【感想・ネタバレ】護られなかった者たちへのレビュー

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Posted by ブクログ

3連休の初日にエラく重いもの読んでしまった…
生活に困窮を極めても救われない者…筆者の言葉を借りれば、護られなかった者たちの悲痛な叫びをどこまで理解できるんだろう…
フルプライスで書籍を買って読んでいる私には、気持ちがわかったなどと口が裂けても言えないなぁと。
重厚かつ圧巻、もっと早く読んでおくべきだった。

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2024年02月10日

Posted by ブクログ

社会保障、セーフティネットについて考えさせられる作品だった。あくまでフィクションであるが、そうとは思えないようなリアリティがあった。
生活保護が受けられずに餓死する人がいる一方、不正受給する人もいる、本当に保護されるべき人が護られない制度、決して目を背けていけないと感じた。

1
2024年02月07日

Posted by ブクログ

正直、読んで苦しくなります。メッセージ性の強い作品だと思います。生活保護については色々と不正受給など問題がありますが。この作品を読んで思った事は、本当に本当に必要な人にちゃんと受給させてあげて欲しいと思いました。

1
2024年01月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

もっと早く読めばと後悔しています。
サスペンスはハッピーエンドじゃないので読み始めるのに気がいる。
この作品は
「生活保護」「更生」「家族」「愛情」
フィクションと書いてあっても生活保護の部分は本当にリアルで実際にそうなんだろうなと感じた。
私達が税金を支払っているのは、医療保険とかを含めて本当に生きていくことに必要な人達に生きていく上で必要なカネを分けあって助け合う為。
そして、何よりニオイが詳細に多くにわたり記載されていて今にも漂ってきそうて現場に居るかのように感じる。
最初は読み進めることが辛かった。
誰もが大切な人が、護りたい人が、いて「護るため」「愛するため」に無我夢中となっている部分には共感した。
この小説を読んでめちゃくちゃ色々な感情が溢れて涙も出たのに私にはまだまだ語力が追りなくて文章にしきれない。
だから、もう少し大人になったらもう一度読もう。
映画も観よう。
2周目さっくり読んだら
最初の「待ってたんですよ….」から繋かりすぎてほんまに凄く計算されてるなとしみじみと感じる。
サスペンスで1.2番目争うくらい好みかも。

0
2024年04月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

凄く読み応えがある1冊。

テーマは重いが、読み易い為2、3日で読破

殺人(復讐)は悪いことだけど、同情しずにはいられない(TT)

この話はフィクションだが、今20歳の私、生活保護制度に関して、本当に起きるのではないかと不安になる…


やはり中山七里さんが書かれる本が好きで、何冊も手に取ってしまう。

利根が犯人だと見事騙された…
まさかカンちゃんがあの方に繋がるのね∑(゚Д゚)
社会制度に興味を持ついい機会になりました^ ^

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2024年04月15日

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ネタバレ

生活保護について考えさせられた。物語自体はフィクションだが、現実にもあり得る事だと思う。
けいさんの事を思うと利根とカンちゃんと共に胸が苦しくなった。ただ殺された三雲も決して悪人と言う訳では無く、生活保護に対して予算が多く取られていれば起きなかった事件であり、そもそもの原因は国では無いのか?と思えてしまう。
最後の円山くんには驚いた。前半で三雲の事をめちゃくちゃ褒めていたので、完全に騙された。

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2024年04月09日

購入済み

ここ最近の中で1番だった、展開を予想できた人もいるのかもしれないけど私には出来なかったし何より日本経済を感じる時間になった。

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2024年02月20日

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社会保障について改めて考えさせる本でした。重いテーマでしたが最後は切ない気持ちでタイトルの「護れなかった者たちへ」の意味がわかりやるせない気持ち。

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2024年02月12日

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「ミステリー読んで何か得られるものあるん?」って思ってた私の価値観を変えてくれた一冊だった。初めて本を読んで泣いた。護られるべきものとそうでないものの線引きは生涯解決するものではないなと。

