していたり、最後のどんでん返しも含めて、全部繋がる感じ、すごく良かったです。
最後の方、お父さんこんなに悪人気質なの?ってなったり、悲しい最後が待ってたり、少し後味悪めですが、それでも大満足な作品です。
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面白かった。教授選という独特な文化から始まり、ミステリー。主人公の生命力にただ感動。螺旋というのはそういうことですね。はたして、非医療者もそれなりに楽しめるのか、疑問に思うくらいちょこちょこ専門用語とか出てきます。
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手術中に不可解な死を遂げた医師の冴木真也准教授。父の死の真相を解明するため息子の裕也は調査を始める。だが調査は難航に難航を重ね……。
うわ〜面白かったです‼️読んでいて妹の真奈美が非常に可哀想でしたが、最後まで読んで良かったです。愛と憎しみの物語。
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医学用語も分かりやすく、ストーリーを邪魔することなく説明されていてすごく読みやすかったし、次々変わる展開に先が気になって夢中になれた
犯人はなんとなくそうかなと思ってたけど動機は思ってもみなかった、というか分かるはずもなく
最終的に父親の事が理解できてわだかまりがなくなってよかった
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父親の死に疑問を持ち、調べ始める。
血液には、血をサラサラにするクスリが大量に!これでは、血が止まらん!
それ以外にも、教授選挙に絡んだ人が次々と!
通り魔、色んな動機を考えていたけど、これとは…
螺旋というタイトルには意味があったんやな。
大どんでん返しは、あったけど、理由が切ない…
そら、お父ちゃんも息子、娘に冷たいような態度になるな…実際には、自分自身を責めているんやろうけど。
子供達を医者にしたい理由も切ない…
でも、これからの事を考えると更に切ない…こんな運命を自分なら普通に受け止めれるんかな…
何か、「切ない」のオンパレードやけど、やはり切ないわ〜
現役のお医者さんにしか、書けそうにないような感じ。
最近ハマってる作者の一人、まだまだ、キープしてるんで、読むの楽しみ(^^)v
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犯人になりそうな人が次々と候補から外れていき、もうあの人しか残ってない。っていう状況になるまで、結末が読めなかった。知念先生の本はやっぱり夢中になってしまって、途中で読むことをやめるのが難しい。
螺旋の意味がわかったとき、理系ならではのおもしろさがある。
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失敗するはずのない手術で亡くなった父親の死の謎を解明すべく東奔西走する医師の話。
天久鷹央シリーズに出てくる桜井刑事が登場するのでなんとなく繋がりを感じられて嬉しい。
調べたい病院に無理やり当直に入るなど、医者ならではの方法で事件を調べる主人公が逞しい。身の危険が迫っている様子にはハラハラしたが、最後は前向きな終わり方で良かった。と言っても、ある秘密を守りたいがために払った犠牲が大きすぎる…。もう少し、話し合いで何とかならなかったのかなとは思った。
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医師の冴木裕也の父が手術中に謎の死を遂げた。手術のレベルとしては、低く、手術中に亡くなることはまず無いそうだ。なぜ亡くなったのか、助手として執刀していた冴木裕也は自ら探偵となり、謎の死の真相、冴木家のタブーに触れることになる。
医師である作者は、手術室の緊迫した状況を詳細に描写しており、しかもミステリーと組み合わせることによって物語に付加価値を与えている。犯人は、まさかの身内であったことは、予想できなかった。好奇心は猫を殺す、冴木裕也はそこまで真相を調べる必要があったのか、そこまで知る必要はなかったのではないかと思った。身を滅ぼすまではね。
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螺旋とはそういうことか。
行動としては恐ろしいが家族を守るための愛情が感じられる。
医療用語を知らないと探偵の書き残しは解けないだろうな。昔の集落というか風習とかってほんと怖いなと思う。
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なかなか切ないお話です。
大学病院の教授選、医療過誤、主人公の妹の妊娠とその相手の母親との確執など、いろいろな要素が複雑に絡み合っていますが、最終的にきれいにまとまる。なかなかのプロットです。
物語的に黒幕がいることは確かなんですが、それが誰なのかなかなか見えてくなくて悶々としました。
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以前から気になっていた作家さんを読む。
実際の医療現場に身を置いた者だけが知る切迫感と冷静と絶望。自問自答を繰り返す。
一言で言えば、面白かった。
次の展開への間が絶妙。飽きることなく最後まで読み切った。なるほど、タイトルの意味する闇は深い。
