【感想・ネタバレ】放課後に死者は戻るのレビュー

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ネタバレ

ジャンル的には学園ファンタジーでしょうか。タイトルからホラーと勘違いして購入しましたが読んでみると面白かったです。ラストは感動してしまいました。後味の悪い話を想像していましたが読み終わるとハッピーエンドで良かったなと思えました。

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2023年09月24日

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事故にあって気がついたら病院のベット… しかも知らない誰かに入れ替わってる? #放課後に死者は戻る

■あらすじ
鉄オタ、根暗の主人公である男子高校生が崖から突き落とされた。
病院のベットで気が付くと、なんと助けようとしてくれたイケメンに入れ替わってしまったのだ。イケメンの容姿での生活を始めつつも、自らを崖から突き落とした犯人を捜すのだった。

■きっと読みたくなるレビュー
人体入れ替わりモノをミステリーベースで綴られる青春ストーリー。
恋愛ドラマでよくある美男美女の入れ替わりでなく、冴えないオタクとモテ男イケメンが入れ替わるところが本作のキモですね。

かなり無茶な進行、展開だったりもするのですが、勢いとテンポがあってどんどん読めちゃう。カジュアルな読み口だし、キャラクターや場面場面の絵面も分かりやすい。友人、恋人、家族との関係性や会話も愛嬌満載。まさに青春ミステリーですね。

でも本作、実はメッセージ性があって味わい深いんです。
ラストは根暗だった主人公の成長ぶりがあまりにも爽やかで、自らの冴えない学生時代を思い出してしまいました。

なんといっても本作の読みどころは、主人公の心情描写ですね。
とんでもないことに巻き込まれてしまいましたが、犯人捜しを進めていくクラスメイトの会話の中で、少しずつ自らの間違いに気が付いていく。前向きに歩んでいく様子を見て、まるで自身の息子のように応援をしてしまいました。

晴れやかな気持ちになれる、素晴らしい青春ミステリーでした。

■きっと共感できる書評
魔法が使えたらいいのになぁ~
イケメンになったり、お金持ちになったり、遊んで暮らせるような魔法とか。そうすれば、どんな人にも好かれ、愛され、幸せでいっぱいになるはず!
まだ世間や現実を知らない子供でアホだった頃は、こんなことを思ったものでした。

しかし多くの友人、先輩、先生、恋人などの人間と関わって人生を歩んでいくうちに、人それぞれの価値、能力、魅力があることが分かってくる。もちろん自分自身にも。

その魅力の背景には、当然努力や才能の上に成り立っているものであって、仮にインチキで他人の魅力を得ることができたとしても、嬉しいはずなんてないんですよね。

上辺の魅力だけでなく、自分のすべてを知って愛してくれる人と一緒いたい。本作を読んであらためて家族の大切さを知りました。

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2023年01月17日

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転生もんになるのかな?
ミステリー要素多めで、更に大どんでん返し…
最後は分からんかった…
のぶおくんは、一皮むけて成長したんかな。
SFとかで、たまにある違う世界に迷い込んで、そこで色々経験して成長していくという感じの
「転生&ミステリー(人死んでる)」版
(まとまってないタイトル ^^;)

オタで陰気な男が、イケメンと入れ替わり!(入れ替わる時に人死んでるのが、知ってるのとちゃうわ)
そら、人生180度変わるわな。人は見た目が9割とか100%とかいう本もあるし。
しかし、イケメンの方は、陰気な男に入れ替わっても平然としてる。やはり、見た目だけやなく、心構えというか精神的なものも大きいということか…
でも、それは、今まで、男前とかイケメンだとかで、チヤホヤされて育って来た人の考えで、今まで、スルーされてた人に求めるか?って思わんでもない。

あかん!イケメンに嫉妬してる(^◇^;)
心だけでも男前になろ!

一気読みでした〜(^-^)v

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2022年12月10日

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冴えないオタクの男子高生が崖に突き落とされる。目覚めると、イケメン男子高生に。
ありがちな設定ながらも、最後はうるうるとした。
流行りのスクールカーストを極力避け、犯人探しに徹するストーリー。
秋吉理香子が、イヤミス作家からの脱却に見事成功した一作でした。

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2022年08月27日

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秋吉理香子さん2作目。絶対正義がなかなかゾッとする内容だったので、これもとんでもない展開が待っているのではないかと思ったが、爽やかなラストだった。読めば読む程誰もが怪しいし、疑心暗鬼にもなるのだが、安心して読み進めて良いタイプの物語。暗黒女子がずっと気になっていて、未読だが近々読んでみたい。