0
2024年01月17日

Posted by ブクログ

映画化をしてたから以前から気にしてました。
しこも、この作家さん、よく目に付いていたので機会があったら読もうって思ってました。
展開も良かったし、予想通りの結末でした。
久しぶりに推理が当たった作品でした。

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2023年07月28日

a

購入済み

いろんなことを考えさせられた

ほんとにたくさんのことを考えさせられ涙なしには読み切ることのできない小節だった。フィクションであり現実でもあるのだと痛感し、胸が痛くなった。本当に素晴らしい作品なので、読んでみてほしい。一生心に残る小説にきっとなる。

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2021年11月18日

who.how.ではなくwhy

whodunit、HowdunitではなくWhydunit
中山七里作品らしい作品だと思いました。
飽きる事なく最後まで一気読みさせてくれるところも流石の一言。
ネタバレは控えたいので詳細は省きますが、福祉制度とは?正義と悪の境界線、善い人と悪い人の境界線は同一じゃない…考えさせられました。

0
2021年01月13日

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人の優しさ、逞しさ、社会の腹立たしさに対して沢山の感情が湧き起こる本だった。
結末も「あぁ」と唸る素晴らしい構成だし、テーマも、フィクションに留まらない、とても大切なものだと思う。

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2024年05月05日

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31.護られなかった者たちへ
社会的弱者に関する作品を求めている中で出会った一冊

護るべき者、護られなかった者
護られる事から敢えて遠ざかる者

それを受ける側の立場や意見、システム

双方の見方を持って読み進めることも大切だと感じる

途中これはきっと…と思った通りのラスト
切ないなぁ

もし自分ならば?何が出来ただろうか?

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2024年04月04日

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ネタバレ

だれが悪者なのか。国の制度か、保健福祉センターか、三雲や城之内など担当者か、利根か、円山か。分からない、やるせない、そんな気持ちになる。

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2024年03月23日

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とても面白く、読み応えのある良い作品でした。

現代日本の社会福祉制度の不完全さと現実をしっかりと描写しつつ、犯人が捕まるかどうかのハラハラ感とラストのどんでん返しも入れ込んだ本作。
著者の仕掛けにまんまとハマったため、種明かしでは思わず唸ってしまいました。
己ではどうしようもない理不尽に出くわした時、人はどうすればいいのか。法を犯すしかないのか。そんなことを考えました。

唯一、残念だったのは著者の言葉選びが所々不適切である点です。
「チョ◯ガー」「一◯主義」「未◯人」…どれも読んでいて不快になりました。話している人物像を読者に伝えるために敢えて選んでいるのかと思って読み進めましたが、特にそのような意図はない様子でした。
筆者のご年齢的に仕方のないことなのかもしれませんが、余計な感情を生まぬよう、時代に合った表現をしてほしいと感じました。

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2024年03月18日

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殺された善人は、なぜ善い人だと思われていたのか。善人に殺された人たちは、何に殺されたのか。社会は、最も簡単に市民を抹殺してしまうらしい。自分もまた、抹殺してきた側であり、抹殺される対象なのだ。

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2024年03月05日

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非の打ち所がない善人は、どうして残忍な殺され方をしたのか?ーー

興味深い謎とともに物語はスタートします。
舞台は震災後の仙台。不可解な事件を追うごとに、社会福祉の闇の側面が絡み合い、最後は驚きの結末が待っています。

事件の真相が気になり読み進めるうちに、「護られなかった者たち」について考えさせられました。

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2024年03月02日

Posted by ブクログ

仕事柄『生活保護受給者』の方と接する事が多い。
ほんまに、役所の人はどこを見て何を審査して受給OKになってんねん、と思う人がいる一方、なんで打ち切りやねん!!と思わざるを得ない方もいる。めちゃくちゃな制度やと勝手に思い不信感しかなかったけど、やっぱりこんな内情があったんやなぁと思う。絶対『その方の為に!』と働いておられる方が居てはることはわかるけど、上が悪いとどうしようもない。
木が腐ってたら全部腐る。
このままやったら腐りきった世界が出来上がるんやろうなぁと恐ろしくなった。

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2024年02月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

