【感想・ネタバレ】マルクス 資本論 2のレビュー

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Posted by ブクログ

2024/4/18
労働力は他の原料や材料と同じで売ることができる物資みたいなもの。我々労働者はこの労働力を売って対価を得ている。生産の過程で原料の代金に労働力分の付加価値が付くわけだが、この再生産にあたり労働課程は労働力分の代金の付加価値を超えて続行される。剰余価値は資本家に。

#2 2024/4/17
生産で使用する物資のほとんどは加工物であり、
綿、木版、ネジ、鉱物
それを購入して加工、付加価値をつけて販売する。種子は過去に人が作ったものなので、こういった自然物も加工品と呼べる。

労働はこれらの原料と同じで、資本家が購入する物資のように捉えることができる。
原料と労働を購入して付加価値をつけた物資を作り販売してお金を産むのが資本の流れだ。

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2024年04月18日

Posted by ブクログ

本書を読むと、資本主義社会は人の欲望を悉く見える化し、それにより社会の変化や発展を急激に加速させたのだということがよく分かる。この分冊では、(主に工場における)劣悪な環境を生々しく描くことにより、資本の持つ残虐さを自分たちに伝えてくる。(もちろんそれは、急激な変化に対して試行錯誤する社会、という一面もあり、全てが全て資本のせいだとは言えないのだけども。)

本分冊を読んで最も感じたのは「技術の発展・機械の導入によって、自分達の仕事がどんどんなくなっていく」という認識は誤りだということだ。本書を読んで、仕事はなくなっていくのではなく「誰でもできるもの」になってしまったのだと分かった。つまり、機械の導入は私達の仕事を減らすのではなく、その姿を変え、敷居を下げ、私達でない誰かに仕事の主体を移すに過ぎないということだ。

現代社会でいえば、その「誰か」は最早人ではなく、AIということになってくるのだろうか。そしてそんな社会が完成したとき、自分達はAIに情報を垂れ流すだけの、個と乖離した1つの「データ」にすぎなくなってしまうのだろうか。資本論が描いたものと違う時代にあるとはいえ、その変わらない性格が現代社会にどう作用していくのだろう、ということはこれから勉強していきたいし、考えながら生きていきたい。

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2023年03月16日

Posted by ブクログ

資本論 2/9
読みにくいが、8章「労働日」以後を読むと、資本論が 、階級闘争をテーマとしていることが よくわかる。マルクスが 労働者に 革命行動を呼びかけている。資本家を 人格化した資本システムとして 批判している

13章「機械装置と大工業」における機械装置は 人口知能とリンクした

いろいろな統計資料から 理論を組み立てているので、机上の空論や理想論に感じない

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2017年06月06日

Posted by ブクログ

剰余価値の生成過程について。
労働時間延長による絶対的剰余価値
協業、分業による相対的剰余価値
機械による相対的剰余価値の生成
機械の労働者に与える影響
機械による生産性の向上の負の側面

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2015年12月30日

Posted by ブクログ

 2巻(岩波文庫での、である)は1巻よりも長かった。かなり長かった。読むのしんどかった。哲学的な1巻に比べて、なんだか歴史的なことがたくさん出てきて、非常に読みづらかった。2008.5.30-(31)-6.10(12d).

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2009年10月07日

Posted by ブクログ

資本論のつづき。絶対的余剰価値と相対的余剰価値について述べている。絶対的余剰価値は労働者の長時間労働による余剰価値の生産を述べ、相対的余剰価値は資本が労働賃金をいかに安く値切るかということを論じている。なによりの特徴はイギリスの工場監察官の資料からリアルに労働者のおかれている状況を描写しているところで、八時間労働を勝ち取るのに以下に長い時間がかかったということ、機械によって労働者が如何に不具にされていくか、また教育水準が低いままに放置されていたかが分かる。紡績機の運転速度が速められ子供の指が飛んだり、事故防止措置がとられぬまま働かされた農民が機械にまきこまれて不具にされたりと、心が痛みかつ怒りが湧いてくる内容です。まさに暗黒の19世紀「グレートブリテン」を活写しています。そして、この状況は現代もさして変わっておらず、とくに自己責任で何でもかたづける昨今の風潮の背後には、純粋凶悪な資本主義の本質が透けてみえるはずです。

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2009年10月07日

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