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2021年05月15日

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映画やテレビで良くある身体が入れ替わるストーリー。自分が何で殺されたのかと真相を暴いていくうちに自分が狙われてだのでは無い事がわかる。しかし、最後の展開は読めなかった。

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2021年05月07日

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途中で犯人は分かったけどこの結末は予想していなかった

僕、小山のぶおは誰かから手紙をもらい待ち合わせ場所の崖に行ったそこで誰かに押され崖から落ちる。奇跡的に助かり意識が朦朧とする中何かがおかしいと感じ鏡を見ると見たこともないイケメンの男の顔が映っていた。
そのイケメンは高橋真治。僕はこのイケメンとして入れ替わり暫くこの状態で生活していくことになる。
鉄道オタクで唯一の友達だった田中吉雄には小山のぶおは誰かに押されたと話し犯人を一緒に探してもらうことに。
以前僕と吉雄は浮いていた。女子でも一人溶け込めない丸山美穂ともあることから仲良くなり段々と惹かれていく。
僕を崖から突き落とした犯人は判明するがその事をも吹き飛ばす事実に僕は驚愕する。

秋吉さんの本は好きで本屋で見かけたら購入するようにしています。
あっという間に読み終え最後の真実には驚きました。思わずブルースウィルス主演の映画が頭に浮かんだほどです。
さて次は積読している中から何を読もう。

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2020年10月17日

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主人公の高校生のぶおは、崖から転落し目が覚めた時にはイケメン高校生と入れ替わっていた!というトンデモ設定ながら、ちょっとした叙述トリックもあり、きちんとミステリーに仕上がっている。

自分を呼び出し突き落とした犯人を探すため、元のクラスに別人として転入し、犯人を探す。調べれば調べるほど、以前の親友や、新しく仲良くなったクラスメイトたちが皆んな怪しく見えてくる。

元々オタクっぽかったのぶおが、見た目が変わっただけでクラス内でのカースト底辺から頂点へ。卑屈になっていた自分に気付き、恋を経験し、以前とは考え方や行動も前向きになったのぶおの姿は清々しく、これぞ青春ミステリーという感じ。

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2020年01月23日

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中身が入れ替わるというのは、ありえないのだけれど、想像すると楽しい。が、この本では自分を突き落とした犯人探しをするというもの。
同じクラスの仲間が信じられない。誰もかれもが怪しく思えるなんて。

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2020年01月07日

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ああ、これは高校生におススメって感じ。ということは見た目はアラフォ、中身は17歳の私にピッタリ。イケてないオタクのぶおと、超イケメン真治はほぼ同時に崖から落ちてしまう。のぶおの意識が戻ると、超イケメンの体になっている。のぶおは突き落とされた手ごたえから、真治として犯人探しをするー。入れ替わってる~、の苦手なタイプの話だし、物語としてはありがちとはいえ、ラスト一捻りしてある。そして人は見た目じゃない、中身だというテーマが素直な心の目でよかった。爽やかミステリー。面白かった。高校生におススメ。

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2019年12月25日

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ネタバレ

ミステリー的な犯人捜しをマジでやっていたが、だまされたぜ!しかし小山君の存在と丸山さんの存在に2回はびっくりさせていただきました。そして分かったの…陽キャに悪い奴なんていないということを…。

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2019年10月17日

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導入部こそスリリングでミステリアスで「これから何が起こるのか」と期待を煽られるが、内容としては青春モノとしてもミステリとしてもそこまで入れ込める内容ではなかった。
ミスリードも仕掛けられているが、予定調和の範囲内で、「えっ、そこに向かうの?」という驚きがない。スクールカーストなどのテーマもあるが、深く切り込めていない印象が強い。学校を舞台にするからとりあえず入れてみました、という感じで今ひとつだった。

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2024年05月18日

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高校生が感じるルッキズムやそれに伴う葛藤が、非現実的な設定を通してよく描かれていると思います。

前作『暗黒女子』と同様のイヤミスを期待していると、拍子抜けしてしまうかもしれませんが、切なさと爽やかさを残す読後感は、前作とは違った一面が垣間見えるようでした。

次作以降の作品も楽しみです。

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2023年06月04日

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2014年刊行された本ということで驚いた。

今となってはなろう系発の小説、アニメが流行り始めていて、その中ではイケメン、美女に転生なんてものが多くある。最近かと思ったが、意外と前の作品だった。それもありこの年というのに驚いた。

この作品を通して人のいい面、悪い面がありそれが人によって見え方が変わるということ、そしてその見え方は自分の在り方によっても変わるということを改めて感じた。全部が全部という訳ではないがそういった要素も現実にあるのだろう。