多分映画化されたから知っていたもの。一気読み。生活保護を扱っているということからも絶対泣くわと思って読んだけど、まんまと泣く。そしてまんまとミスリードされた。こんなにミステリとか推理小説とか読んでるのに、本当に私は推理ができない。まぁする気もないんだろうなぁ。仕事をやめ、こっそり生きている自分には責められている気がするほど切ない話だった。出てきた北九州の餓死事件は知らなかったけど、何か母子で餓死したってルポを読んですごい衝撃を受けたのは覚えている。あれも生保が受けられなかったせいで餓死したはず。今ネット見たら、1987年の事件だった。母子じゃなくて、お母さんだけだったわ。でもその後も餓死事件はめちゃめちゃ出てきた。恐ろしい。前回読んだ「川っぺりムコリッタ」も貧困と前科持ちの話だったし、「ペッパーズ・ゴースト」は正直に生きてきたのにひどい目に遭う、という点で共通だなと思う。震災後のあれこれを思うと、今の能登半島地震もそうなるんだろうか。仙台という比較的身近な場所が舞台なのも何だか切なかった。映画も見たいなー。

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2024年02月28日

Posted by ブクログ

最後のどんでん返しがすごい!
ほんと!犯罪者を刑務所で三色エアコン付きで扶養するくらいなら、働きたくても働けない人、頼りたくても身寄りのない人を生活保護制度で護ってあげてほしい。
殺されて当然な人なんていないけど、カンちゃんと勝久兄ちゃんには同情してしまった。いい子なのになぁ。

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2024年02月15日

Posted by ブクログ

途中なんだか読み進めにくかったのに、終盤に向かうにつれ納得と驚愕。まさか、まさかの結末に、あの中だるみも作戦なのではないかと思ってしまった。

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2024年01月25日

Posted by ブクログ

善人とは、誰にとって、何をもって、誰がどう決めるのか。それが善くても悪くても、人を救える方法を探したい。

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2024年01月21日

Posted by ブクログ

まだまだ私たちの記憶に新しい東北の震災で家族を失ったり、住む家が無くなる不幸に突然襲われた人々の物語である。石川県の被災地の惨状を目の当たりにする昨今。次は私たちの地域かもしれない。こんな状況の中で読むと他人事で済まされない現実味があります。
「生活保護」についての多くの知見を持つことができます。セイフティネットになっていない現状を知るにつけ、私たちに果たして何ができるのかと問われています。
震災時に親しくなったけいさんと利根とカンちゃんの結びつきが唯一救われます。

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2024年01月20日

Posted by ブクログ

最後のどんでん返し、うわーと引き込まれてました。社会保障制度、これからは関心を持って考えていこうと思わされました。映画は観ていませんが、けいさんの役を賠償美津子さんとはピッタリな感じがします。

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2024年01月05日

Posted by ブクログ

他の本で中山七里を読んでなかったが、YouTubeで紹介されていた。
さすがのどんでん返し中山七里。ある程度は想像していたが、まだ、奥があったのね。
私も経験があり、申告しても受理されるには1回目では無理みたい。それよりも1回目は落とすみたいですね(噂で)2回目で受理されましたが。
映画化されましたが、どんな風になったのか気になります。どこまでこの問題を掘り下げるのか、楽しみです。

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2023年08月06日

ネタバレ 購入済み

悲しかった

最初は全然進まなくてどんなもんかと思っていたが、後半はとにかく泣ける。思い出すだけでも泣ける。護らなければいけなかったものを亡くしたことがある人には確実にひびく話だと思う。もう一度読み直すのも少し心が落ち着いてからになりそうだ。

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2022年09月26日

Posted by ブクログ

読み始めてすぐに感じた既視感ならぬ既読感(笑) しかしながらラストが思い出せないのでずっ〜と最後まで読んでしまった♪
そうだったそうだった と思い出したのは最終頁でやっと、人の記憶ってこんなものなのですね笑
生活保護に焦点を当ててのミステリー作品であるけど、犯人を追ううちに立ち位置が少しずつ変化して国や保護の許認可を与る事務所への義憤も覚えて来る捜査一課の担当者たち。
舞台は仙台、大震災の被災と絡めながらの展開がテンポ良い。
初読み気分で読めました。

