感情タグBEST3
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あらま、またすごい人出てきちゃいましたね
まさに最凶のヴィラン登場です・・・
七里作品の様々なエッセンスが散りばめられていて読む手が止まりませんでした。
にしても、まさか・・・そういうことかよ!!
ってぐらい、最凶のドンデン返しで、開いた口が塞がりません
続きをいますぐにでも読みたいと、脳が渇望しております。
しかし、あのあとがきは・・・
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崇拝と言っていいほど信じ込ませる魅力も、直接的な言葉を使わず思い通りに操る能力もずば抜けててすごい
なのに紗代だけ自分で突き飛ばしてるのが納得いかない
恭子なら美智留の変わりにやりそうな気もするけど、父親殺し以外の借りを作りたくなかったのか、カメラのミスがなかったら殺すつもりはなかったのか...?
恭子は詐欺のことは知ってても美智留がそれ以上のことをするとは思ってない、もしくは知らないって事なのか
色々妄想してしまうな
それにしても『嗤う淑女』っていうタイトルもいい
【淑女─ 品位のある、しとやかな女性】
美智留にぴったりだなと思った
そして恭子がいった「燃え上がる炎のような人」っていうのもすごく頷ける
罪に問えなくても危険な女性というのは理解できるけど、なんとなく美智留に味方してしまう
『御子柴弁護士シリーズ』にも登場する宝来弁護士が相変わらずだけど大活躍(?)で笑った
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中山七里さん作品は2冊め。
充分に悪い女かもしれないが、
もっともっと悪く、もっともっと胸糞悪い犯罪を期待してしまう。
続編、続々編に大きな期待!
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美貌と知能を持ち合わせた蒲生美智留という女性に焦点を当てた悪女ミステリー小説。
自ら手を下さずに人を操り、殺人事件を起こさせる。
実際にそれが可能なのかはともかく、彼女の話術や行動一つ一つに人を操るテクニックが散見され、面白いと思う。
ただ、実父殺人と恭子の殺人については動機は納得できるが、横領と生命保険の殺人についてはあまり動機には納得できていない。お金?
そこについては続編が出ているみたいなのでそちらに期待。
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いやー、面白いね!
2時間サスペンスを見ているようだった。
最後のオチが余りにも嘘臭かったけど、それまでの流れはかなり面白い!
他の作品も読んでみたい
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蒲生美智留が人々の人生を狂わせていく連作短編。どこから計算なの?全部?怖い!!って震えながら読んでた。
どれも陰惨な事件なのに、被害者、加害者側にも落ち度や考え方の甘さなんかがあってそちらに完全に感情移入もできないうえ、美智留が魅力的なのでどこか痛快さも感じる不思議な読後感。
宝来兼人のくだりは不覚にも笑ってしまった。宝来弁護士結構好きです。
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悪女&完全犯罪。
どの話の被害者もしょーもない奴ばかりなので、書き方によっては痛快な作品になったかもしれない。しかしそこは中山七里。陰湿な内容にすることによって単なる悪女ではなく本当に魂の底からの悪人を描いた。「本当の悪」を描いた作品としては宮部みゆきの「模倣犯」が最高傑作だと思うが、本作も十分に本物の悪女ぶりが発揮されている。
とは言いながら読後に嫌な感じが残るイヤミスというほどでもなく、続編を読んでみようという気にさせるのがまた上手い。
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3.5
読むほどに怖さを感じる女性で、どんどん読み進められた。最後は正体が二転三転して、あー結局そうなんだという結末。一瞬、恭子かなと思ったけどそうじゃないみたいな。おもしろかったです。
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いやぁ…面白すぎ。徹夜確実…まさに。
昼に読み始めてそのままぶっ通しでラストまで一気読みしてしまった。
悪女、誰もが目を奪われる妖艶な美しさ巧みな話術、蒲生美智留。
これはシリーズ三部全て読まないと、いけないね。
淑女がどうなるのか、きちんと見届けないとならない。
(4時間20分)
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悪女が主人公のピカレスク小説。
4つのエピソードから構成され、ヒロインのミチルが、様々な形で、自分の目論見を果たすために他人を操り、殺害し、騙していく。
ただ、構成が基本的には同じなので、毎回、犠牲者(獲物)の生活が長々と描かれて冗長に感じる。
ヒロインのキャラはしっかりできているし、確かに悪女ではあるが、一方で犠牲者にも(道徳的、法的に)非があるので、意外とヒロインに感情出来る。
ここらのバランス感覚はうまい。
そして、最終章のひねりはうまい。
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悪女がいかにして誕生したか、その末路はどうなるか、を
ご堪能ください。
この作品はこんな作品ですってのがネタバレにつながる
そんな作品で、ちょっとだけ言わせてもらうと、
連作短編の最初だけは、我慢して読んでください。
好きな人もいるでしょうけど、1話目だけは苦手な人が
多いかと思います。
連続殺人鬼カエル男の嵯峨島ナツオという人物を
知っている人は、そういうことです。これ以上は言えません。
結末を予想してもなかなかたどり着けなかったです。
それくらいな結末ですが、
あくまで最後の5話の途中で気づく人は気が付くかなって感じですね。
1話目をクリアできれば、グロシーンはほかにもありますが、
面白い作品でした。
Posted by ブクログ
初めての中山七里さん。
悪女が出てくる小説大好物です。
「蒲生美智留」恐るべしです。しいて言うなら自分の手を汚さないを貫いてほしかったなぁ〜。少し残念。
でも悪女を見届けたいので全作読む!