何となく、量に対して詰めすぎで最後駆け抜けすぎたかなぁとも感じる。

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2022年12月31日

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終始、いろんな人を疑いながら呼んでいたけど、予想もしなかった結末だった。

偏見を持ったり、自分を蔑んだりしているうちに、側にあるはずの可能性を狭めていたんだね。
自分自身も主人公に近いタイプの人間で、人のこと羨んでばかりだけど、少しずつ可能性を広げていけるようになりたいな。

改めて、秋吉さんの作品すきだなと感じた。

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2022年11月28日

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「「あれ??」」
「ぼく」  「わたし」
「「入れ替わってるぅぅうぅぅ!!!」」
と、今流行りのなんとかの名は的な(では無いのだが)青春ミステリー。装丁も相まって、代表作「暗黒女子」と対になるDK(男子高校生)物語のようにも感じる。

青春ミステリーと括るとなんだか爽やかな風が吹くものだが、本書は湿度が高めだ。ねっとりした温風が流れている。
カースト底辺層の主人公、「小山のぶお」は死者だ。彼の記憶では自分は何者かによって崖から突き落とされ死んだはずだった。だが、生きている。突き落とされた最後の記憶、崖上から声を掛けてくれたのに足を滑らせてしまったあの不運な通りすがりの名も知らぬ男と心が入れ替わったのだ。
だが好都合であった。のぶおは自身を殺した犯人をこの男の身体を使い探し出そうとする。
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のぶおの義骸となった男の名は高橋真治。
金持ちハーフイケメンバンドマンという欲張り仕様なハイスペック種族だ。真治の顔をしたのぶおはクラスの人気者の仲間入りをし、真治の目を通してクラス内でののぶおの価値を突き付けられることとなる。

目立つことはしていない自分がなぜクラスの人間に殺されなければならなかったのか。自分の死の真相に近付こうとすればする程、疑心に苛まれ、ハイスペック真治の生活に甘んじる事で逃避しようとする。入れ替わった真治の魂は死した自分の骸に移った可能性に目を瞑りながら。
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9割型未来が見えていたのに、最後の最後でやられてしまった。すごい、さながら10球中9球ストレートだったのに最後の変化球がエグいドS仕様のバッティングマシーンだ。うむ、よく分からない。
気にせず続けるが、最後の1球を見送ったからといって9球は捉えてたからね、景品は2等くらいは持ち帰れた筈だ。何が言いたいって、「やられた」事実は揺るがないが「勝者」に変わりないということだ。
ミステリーには敗北したいものである。

のぶおは真治の生活を経験した事で友情を知り、恋を知る事となる。卑屈になっていたのは己自身だと気付き歩幅は限りなく小さいが紛れもない一歩を踏み出せたのだろう。
気付けば爽やかな風が流れていた。

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2022年06月09日

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ネタバレ

崖から突き落とされた鉄道オタクの冴えない主人公は、目が覚めると巻き添えになった美形男子高校生の姿に変わっていた……。という特殊設定ミステリ。

主人公は他人の姿で過ごす中、元の自分では気づかなかったクラスメイトの別の顔を知っていくことになります。こういう場合、だいたい裏の顔・性格の悪い面なんかが多いと思うのですが、主人公が知っていくのは元の自分では関りがなかったり偏見などによって知りえなかった優しさや揺るがぬ友情などの陽の面がほとんどで、その為読後感は序盤からは考えられないほど爽やか。正直ミステリと考えると弱いのですが、青春ものとしては楽しめました。

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2022年06月03日

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ネタバレ

物語としては面白いけども、ミステリとしては粗が目立つ気がする。凝ったプロットをムリクリ物語に落とし込もうとして、謎の解明部分に不明瞭なところがいくつかでている。

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2020年12月05日

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ネタバレ

自分が死んで、美少年に生まれ変わってクラスで誰が自分を殺したのかを突き止めるためになりすましていくっていう話。気になる女の子ができて、実はそれが幽霊で、その子が美少年のストーカーをしてて殺そうとする過程でこの人は巻き込まれて死んじゃったって話。秋吉さん独特のどんでん返し感はなかったな。

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2020年09月06日

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2019年、30冊目は、『暗黒女子』以来の秋吉理香子。

二学期の始業式の夜、小山のぶおは、何者かに呼び出され、崖から突き落とされてしまう。しかし、彼は助けに来て、やはり転落してしまった高橋真治と入れ代わり、一命をとりとめる。彼は高橋真治として、自分を突き落とした犯人をつきとめようと、元の学校に転入する。

