感情タグBEST3
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高橋源一郎のスーパー「方丈記」の凄さで星5つ。それにしても。人間って千年経っても考えることは余り変わらないんだねえ。
枕草子はいわば殿上人の世界であり、わかりにくい。
徒然草は教訓集として大変価値があるのではないかと感じた。
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古典は原文の古語の美しさやリズムを味わえば良いのでしょうが、素養が無いものには理解できないので、このような現代語訳は非常にありがたい。原文と照らし合わせて読めば良かったと思いました。枕草子では雅な感じが伝わってきました。方丈記は堀田善衛の『方丈記私記』を面白く読んだことを想いだしました。徒然草は「教養のある人は物語りするとき、まわりに人がたくさんいてもひとりだけに向かって語りかけ、それに人々が自然に聞き耳を立てるようにするものである。」に、はたと膝を打ちました。
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「古典は、まず原文に当たるべし」などという原理主義的な考えにとらわれていた自分を恥じた。どんな作品なのかを知ろうと思ったら、「まずは口語訳から当たる」べきである。そうして、興味を惹かれた文章があれば、そのとき初めて原文に当たればよいのだ。もっと早くこのことに気づけばよかった。
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現在活躍している作家による現代語訳。
正誤についてはわからないが
読み物として親近感を持って、大いに楽しめた。
古典文学を楽しいと感じられたのは初めてで
貴重な体験になった。
清少納言はインフルエンサーで
フォロワーが何万人もいそう
鴨長明はみうらじゅんみたいだし
吉田兼好は筑紫哲也のイメージ。
それぞれの人柄、教養の深さ、観察眼
考察力が魅力的であり
その時代の紀行文のような趣もあった。
冗長な文章は読みづらくもあったが
訳書感を味わえた。
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古典の代表的な作品の3作品。
これをこのようにならべてみると、日本の古典で
誰もが知る作品。特に冒頭の部分はだれでも
知っているけれど、内容として全部読んだのは
あまりいないのではないかと思われる随筆。
清少納言の枕草子”春はあけぼの・・”
鴨長明の方丈記”行く川のながれは絶えずして・・”
吉田兼好の徒然草”つれづれなるままにひぐらし・・”
現代語訳を酒井順子氏・高橋源一郎氏・内田樹氏が
行っているという非常にわくわくするような内容です。
読みましたが。
枕草子は、ちょっと正直難しくよくわからない部分が多く
ありました。当時の風情や風習がきっちりわかっていないと
くすっと笑えないというか感情移入しずらい部分が多く。
方丈記は、以前に別の現代語訳をよんだことがあるのですが
その時も含めて、おもしろい内容です。
徒然草は、もっと淡々と描かれてある内容かとおもいきや
そういう部分は確かにあるのですが、日本人の心というか
昔から親や先人から教わってきた心的な源泉があった
ような感じがしました。
それを感じられたことも含めて非常に面白く
読めました。
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離れに引き蘢ってギターかき鳴らす高校生みたいなもんとも言われてきた?鴨長明の「方丈記」なので、ポップな訳も違和感ないような気がする。
天災に苦しめられたり遷都がうまくいかなかったり、現代と変わらないよね。
「枕草子」も、「まさか人が読みはすまいと思って(略)書きためたもの」と言いながら、好きなものや好きじゃないものを並べてるわけだけれど、それが着眼点も理由もうまい文章で、今の素人ブログの比じゃない。ただ者じゃない筆の運び。
古びとたちとその暮らしが近く感じられる。
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知人のおすすめ。
冲方丁の「はなとゆめ」を読んだら、枕草子が読みたくなった。
酒井順子ぴったりだなぁ。違和感なく読める。
なんだか、ブログみたいですね。長さも内容もまちまちで。面白い。
わかる!とか、言うねぇ、とか、にやにやしてしまう。
教養。
方丈記は、あとがきにもあったように自分たちの時代の言葉になっているのですごくわかりやすいし、それによって書かれた時代に読んだ人たちと同じような体験ができているのかなと思った。
当時こういう発想や行動は、センセーショナルで、変人扱いされたんじゃなかろうか。
横文字が出てくるような、一見ぶっとんだ訳が面白い。
それにしても鴨長明さん、苦労人だったのですね…だからこそのこの文章なのだなぁ。
徒然草は、渋いな〜という印象。
あと、枕草子ぽい、と思ったら解説でも直系の子孫と書かれていてですよねってなるなど。こうやって3作続けて読めたのがよかった。
作品の個性を感じられるのは現代語訳してくれたからこそだよなぁ。
物に触れると心が発動するとか、世の中を変えないと盗人はなくならないとか、現代にも通じるところあり、おじいちゃんの説教みたいな感じで反発したくなるところありで、面白く読みました。