別の作品も読んでみたい。
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「螺旋の手術室」というタイトルに隠された本当の意味にラスト、必ず衝撃を受ける。医学の知識とミステリーが巧妙に融合されながらも、人と人との情緒交わる物語も外さない、知念実希人の真骨頂とも呼ぶべき一冊。
物語が進むにつれ、主人公の手によって事件は少しずつ紐解かれていくにも関わらず、根底になりを潜める“気持ち悪さ”が拭えない。それを一気に落とし込むクライマックスの展開にはただただ圧倒される。
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うわぁ
そんな展開なんだ…
なぁんか、
出だしからは思いもよらない方向へいっちゃったな
って感じですが、嫌いじゃないです。
元々医療モノ、好きなので。
殺人はもちろんダメだけど、
お父さんもお母さんも
本当に切なすぎる…
そんな病気があるんだ
現役医師だから描ける内容かなと…
これからもボチボチ
知念さん読んでいきます。
最近、ホラー小説だしたよなぁ
それはちょっとパスだけど…
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犯人を予想しながら読んでいましたが、ラストでのまさかのどんでん返しに非常に驚きました。最後には物語の色んな箇所に散りばめられていた伏線が全てが回収されて、久しぶりの感動を覚えました。また、専門的な医療場面も分かりやすく細かく描写されており、緊迫した手術の様子などが痛いほど伝わってきて非常にワクワクしました。
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背筋がゾワゾワするような怖い感覚でした
けど、お互いを信用できるか、がこの物語の肝心なところで、できるかできないかで運命ってすごく変わるものだなと感じました
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知念実希人さんを初めて読みました。
全体的におもしろく、後半になるにつれ続きが気になってきました。あのメモは医学知識がないと解明できなさそうですが、こういう病気もあるのかと勉強にもなりました。
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すぐに終わると思われていた手術に事故が起こり、准教授は命を落としてしまう。偶然とは思えないほど教授選の候補者たちに訪れる死。不審に思った准教授の息子裕也は独自に調査を始める。まさかの展開と、哀しさを感じさせる最後だった。
個人的には、研修医をずっと疑っててごめんなさいの気持ち笑。
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純正会医科大学附属病院の教授選候補者が相次いで不可解な死を遂げた。
そのうちの一人、冴木真也の息子、裕也もまた医師で、父親の死に疑問を抱き、真相を探り始める…
謎が謎を呼ぶ、一筋縄ではいかない展開。
伏線がいろんなところに散りばめられていて、最後に全ての謎が解けてスッキリ。
ただ、この謎は普通の人では解くことはできないだろうな。
そういえば、この病院には、あの諏訪野良太がいた。
裕也の情報収集に一役買っていて、重い展開に少しの清涼剤といった役割を果たしている。
読み手も手術室にいるような臨場感は、医師である作者の素晴らしいところだと思う。
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医大の准教授だった父親が術中死した。その執刀医だった教授が病死し、父と同じく教授選の候補者だった男が殺される。相次ぐ不審な死に疑問を抱いた医師の裕也は死の真相を探り始める。
謎が謎を呼ぶ医療ミステリー。ラスト意外な真相に驚かされた。
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医大の教授である父が術中に死亡した。そんな難しい手術では無かったはずであった。それから連続殺人が始まり、息子がその謎に迫る。最後に辿り着いたのが狐憑き。まさかの展開に面白かった。
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教授選候補者だった冴木准教授が受けた簡単に済むはずだった胆嚢摘出腹腔鏡手術で出血が止まらず死亡。
他の候補者も暴漢に殺されていて、手術を担当した教授も突然死。教授選に絡んだ連続殺人なのか。
手術の助手を務めた息子・裕也医師が父の死の真相を探っていく。
憎んでいた父の手術死の謎、死期間近な末期癌の母、妊娠してひどい悪阻の中、婚約者母の画策で家出して裕也の家に留まる絶縁していた妹。
事件の根底に流れる『家族』という問題。
医療界の繋がりや闇、家族愛、バイオレンス、過去と現在の交錯、クソ田舎のクソ因習。
要素が出揃っていくうちに犯人はすんなり浮かぶが、何気ない情報が後で必要な情報として回収されていくのが気持ちよい。
中高生時代に渡辺淳一氏にドハマりした私は医師が書く文章が好きかもしれない。
過不足ない的確な状況描写と、弱さを曝け出す内心の葛藤と相反する素早い判断と行動。
私が苦手な暴力表現も、手術シーンと見紛うようで汚く感じない。
でも、もうちょっと食べて!寝て!と思ってしまう。