未読の方へ。注意点を2つばかり。
①『暗黒女子』のイヤミスを期待すると、完全に裏切られます。
②いわゆる、入れ代わりモノです。超現実的な設定が苦手な方向けではありません。
以上を踏まえておいてください。

ファンタジー系ミステリー。「ミステリーにファンタジー要素入れたら、何でもアリになっちまう」と思う方もいると思います。自分も、夢オチ、上位概念オチ、最近一歩進んで、ヴァーチャル・オチってのもあり、 その辺はあまり好まないタイプ。ただ、今作は、ギリギリ、ファンタジーで止まってくれた、という印象。

犯人探しの途中、小山のぶおが、疑心暗鬼に陥る部分の、伏線回収はなかなか上手い。この辺は『暗黒女子』より上かもしれない。

そんなミステリー要素を取っ払うと、冴えない鉄オタの、小山のぶおが、リア充イケメンの高橋真治と入れ代わるコトで、今まで見えていなかったモノや、級友の姿が見えて来るという、どちらかと言うと、ベタな成長譚。

もぅ一つファンタジー的(〇〇〇的)な要素が、クライマックスで明かされるが、ソレは読んでのお楽しみとしてください。ちなみに、自分が途中で感じた違和感は、ソコにあったんだ……ってトコ。

全体的には、とても読み易く、変に技巧的だったり、知識的だったり、というコトもない。ただ、『暗黒女子』のドロッとした感、ヤラれた感の方が自分の好み。ヒネくれたオッサンには、爽やかに過ぎて、★★★☆☆止まり。

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2019年11月27日

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スクールカースト下層の高校生がとある事件をきっかけにイケメン男子と入れ替わる。そこでその事件を捜査して見ることにしたのだか、怪しい同級生もちらほら。

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2018年08月14日

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 二女の薦めで読んだ本を学校の図書室に返しておいて~と頼んだだら、『これ、面白いよ』と差し出されたのがこれ。「死者は戻る」って…とほとんど心は動かなかったのだけれど。ふと、「もしかすると、娘も母がおもしろいよ~と薦めた本を(ヘッセだったり漱石だったり)こんな気分で受け取っていたのかも」と思い至り、ならば母も気は進まないが読もう!時間もあるし!!で読み始めたら・・あら、案外面白い!と、2時間ほどで読破。

 このタイトルはさて???読み終わっても一向に謎だけど、それはさておき。冴えないオタクの高校生がイケメン高校生と入れ替わっていた!という設定で始まるストーリー。展開が読めずページが進みました~。
 
 読み終わって思うのは。外見とか偏見で、本当のことが見えてないってことは多々あることなんだろうな、ということ。特に学生時代は。クラスの人気者を斜に構えて見ていたけど付き合ってみると、なんだいい奴なんだ…と見方を変えていく主人公ののぶお。そうなんだよな~そういう視点で、今の自分を考えてみる。そうやって穿った見方をしているのかも、ちょっと苦手なあの人のこと。視点を変えると・・変わって見えてくるかも?
 いや、私はもう五十路が近い、人生酸いも甘いも・・・のおばちゃんだった。中学生の二女のセレクト、なかなかイケてました。
 

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2018年05月10日

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ネタバレ

どんでん返しがあると聞き、それを楽しみに読みましたが、青春モノとしての読み応えもなかなか。スクールカーストの頂点にいた少年の中にスクールカースト底辺の小山が乗り移るという設定は、素晴らしい設定だと思う。10代は全てが見た目であり、見た目で全てが決まってしまう。中身は二の次で、容姿が優れた人間が頂点。でも、クラスの端っこで静かに淡々と自分たちの理論を語り合っている魅力的な人間もいる。ただただ切なくなる終わり。

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2018年04月10日

Posted by ブクログ

同じ著者の『暗黒女子』が面白かったので。

冴えない鉄オタ男子高生が崖から突き落とされた衝撃でイケメン男子高生になった!という展開に新鮮さはありませんが、謎解きの要素は純粋に楽しめました。
案外青春小説っぽい爽やかさもあり。
結末を知ってからもう一度読むとまた違った形で楽しみながら読めました。

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2018年04月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

誰かに崖から突き落とされた記憶を最後に目覚めると別人。
クラスにいると思われる犯人を探す為、自身の学校へ転入し、犯人を探す主人公に届く自身の秘密を知っている事を仄めかす不吉なメール。

ファンタジー色が強いように感じたけれど、粗筋から察せられるので特に。
ミラクルが連発するご都合主義な纏まり方は、自分の好みではない。

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2018年03月05日

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