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中山七里さんは、爽やかでどちらかと言うと健全な青少年、少女寄りのミステリと言うイメージ(個人的に)だったが、こんなテイストもあるのかと。
ただ、とんでもなく後味が悪く胸糞悪いというよりも、やはり爽快感が強い魔性の女の話。
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世の中には何をやらせても、いつでもどんな時も冷静で、かつ様になっている奴っているものだ。
直接手を下すわけではなく、周囲を操って世の中を動かすこの主人公の目的は何だったのか、自分自身以外は誰も信じられずに苦しくなかったのか。
エンディングのどんでん返しはなかなかのものだった。
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★3.5くらいかな?相変わらず上手い展開だし、章毎にメインキャストの名前があるのが良い。
シリーズ化しているようなので次作も読んでみたい。
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最初から内容が重くなかなか読み進められないと感じていたが、話しが進むうちにいつのまにか
主人公の蒲生美智瑠にはまりこんでいる自分がいた。。。
そして最後の最後には思いもしなかった結末で
後半からは一気に読み進めてしまった。
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中学生の時に両親の離婚と父親からの虐待を経験した美女・蒲生美智留。従姉妹の野々宮恭子と共謀して父親を殺害。その後、ファイナンシャルプランナーとなってからも悪事をはたらく。銀行員・鷺沼紗代に横領を唆し、最後は殺害。野々宮恭子の弟を唆し、恭子とその父親を殺害させる。主婦・古巻佳恵に保険金殺人をさせる。逮捕されるが、裁判で無罪を勝ち取る。続編も読んでみよう。
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面白かった。嗤うというタイトルがとても当てはまります。でも結局蒲生美智留の目的は何なのだろう。人助けや正義のためと思ったがそうでもなく、結局お金?恭子とお互いを頼りにするのかと思いきや早い段階で消されてしまうし、悪女シリーズとしては面白いが、心の底にある目的が知りたい。
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うっかり監視カメラに映ったと言ってたが、乗っ取りがゴールだとしたら、骨髄移植からのうっかり監視カメラに映るまでが計算でよくない?
この淑女ほぼ未来視なのに、そこだけとってつけた様なうっかりしちゃったよ。
表紙も相まってのチープさがコンビニに売ってる分厚いマンガ読んでる気分。あとがきも漫画だった。
面白かったので続編もいつか読みます。
それにしても、お金がない男の人が毎日する事って同じなんだってね、というセリフはくる。
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カリスマ的オーラを放つ美女、蒲生美智留の中学生時代から30代後半までを「被害者」の視点から描いた小説。
赤ちゃんの頃から美少女だった美智留。
中学生になる頃には、妖艶な魅力も持ち合わせた美女に。
でもその妖艶さと、何をされても意に介さない大人っぽさは父親からの虐待によるものだった。
母親は失踪したとのことだったけど、美智留が虐待される前は母親がされていたのかもしれない。
母親は美智留がもしかしたら虐待を受けるかもしれないとわかっていて置いていったのか。
母親がいる時から虐待されていて、生贄にしたのか。
まさか娘にするとは思わなかったのか。
どれにしても地獄。
だからといって、人を操って邪魔者を消すようなことをしてはいけないのはもちろんなんだけど、「被害者」たちは誰も美智留が悪いとは思っていない。
被害者感情もなく、操られたことにも気づいていない。
むしろ操られたいと思っていたかもしれない。
一つ不思議なのは、美智留が直接手を下したこと。
「防犯カメラに写っていて焦った」といってたけど用意周到な美智留がそんなヘマをするのかなとそこだけ違和感があった。
ラストのどんでん返しからのどんでん返し?は、恭子がそんなことをできるとは到底思えない…と思っていたので、結局美智留でしたというオチに納得。
でも従姉妹だとはいえ美しさの次元の異なる恭子に美容整形で似せた後自分の顔に戻るなんてファンタジーすぎて冷めた。
短期間でそんな大改造に次ぐ大改造できると思えないし、顔に違和感あるでしょ…。
そこのトリック?が微妙だったのでマイナス1。
それ以外はスイスイ読み進められたし面白かった。
続編も読んでみたい。
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普通めちゃくちゃ美人に産まれたら、こんな捻くれた人間にはならない。序盤の性描写苦手でした。中里七里が書いてるっていうのでうってなったけど、そこは七里は悪くない。
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確かに徹夜確実、だんだんと追い詰められていく淑女の結末は!?ということで面白く読めました。最後は流石に無理過ぎね!?と思う無理やりどんでん返しでしたが、まぁエンタメってことでヨシ!
