【感想・ネタバレ】世代の痛み 団塊ジュニアから団塊への質問状のレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

『私だけの問題だと思っていたら、
世代共通の問題だったのか!』
と驚愕した団塊ジュニアの私です。

私自身の問題であると捉える自己責任の考え方自体が団塊ジュニア世代の特徴であるという
二重の納得まで得てしまった。

「人に迷惑かけるな」と呪いのように言われて育った世代ですから
と団塊ジュニアのことを雨宮さんが言っていて、

『え!うちの母親だけじゃなかったのか!』と驚愕し、

「生きてると迷惑かけるから死にます」と言って自殺していった雨宮さんの友人たちの話にもすごく共感してしまった。

私も鬱状態になったとき、自分の存在自体が迷惑だから死にたいと母に言って母を泣かせたりした。

一時期母を責めたりもしたけれど、
母自体も団塊世代特有の価値観の中で
苦しんでいたんだよなと
なんだか俯瞰してみるキッカケをくれた本でした。

0
2023年06月05日

Posted by ブクログ

「まえがき」(雨宮処凛さん) と
「あとがき」(上野千鶴子さん) が
素晴しい

きちんと 現実を見て
きちんと 言葉にして
きちんと 考えること

それが
生きていく ための 基本だ
を 考えさせてくれる一冊

0
2023年02月28日

Posted by ブクログ

雨宮処凛がフェミニズムのことをほとんど知らなかったのが意外だった。前に北原みのりとyoutubeで番組をやっているのをちょっと見たことがあったから。

0
2019年08月28日

Posted by ブクログ

前半は、なんとも噛み合わない。お互いに理解しようとしているんだけど、根本のところでは理解し合えていないと感じてしまった。
団塊の世代の上野さんは、偉そうな同世代の男性を批判し、嫌悪してるけど、雨宮さんに対して上から目線で偉そうなところが垣間見えてしまうと感じた。そして、結局は「謝るしかない」って、ごめんなさいで済まないんだよ〜ってモヤモヤした。
上野さんと雨宮さんは、団塊と団塊ジュニアではあるけれど、お互いの階層も違うので、それで少し噛み合わないところもあったのかもしれない。
言葉が通じない、の壁を超えなきゃならないんだと思う。最後の章は、お互い同じ明るい方を向いているようなお話だったのでよかった。やっぱり政治なんだよね。お金の使い方が日々、決められているんだもの。地方政治も若くて、真摯な人がたくさん入ってくれるといいなと思う。自治体の首長なんて、面白くてたまらないと思う。
知らないこともたくさんあり、特に上野さんの語るフェミニズムの話、最後の章に出て来た日本会議の話などはもっと知りたいと思った。

0
2018年01月19日

Posted by ブクログ

なるほど、と思わされてしまう。身近な言葉で表現してくれてる。世代の隔たりを表現するのに、この二人は最適。全部とは言えないが、だいぶ多くを納得してしまう。

0
2017年12月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

第一次ベビーブームで団塊世代が形成され、第二次
に団塊ジュニアが生まれたのにも関わらず、第三次が未遂となったという興味深い問題。女性高学歴、晩婚、貧困問題などで単純に説明がつくことでないと論考する上野はさすがに学者です。
「負けたって思いましたよ。だって右翼の集会に行くと髪の毛が黒いけどフェミニズムや左翼の集会に行ったら白髪だらけ。日本会議は世代交代に成功し、わたしたちは失敗したかも」と上野が述懐するほどに、目前の闘争に終始し将来構想に欠けている後者の救いのなさ。刊行当時(2017年)話題作りになったSEALDsも今は?地方政治が世の中を変える、という期待も右寄りの維新の会が叶えている。

0
2022年01月29日

Posted by ブクログ

酒井順子の「バブルコンプレックス」で紹介されていた。団塊世代の上野千鶴子と団塊ジュニアにしてロスジェネの雨宮処凛の対談。60代と40代、団塊も団塊ジュニアもそれぞれ年を取った。世代内格差も男女格差もある中で、フェミニズムも社会運動も世代承継されなかった。それぞれの世代が依って立つ価値観、社会的規範、政治姿勢などが展開される。

0
2021年03月20日

Posted by ブクログ

高度経済成長とともに年を重ねた「団塊世代」と、就職氷河期のため安定した雇用に恵まれなかった「団塊ジュニア」を襲う未婚・長寿・介護などの家族リスク。両世代を代表する2人が、社会・経済的な現実とその対策を論じ合う。

質問に対しての回答がかみ合わないというか・・・。

0
2018年07月12日

Posted by ブクログ

最近流行らない「左」な視点から今の社会を語った本。
そして、団塊ジュニアから団塊へ、フラットに質問をするスタイルで、自由とは、弱者とは、幸せとは、を語っています。

年代的には、母親と、こども。
でも、著者のお二人は、血縁関係も、師弟関係もない、ただその「世代」の一人。
親子の甘えを取り払った冷静な視点から、お互いの生きた時代と立場、考え方を振り返ることができます。

上野先生の分析はいつも鋭いのですが、なぜか、小林よしのりさんの著書につての視点は、やや曇っているようにも感じます。小林さんは、社会運動をする学生を「純粋まっすぐ正義くん」と揶揄したわけではなく、社会問題に運動で一矢報いたあと、運動それ自体が目的になる危うさを嘆いただけなのに、と。

0
2018年05月30日

Posted by ブクログ

団塊世代と団塊ジュニア世代の対話。時代が地位や収入を上げたのに頑張りの価値観から抜け出せず、子世代を抑圧してしまった。自己責任社会となり弱さ嫌悪。フェミニズムは継承されず。

親世代と子世代なのに、親と子としては決して話されなかったこと。そこにある分断を、垣間見せてくれたように感じました。

0
2018年04月09日

「社会・政治」ランキング