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2024年01月18日

mp

購入済み

社会福祉に触れる本

あっと驚く結末ではなく、読んでいるとそうなるのかな、と分かる結末ではあった。序盤が、社会保障に関する内容や更生保護についても触れていて、福祉を取り上げた良い内容だったので、結末が犯人が判明して終わりな推理小説的になっているのだけが少し残念ではあった。今後も社会福祉をテーマにした小説が出ると、現代の若者にも興味を持ってもらえるし、映画化されると聞いたので今後に期待したい。

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2020年05月16日

Posted by ブクログ

餓死殺人、生活保護という小説ではめずらしいワードが気になり手に取った一冊。
東日本大地震後の仙台を舞台に生活保護の闇と課題をテーマにしている。
ミステリーとしては登場人物も少なく伏線も多いので、途中で結末がなんとなく分かってしまいどんでん返しという程もない。
生活保護について改めて考えるきっかけを与えてくれたという面では、読んで良かった。

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2024年05月01日

Posted by ブクログ

解決できない大きな問題。私の世界は一変しても、社会や世界は変わらない。世論に飲み込まれて何も変わらない。善行は浸透しにくく、悪行は容易くそして取り上げられて、善悪の判断は悪を滅するために善人に厳しさと生きづらさをもたらす。一定数生まれる悪の強さ。色の濃さ。悪を見つけては正義に自己陶酔する。そんなサイクルで世界の多くは回っていると思う。自分1人だけなら問題なく生きていられる時分は読んで考えさせられるなあの一言で片付けてしまうに至る、もどかしく憂鬱な話だった。

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2024年03月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

予算の問題で生活保護申請が却下されることがあるんだろうか。食べるものも満足に食べれず。電気やガス等のライフラインが止まってしまう状況で…しかし、不正受給の問題もあるし 公平にするって難しいんだろうなと色々考えさせられた。
悲しいお話だったが、途中、利根とけい婆とかんちゃんの家族団欒の温かい場面もありほっこり。
けい婆は受給資格期間が25年に満たないため年金が貰えていなかった。今はどうやら受給資格期間が10年に短縮されているようだ。どんどん見直されよい方向へと向かうと良いな。
犯人は何となく分かっていたが、まさか…というラスト

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2023年09月20日

Posted by ブクログ

仙台が舞台で、伊坂幸太郎感あり。
でも、もちろん違う。
生保に絡む感情は、たしかに知らない人には想像できないものがあり、それは殺人に至ってもおかしくないかもしれない、と思わせてくれた。
結末が少し物足りなかったような・・

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2023年08月09日

Posted by ブクログ

護られなかった者…生活保護の申請が否決されて餓死する人々。

作品の中の役所の担当者はひどいと思うが、正直、働けるのに働かずに遊んで受給している人はいるので、そこはしっかり歯止めをかけてほしい。
働かずにお金をもらうのだから、書類がたくさんあるのは仕方がないようにも思う。けいさん、ほんとに働けなかったのか疑問に思うと同時に、仕事したくても雇ってもらえないだろうとも思う。

そもそも、働くよりも生活保護でもらえる額の方が高いことが問題に感じる。
生活保護の額を下げろということではなく、最低賃金を上げたり就労支援をすることが重要なのではないでしょうか?

円山さんののうな職員には頑張ってほしいと思うし、生活保護は本当に困っている人たちのための制度で、正しく利用してもらいたい。
そして受給者はもらって当然ではなく、感謝の気持ちは持ってほしいとも思う。
労働者は頑張って働いても多くは税金でとられるのだから。

この作品によって役所を悪者にしたり、生活保護を不正に受給することを正当化することがないことを願う。

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2023年08月08日

Posted by ブクログ

最後の最後に少し驚いた。
なんとなく予想はついていたが、そこが繋がったかって感じ。すっかり忘れていたところ。
映画は結構設定などが変わっているらしいから、また見ようかなと思う。

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2023年10月25日

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