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Posted by ブクログ
これも自分の原点とも言える作品。異能を持つ根姫と後南朝の皇子と伝わる映宮忠義王の物語。判り得ている史実を最大限に使い、後南朝を巡る陰謀や愛憎を描いている。根姫もあやかしの類らしく、あやかしモノの元祖かも知れない。帝の深日宮も映宮も後南朝は滅びゆくものと捉えており、里人の糧として幻想を演じている姿には哀しみを覚える。再興を悲願とする赤松家家臣も、貧しい暮らしをする領民の為と言いながら幻想を見ているのだろうか。昔は内容の半分もわからなかった。だからこそ、根姫の純粋でまっすぐな姿に映宮は惹かれたのかもしれない。
雪紅皇子!!
雪紅皇子の南北朝時代の激しい中、戦いに生きていく皇子、信頼、愛、力、裏切り、恨み、それぞれの人の想いがうごめいて、この時代を生きていく人々。最初から最後まで最高傑作✳
水琴窟の話に女の情念が描かれていて時の流れの中に浮かぶ人の女の秘めた心、そして人生が過ぎていく様よ。