感情タグBEST3
Posted by ブクログ
戦国時代劇。偉丈夫(ガチムチ)お殿様と忍びの美少年の、二重三重にもなる禁断愛。
アンソロ「エロとじ♥艶」で妖しいエロスが印象的だった「忍ぶ恋」と、「小説b-Boy1月号」のその続編と、そしてその後の書き下ろしをまとめた読み応えたっぷりな作品です。
この時代だからこその許されない愛、そして命懸けの恋に、胸がいっぱいになりました。
アンソロで読んだ短編では二人のえろい絡みシーンがメインで、もう眩暈がするほど煽られまくられてしまい印象深かったです。平蔵の純情が夢破れてしまい、怒りにまかせてお凜にひどい仕打ちをするうちにあふれ出る欲情が、これでもかこれでもかとたたみかけるように描写されていてたまりませんでした…!
オノマトペの持つすごさを再認識できますね。ぐぷ、ずっぽずっぽ、ぶりん、ぐっちゃぐっちゃ…単体ではどうってことないですが、集めるとあられもない赤面モノの状況がストレートに伝わってきます。丸木センセは擬音の使い方が男前でいさぎよいです。そしてエロさも増量。
平蔵が見た目マッチョで強面で恐ろしいのですが、心根はやさしく純情で民思いな当主であるのが、行動の端々に感じられて魅力的な攻です。精力抜群。
対するお凜も苛酷な境遇を生き抜いてきただけあって、可憐な中に強靭さを秘めていて、とても魅かれる受です。女の姿で平蔵をたぶらかしたけれど、とことん愛され気持ちを受け入れた途端、自分の命さえ惜しいと思わない本気をみせる一途で健気なところに胸を打たれます。
時代物の良さをものすごく感じさせてくれるストーリーでした。ハラハラドキドキの連続。特に書き下ろしは想像以上の展開。兄弟子の長吉には特にハラハラさせられました!そしてお豊。女の嫉妬は怖いです…
ハードでとても痛い場面もありましたが、そこは戦国の世でもあり、お凜が華奢でも忍びで♂であるということが心強く感じられます。
むしろ、平蔵より強いハートの持ち主です。
紆余曲折ありながらも最後はきちんとハッピーエンドでまとまっていて堪能しました。
エロ的にも極上ですが、純愛ものとしてもすばらしいです。
笠井あゆみセンセのイラストがぴったりですてきでした。
戦場では鬼神と恐れられるが実は心根の優しい武将と、愛を知らずに人を欺くために育てられた忍びの者が出会い、互いに最初で最後の恋に落ちます。とにかくオススメです。
ほほぅ
またも丸木さん笠井さんの最強ペア、神です。丸木さんのお話って必要以上に愛情たっぷりで病的に執着してたり無駄にエロくって、それでいて痛いことも多々あったりで結構息つく暇ないですよね。本作も戦乱時代が背景なだけにいつ寝首をかかれるか的な緊張感が常にあってそんな中で育まれる武将と忍の恋ってどんなだろーと思いましたが単純に良かったぁ。一軍を率いる長で正妻持ちだったり忍として一所に止まれるはずもなかったりと障害が大きいにも関わらず平蔵と凛の狂気にも近い互いへの愛情はまさしく純愛で読んでて安心感がありました。ただねぇ挿絵がね〜小さかったのが不満でねぇ☆は4つです。アングルのクオリティは笠井品質、全く素晴らしいですよ(笑)。
Posted by ブクログ
こんなイラストで、どれだけ鬼畜か?!と思っていたら
ラブラブ…純愛でした~
戦国なのですが戦うシーンはあんまりなく、人間関係が結構ドロドロでしたね。