【感想・ネタバレ】うみの歳月のレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

青痩の地、東京から落剥の思いを抱え郷里に降り立つ。毎日が平穏無事に過ぎてくれるように願っているだけの生活が淡々と過ぎてゆく。多少の波風はたつものの力むことなく静かな三人暮らしを送る。粗大ごみの山もカメラを向けてみると趣を漂わせる。人の営みの無残さもレンズを通すと途端に輝いてくる。人によって捨てられたものは死んだ物かもしれないが、カメラのファインダーの中では立派に生きている。つまらない風景と思わせるのは人間の目。心のありようが別世界を見せてくれる。

0
2017年09月23日

「小説」ランキング