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Posted by ブクログ
数々の偶然が彼らをその列車に乗せ、そしてテロの阻止へと導いた。彼らの生い立ち、テロリストの制圧、そして事件後の彼らの姿を克明に描き出すノンフィクション。
一躍ヒーローになってはしゃいだり、オバマ大統領と電話して舞い上がったりする3人が普通の若者感すごくてかわいく思えてくるし、何より「息子のためにパリに行かなきゃ!でもお金がない!そうだわドナルド・トランプにプライベートジェット出してもらおう!」って思いつくかーちゃんが一番すごい。
Posted by ブクログ
フィクションのようなノンフィクションってほんとおもしろいよな、という感じで、一気に読み終えた。
興味深いのはフランスとアメリカでの反応の違いか。フランスはとても共和的な反応を示し、アメリカはバットマン的な反応を示す。
ストーリーはバットマン的で、ごく普通の人がある日突然といったベタにアメリカ的なのだけど、テロ未遂が起きた場所がフランスだったので、そこが本書がユニークでおもしろいところで、これがアメリカ国内でのできごとだったら、こういう深みのある話にはならなかっただろう。
Posted by ブクログ
2015年に起きたフランス列車テロを未然に防いだ、三人の若者のノンフィクション。
いくつもの偶然と奇跡が重なり、大惨事は起きずに済んだが、一夜にしてヒーローとして祭り上げられてしまう。当事者同士の記憶が食い違っているのは、極限状態に身を置いたのだから仕方ないことだろう。
Posted by ブクログ
映画を先に見てしまってたので、読んでいてシーンが画像となって読めたのは良かったかな。ただ、映画ではほんの一瞬の出来事のようで、実際にも短い時間だったらしいけど、人間の記憶って曖昧なんだなと思いましたね。そして彼ら3人の小さいころからの繋がりや、テロにあった旅行での不思議な引き寄せ?偶然?何でもない日常が突然とんでもない出来事に巻き込まれるんだって、これは他人ごとではないんでしょうね。日本も決して安全な国ではなくなっているから・・でも、そうなったとき自分は彼らのように立ち向かえるか・・無理だね。
事件後の彼らを取り巻く異常な光景は、どこの国も同じなんだと思いました。
メディアはいい加減だし、一般人の考えも随分身勝手でもあるし、なんでもない善良な市民が突然巻き込まれて事件で英雄扱いされて、考え方も日常も変わっていく。何もないことがどれだけ幸せなのかってつくづく思いましたわ。
Posted by ブクログ
3人の勇敢なアメリカ人がフランスの列車で起こるはずだったテロを未然に防ぐ実話を基にしている小説。
3人の生い立ちから始まりよく分かるのだが、肝心の列車内の様子が分割されて描かれている為に、あまり感情移入?というか、状況が把握し辛く、なおかつ結果を知ってしまっているのでハラハラすることもなかったことが残念。