20230328追記: 期せずして10年ぶり以上に再読した我孫子武丸の名作『殺戮にいたる病』の主人公が蒲生稔でした。本作の主人公は蒲生美智留、オマージュなのかなー。自分的にものすごい偶然のタイミングにちょっと上がりました。実際のところ蒲生稔の方は本気の変態猟奇殺人鬼なので、理と利で動く蒲生美智留とは同じ悪でも大分違う感じです。
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1番最初のお話しは気分が悪いお話しだったなぁ〜それからはおもしろくてすらすら読めました。
最後はえ?!えぇえ?!って感じで騙されてしまった!!
蒲生美智留、美しくて恐ろしい:(;゙゚'ω゚'):
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嗤うって、あざ笑うって事ですね。見下した感じ。
中学時代、イジメにあっていた少女のクラスに、彼女を救うかの様に従姉妹の美智留が転校してくる。頭脳明晰、羨む美貌の美智留は、邪気に満ちた淑女だった。彼女との出会いは、怪しく危うい人生の入口となった。
大人になった二人は、生活に行き詰まった人達を破滅へと誘導する。
悪くてお強い女性の悪事を読ませます。遂に捕まってしまうか、というところで、過払金の宝来弁護士登場。美智留は御子柴先生を選びません。騙せないですからねえ。
ちょっと無理したラストです。まあ、淑女が嗤って何処かに再登場ですね。
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以前『嗤う淑女二人』を先に読んじゃったけど、時系列に沿って読むのであれば、
①嗤う淑女
②ふたたび嗤う淑女
③嗤う淑女二人
の順番で読むのが正しい。
わたし③→①→②の順で読んだのだが、特に問題はなかった。
ただし①の前に②を読むのはおすすめしない。②には①のネタバレがあるからだ。
蒲生美智留には壮絶な過去がある。その経験が彼女をこのような人間に作り上げたのか、それとも元々そういう素質を持って生まれたのか、それは分からない。
彼女は幼い頃から、誰をも魅了する圧倒的に美しい容姿をもっていた。同じ中学に通う従姉妹の野々宮恭子は、そんな彼女とは正反対の冴えない見た目の上に、極度の貧血で学校を休みがちになり、とうとうクラスメイトからいじめの対象になってしまった。
美智留は自分が標的になることで恭子をいじめから救い、更に不治の病にかかってしまった恭子の命をも助けた。
恭子は美智留に傾倒してゆく。
美智留が本当はどんな人間なのか、知ろうともせずに。
美智留のことを知ろうとしても、それは所詮無理な話なのだろうけど。
美智留は大学卒業後、保険会社に就職。在職中にファイナンシャルプランナー1級の資格を取り、その後ライフアドバイザーとして独立開業した。従姉妹で彼女を崇拝している恭子は、その右腕となって献身的に働いている。
そして美智留からの温かいアドバイスという名の恐ろしい罠を仕掛けられ、何人かが命を落とし、何人かが罪を犯して人生を狂わせ、その度に蒲生美智留は嗤う。きっと大きな口を開けて、美しい顔が歪むほどに、心の底から嗤うんだろう。
最後のトリックは極めて非現実的で不自然ではあるが、ちゃんと「あ、あれがそうだったのね」と思わせてくれる構成は素晴らしい。この著者の他の作品とは違い、ただただ面白い読み物として堪能できる。
弱っている人の中には、孤独で、お金も頼る人もなく、つけ入れられるとガラガラと崩れてしまう人は多いのかもしれない。
美貌は生まれつきのものだけど、蒲生美智留はおそらく懸命に勉強して知識を得て、色々研究して人たらしのやり方を身につけたのだろう。
そこまでしての目的は一体なんなのか、わたしには理解できない。
でもお金は貯めておこうと思う。そしてうま過ぎる話にはホイホイと引っかからないように気をつけなきゃと思う。
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悪女ミステリー
ダークヒロインの物語
次々に主人公美知留の魅力・魅惑に嵌って犯罪に落ちていく周りの人たち..そして、美知留は?という展開です。
しかし、そんなにうまくい人をコントロールできるものかな(笑)
途中まで人間の欲望をブラックに語っている女性版の「笑うセールスマン」かと思っていました。
あまりに、変な人たちだもの。
鷺沼紗代、野々宮弘樹、古巻佳恵
美知留にコントロールされすぎ(笑)
しかし、違っていました。美知留のブラックな思惑がしっかりあったのですね。
後半、追い詰められる美知留。
そこからの大逆転。
そして、明らかになるその本性
ということですが、大逆転にはちょっと無理がある(笑)
都合よい展開と言えば展開ですが、エンターテイメントとして楽しめました。
Posted by ブクログ
各章ごとに主人公の犯行が綴られる連作短編(個人的な思いかも)の方式より、長編で続けて構成した方が、より悪女振りがが際だったように感じるが。
やはり、「どんでん返しの帝王」の異名通り、最後にこんな仕掛けがあったとは。